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ライター ツボイ

2019.11.11

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Kream 配信Single『See The Light』インタビュー

「『See The Light』が好きだという人たちを、Kreamが好きだに変えたいワンマンです(内川)」

名古屋を拠点に活動するバンドKream。10月15日にリリースした配信シングル『See The Light』が話題になる中、11月22日には名古屋APOLLO BASEにてワンマンライブを開催する。そんな今勢いが増しているKreamの2人に今回インタビューを敢行。結成秘話から『See The Light』にまつわるエピソード、ワンマンライブへの想いまで訊いた。

―まずはKreamがどのように始まったのか、から教えていただけます?

鶴田龍之介(Gt): 元々同じ高校の先輩後輩で、4、5年ぐらいの付き合いです。僕はバンドをやっていて内川(祐)はシンガーソングライターでした。

内川祐(Vo): 友達だったのでよく一緒に遊んだり、対バンしたりしていました。それぐらいの仲だったので、一緒にバンドをやるなんて全く思っていなくて。僕はしばらくシンガーソングライターとして活動していたんですけど、一回辞めて仕事をしていました。でも、やっぱり歌いたくて、今度はバンドを組んでコンポーザーが欲しいなという相談を…。

鶴田: その相談をされて「お前は一人じゃいかんよ。誰かいいヤツがいるといいね」って。

内川: その一週間後ぐらいに彼(鶴田)から電話が掛かってきて、「バンド解散することになった。ちょっと飯へ行かない?」みたいな。それで、中華料理屋へ行って2人で喋りながら「お前はいいボーカルを見つけないかんよね」って。その時「あれっ?」って(笑)。

― (笑)。

内川: 「バンド組まない?」じゃなくて、ただ友達にバンドを辞める報告をしたいという飯の席でその話まで発展した感じです。

―何か運命的なものがありますね。それが何年前ですか?

鶴田: その話をしたのが2017年の秋で、バンドを組んだのは2018年の1月です。

内川: ちょっと恋愛みたいなんですけど、「大義名分として、バンドを解散してからじゃないとお前と曲を書いちゃいけない気がする」って言われて、俺はちょっと待たされたんですよ(笑)。だから、始動は1月。バンドの解散は決まっているけど、ライブのスケジュールがまだある時に2人でやることを決めたので。

―ちゃんと解散するまで待っていたんですね。Kreamというバンド名はいつ決めたんですか?

鶴田: これがなかなか決まらなくて。

内川: いろいろな候補があって、最初はSUPER STARにしたんですけど、そのバンド名だと、将来もし海外進出することになったら、周りから「スーパースター」って呼ばれてるだろうから、「日本のスーパースターのSUPER STARがやってきた」というちょっと変な感じになるよねとなって、変えたのがISLANDで。

鶴田: これは単純に字面がカッコいいかもぐらいの理由しかなくて。

内川: 字面は抜群にカッコいいんですけど、言って聞くとめちゃめちゃダサい(笑)。

鶴田: 2つ目にして、完全に2人とも判断が出来ない状態になりました。でも、2018年4月2日にミュージックビデオをアップすることは決めていたので、その1ヶ月ぐらい前にファミレスで「さぁいよいよどうする?」と。そして、3つ目にしてバンド名に音楽を連想する意味を持たせるのではなく、純粋に自分たちの音楽を聴いてもらいたいねとなり、意味のない言葉をアルファベットで考えていました。でも、全然読めなかったりして。

内川: そんな時、僕が置いてあるコーヒーのクリームを見て、「CREAMってカッコ良くない?」と。でも造語がいいよねというので…。

鶴田: CREAMにはちゃんとした意味があるじゃないですか。それでCをKに変えて、Kreamに決まりました。

―なるほど。お2人のルーツになる音楽についてもお聞きしていいですか?

内川: 中学2年生の時に初めて友達とカラオケに行ったんですけど、当時EXILEがめちゃめちゃ流行っていて僕はTAKAHIROさん担当でした。で、歌った時に「あれっ?俺、歌がめちゃめちゃ上手いかも」と気づいて、友達も「めちゃめちゃ上手いよ」と言ってくれたのもあって、ぼんやり将来は歌を歌いたいなと。それで、親父が使っていたアコースティックギターを何回か弾いてみたんですけど、全然上手くならなくて(笑)。それでも、母親が買ってきたコブクロのライブDVDを見て彼らの虜になってから、アコースティックギターが瞬く間に上達したんです。その影響でオリジナル曲を書くようにもなりました。

鶴田: 僕は3歳からずっとバイオリンをやっていたんですけど、中学2年生の時に親父の持っているビートルズのレコードを聴いて、ロックミュージックの虜になって親父のアコースティックギターで最初は『ジョニー B. グッド』などのロックンロール曲を弾いていました。それから主にイギリスのロックバンドを聴いていました。

内川: カッコいいな。同じアコギを弾いた話でこんなにも違うとは(笑)。

鶴田: 俺は割とすぐ弾けたからギターが好きになって、どんどんハマっていったと思う。

内川: バイオリンの影響だね。

鶴田: 内川は歌が歌えるから楽しいと思うはずなんだよね。

―内川さんはシンガーソングライターとして当時どんな楽曲を歌われていたんですか?

内川: コブクロからスキマスイッチ、秦基博さん、高橋優さんのような歌を歌っていました。いわゆるシンガーソングライターの登竜門は全部クリアした感じです。

鶴田: 僕はずっと洋楽しか聴いてこなくて、大学に入ってからくるりとフジファブリックに出会った時に、「日本にもすごくカッコいいロックバンドがいるんだ」と思って、そこから日本のロックバンドにハマっていきました。だから前のバンドも、くるりやフジファブリックのようなサウンド感を持っていました。

―そんな2人がひとつのバンドとして曲を作るのは大変そうですね

鶴田: お互いの好みやルーツは正反対と言ってもいいぐらい違うので、最初に作った曲は『Morning Glory』なのですが、完成までには壮絶な…。

内川: そもそも『Morning Glory』へ行くまでに何曲ボツになったか。僕は最初J-POPみたいな曲を書いて彼に送っていたんですけど、ロックって感覚的な部分もあるじゃないですか、だから「何か違うんだよね」という応酬が何回かありました。それで、彼から「俺はこういう曲をやりたいんだよね」と、ColdplayやOASISをもらって聴いたらすごくハマって。それで擦り合ってきて、歌が入っていない状態でもらった『Morning Glory』のイントロを聴いた時、既にColdplayという受け皿があったからめちゃくちゃカッコいいなと。鶴(田)のやりたいことが分かって、そこからKreamの曲が増えていきました。

鶴田: 最初の『Morning Glory』から最新の『See The Light』まで、ずっと一貫しているわけでもなく、お互いの価値観が変わっていったり衝突したりは常にありましたね。

内川: 面白いですよね。ロックは感覚的という話をしましたが、アルバムに収録されている曲が今新曲として上がってきたら「すごくいい」と思うかは分からない。でも、当時は確実に僕ら2人の中で「すごくいいロックバンドの曲だよね」という解釈で作っている。そういう意味では、今後どんどん変わっていくのかなと思います。お互いが違うルーツからきて良かったなと思うひとつではありますね。

―そして、10月15日にシングル『See The Light』を配信されました。最近よくラジオで耳にしますが、今の状況をどう感じています?

鶴田: めちゃめちゃ嬉しいです。自分たちの楽曲がSNSを通じて「すごくいい」という反応をもらえることが今まであまりなかったので。

内川: 『See The Light』は今までライブでやっていたんですけど、ずっといろんな人に「Kreamはどこへ向かって行きたいのか分からない」と言われていて。今コメントに書いていただいている「初めて聴いた感じがする」「新しい感じがする」をマイナスに捉えられていた部分が多かった。だから、こんなにラジオで流れる直前は、2人とも滅入っていました。本当に自分たちがやりたい音楽をやってくれている身近な先輩もいないし、自分たちって何者なんだろう?と考えて悩んでいて。でも最近は、みんなの声が「Kreamってこういうバンドだよね」と僕たちに教えてくれているような気がするので、すごく感謝しています。

―そのKreamの名が世間に知られるようになった『See The Light』は、どのように生まれたんですか?

鶴田: この曲はスタジオでのインスピレーションのみで出来上がりました。他の曲は書いた曲を2人で練って仕上げていくんですけど、この曲だけ違って、その時のインスピレーションと初期衝動でバーっと数十分で作り上げました。

内川: 今めっちゃ面白いなと思ったんですけど、今までの曲の作曲者は内川か鶴田なんです。でも、この曲だけKreamってなっている。その場で本当にセッションしたみたいな感覚で出来たのでKreamって記載しているんですけど、今後はこういう曲も出てくるのかな。

―アレンジもその場で?

鶴田: それもスタジオ内の時間で完結しました。そこで曲のワンコーラスが出来て持ち帰って作ったのではなく、スタジオの休憩中にこのコードでいけるなと思ったものをサポートメンバーに伝えて演奏して、そこに内川がインスピレーションのみで歌を乗せたらこうなったという。

内川: 歌詞もほぼ持ち帰らなかったです。

鶴田: 初っ端からって言ってたよね。

内川: そう。突っ込んだ話になりますが、ビートは日本のバンドがよくやっている四つ打ちのパターンなので、「そこにKreamだったらどんなオケを乗せるんだろう?」から始まり、MUSEのボーカルが歌うイメージで書きました。だから、僕はMUSEになったと思って歌っています(笑)。

―何か分かる気がします(笑)。最後合唱になる壮大なアレンジもその時に?

鶴田: 曲はJ'z Studioでレコーディングしたんですけど、今ニューヨークでご活躍されているスタジオにゆかりのあるエンジニアの方がたまたま帰国されていて、「録らない?」と声を掛けていただいたんです。その時に「ここはこうした方がいいんじゃない?」という提案をいただいて。

内川: でもその日、熱出て来れんかったよね(笑)。

鶴田: インフルエンザでした。

内川: 細かい話ですが、1番があって2番があって、間奏の後にもう一回1番2番と同じサビで終わるシンプルな曲だったんですけど、エンジニアさんから「ちょっと飽きちゃうよね」と言われて。それで、エンジニアさんから「ここでこういうフェイクを入れてほしい」と言われ、僕がブースへ行く、上手くできない、スネる、エンジニアさんに励ましてもらう、グロッキーになるみたいな(笑)。それでもぱっと浮かんで、「ちょっとこれを入れていいですか?」とひとつひとつ手作業で作っていたのが最後のサビです。とみんなで合唱している声もエンジニアさんの提案で、「最後にみんなで合唱するならボーカルはカッコいいフェイクを入れなきゃだめですよね」みたいな。ギターソロも前日にエンジニアさんから言われたんだよね。「一応素材として録っておきたい」って。まさか彼はソロで使われると思っていなかったので、後から「ここでギターソロになるんですね」と驚いていて。そうやって完成しました。

鶴田: 出来上がったタイミングも、その場でのあれこれという感じです。

―曲が完成するまでの経緯は結構意外でしたが、そもそもこれまでのKreamにはない雰囲気の曲ですよね

内川: 僕らは雛形の方で聴き馴染みがあるから、曲が完成してマスターを聴いた時に「これが俺たちの曲?」と思いました。でも、スタジオで書いている時も「俺たちの曲?」という手応えはあって、すっと自分たちの中から出てきたものだし、その時の衝動で出来ている曲なので、そういった側面では今後これを超えられるのかなという心配はあります。でも、だからこそ届くものもあったのかなと。

―それぐらい『See The Light』にはインパクトがありますよね

内川: 実は曲が完成したのは2018年の夏で。結成して2本目の企画ライブに間に合ったというぐらい前の曲なので、本当にこの曲は周りが気付かせてくれた曲ですね。俺たちってこんなことができるんだ、こんなことが得意だったんだというのを、すごく教えてくれた曲です。

―1年以上前の曲が今花開いて良かったですね。ということは、新曲も結構出来ているんじゃないですか?

内川: 曲はかなり溜まっています。溜まっている曲から選ぶのか、これから出来ていく曲から次が決まるのかは分かりませんが、最近は結成した当初とは違って、お互いが好きなものを書いてはいるもののKreamをちょっとずつ掴みかけている気がしていて。Kreamがやる曲って何だろう?という作り方に両方がシフトしてきているので、僕はすごく期待しています。いい意味でまとまっていくんじゃないかなと。今回の『See The Light』でみんなからたくさん教えてもらったので、それも取り入れつつ、これからKreamはどういう曲をやっていくんだろう、どういう曲がカッコいいアーティストなんだろうと考えながら曲を増やせたらなと思います。

―今後の曲も期待しています。そして11月22日にはワンマンライブがAPOLLO BASEであります。どんなライブにしたいですか?

鶴田: 初のワンマンです。リリースしていない新曲もやります。

内川: 何せまだ6曲しかないので、ほぼ音源化されていない曲で構成されます。

鶴田: 僕たちの音楽のみを楽しんでもらいたいという思いから、ワンマンライブをやろうと決めて、タイトルを『Theatre -1-』にしました。この日は僕たちの音楽を余すことなく表現したいと思います。

内川: 映画ではずっと同じようなシーンは続かないじゃないですか。笑えるシーンもあれば、感動できるシーンもある。僕らもいろいろな楽曲が出来ると思っています。『See The Light』という入り口からライブに来てくれる人が多いと思いますが、『See The Light』も必要なシーンのひとつになり、その他の曲も僕らの個性としてKreamっていろいろな曲があるんだというのを皆さんにお披露目する場だと思っています。僕は勝負かなと思っていて、『See The Light』が好きだという人たちを、Kreamが好きだに変えたいワンマンですね。

―ワンマンも楽しみですが、12月には海外のアーティストのライブに参加されます。これはどういう経緯で

鶴田: 12月10日(火)に同じくAPOLLO BASEへ、YOKKOというスイスのバンドがツアーで来られます。そこに僕たちも参加させてもらえることになりました。僕らは海外のロックやポップスにすごく影響を受けているので、すごく楽しみな日ですね。

内川: さっきも話したんですけど、「ライブハウスで何がしたいの?どこへ行きたいの?」と言われていた時、僕はすごく名古屋の音楽シーンから疎外感を感じていて、その時にお話をもらってMVを拝見したら、こんなにカッコいい曲をやっている人たちがいるんだと。音楽をやっていて良かったなと思うぐらい、そのとき特別な気持ちになりました。この人たちと同じステージで音を鳴らせることが純粋にうれしくて。だからすごく頑張ろうと思っています。

鶴田: 僕らは2人でライブへ行くぐらい海外のアーティストさんが好きなんですけど、バンドが好きな人もライブハウスへよく行く人も、海外のバンドのライブを観ることはあまりないと思うので、僕らきっかけでもいいですし、地元のお客さんにそれを知ってもらえるいい機会なのかなと思っています。ぜひ遊びに来てほしいですね。

内川: この日はある種ギラついたKreamが見れると思います。ワンマンとは打って変わって、ライブハウス特有の顔に僕はなると思うので。相方は分からないですけど(笑)。

Kream『See The Light』 MV

■リリース情報

『See The Light』
配信Single
2019.10.15 リリース

■LIVE情報
Kream pre. Theatre -1-
11月22日(金) 名古屋APOLLO BASE
※ワンマンライブ

YOKKO JAPAN TOUR 2019 in NAGOYA
12月10日(火) 名古屋APOLLO BASE
YOKKO(from. Switzerland), Kream,The Rainy, etc

■オフィシャルHP
https://www.kream-web.com

■プロフィール
2018年1月、名古屋市にて内川祐(Vo)と鶴田龍之介(Gt)が楽曲の共同制作を始める。同年4月2日いロックバンドKreamを始動。5月25日、名古屋APOLLO BASEにて初ライブを企画。100人を超える動員を記録。8月21日には1stシングル『星に願いを』を数量限定カセットテープにてリリース。12月19日に1st E.P.『Supernova』をリリース。2019年7月6日「TREASURE05X AUDITION トレチャン2019」にて準優勝を獲得。8月30日に自主企画「Theatre -0.5-」を開催。そして、10月15日に約10ヶ月ぶりとなる新曲『See The Light』を配信リリース。11月22日にはAPOLLO BAEにてワンマンライブを開催。

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