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ライター ツボイ

2020.1.22

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Kream 2nd配信Single『Kogarashi』インタビュー

「野球で例えると2番バッターっていう感じの曲です(Uchikawa’)」

昨年リリースした『See The Light』が話題となり、注目度が急激にアップしたKream。彼らが、1月22日にファン待望のシングル『Kogarashi』を配信リリースした。今の季節にぴったりのサウンドと、何度も聴きたくなる歌詞は中毒性があり、Kreamらしくも新たな一面が見られる楽曲に仕上がっている。その今作はどのように生まれたのか?Uchikawa’とTsurutaの2人に訊いた。

―2020年が始まりました。昨年はKreamにとってターニングポイントになるような年だったと思います。お2人は昨年をどう捉えています?

Uchikawa’(Vo): 激動の1年でした。本当、ついていけないぐらい(笑)。だからこそ今年は、一歩一歩ちゃんと感覚を持って進んで行きたいと思っています。

Tsuruta(Gt): 2019年の最初の半年ぐらいはバンドが上手くいかず、不安で苦しかったり揉めたりしながらも2人で考えながらやってきました。それが、10月に『See The Light』をリリースしてからいろんな嬉しいことがあって。そういう意味では、激動の1年だったと思っています。

Uchikawa’: 『See The Light』を出してから激動だったんじゃなくて、その前からいろいろな変化があったので、全てを含めて激動でしたね。

―11月にはAPOLLO BASEで初のワンマンも開催されました。そのライブはいかがでした?

Tsuruta: 一生心に残るんじゃないかというぐらい楽しませてもらいました。僕は以前の活動も含めてワンマンライブが人生初だったので、そこにいる全員が僕らを楽しみにしている状況も初。本当に想像していなかった体験をさせてもらいました。

Uchikawa’: 初ワンマンは、自分がその時に表現したいものを詰め込んで出し切れたと思っています。だから終わった直後は「もうワンマンしたくないな」みたいな(笑)。でも、また新しいものをいっぱい吸収していくと発散したくなるので、すぐにワンマンをやりたくなると思っています。そういう意味では次のワンマンも同じぐらい緊張するだろうし、毎回新しい気持ちでワンマンに臨むんだろうなと。

―お2人ともいい経験をされたんですね。そして、2020年一発目の作品、2nd配信シングル『Kogarashi』が1月22日にリリースされます。この曲はいつ頃作られたんですか?

Uchikawa’: 去年の4月ぐらいです。僕が携帯を変えた時ぐらいの曲なんで(笑)。というのも、携帯を変えたタイミングで僕が楽曲のアレンジをちょっと触るようになったんですけど、打ち込んでいるものにタイトルを付けないと自動で“My Song”になるんです。『My Song 1』『My Song 2』とどんどん更新されていくんですけど、『Kogarashi』はMy Song 2だったので(笑)

一同: (笑)。

Uchikawa’: だから4月ぐらいだなと。

Tsuruta: それは信憑性が高いね。

―作ったのは春なのに『Kogarashi』(木枯らし)というタイトルにされたのは?

Uchikawa’: 歌詞を書く前に曲ができたんですけど、中国の楽器が鳴っているセクションが何かの終わりを告げる風が吹いている感じがして、そのインスピレーションから「これは木枯らしを歌っている」と思って、『Kogarashi』というタイトルにしました。そこから歌詞を書いていった感じです。

―サウンドから木枯らしを感じたから、そのままタイトルにされたんですね

Uchikawa’: 「タイトルは『Kogarashi』だから」と周りに言ったら、「何で?普通にダンスナンバーかと思った」って言われました。俺はあくまでKreamの作品はダンスナンバーでもハードな曲調でも、ちゃんとしたストーリーや情景が必ずあってほしいと思っているので、サウンドがそこからかけ離れているんだったら、タイトルでしっかりどういうものを歌っているか伝えたいなと思っていて。そういう作品のひとつ目ですかね。

―鶴田さんはこの曲を聴いた時、最初どんな印象を持ちました?

Tsuruta: いくつか聴かせてもらった中でこの曲が一番ピンときました。当初はもっとすごいことになっていたんですけど、「これはいい」と言ってそこからイントロを付けたり、いろんな楽器を足したりという作業を一緒にしていって。『Kogarashi』というワードは聞きましたが、あまりそこを考えず、アレンジしていく中で楽器の多さやセクションがガラッと変わっていくといった面で、僕ららしさを演出できたと思います。本当の意味は知らないですけど…。

Uchikawa’: 何か興味ないらしいです、彼は。割と過去の曲も「これどういう意味なの?」みたいなのを聞いてこないんですよ。「いいんじゃない?」って言うだけで。僕が取材などで話した時に「そうだったの?」みたいな(笑)。

Tsuruta: (笑)。俺は俺で違うものを思ってたりするから。

Uchikawa’: それも面白いですけどね。

―確かに。先ほどダンスナンバーという言葉が出ましたが、僕はそう思わなくて洋楽のロックナンバーっぽい感じかなと

Uchikawa’: マジっすか!

Tsuruta: 俺もそう思った。

Uchikawa’: いろんなところでON AIRしてもらって、「EDMっぽい」というコメントを見たので、「そう受け取るんだな」と思っていました。僕は四つ打ちのカッコいいロックみたいなイメージで作ったので、ダンスナンバーと受け取る人もいることに面白いなと思っていて。

―受け取り方は人それぞれですよね。タイトルを付けてから歌詞を書かれたとのことですが、どのようなイメージで書かれたんですか?

Ushikawa’: そもそも“木枯らし”は秋の終わりを告げる冬の始まりの風らしいんですけど、この曲はラブソングになっています。別れてすぐはまだお互い気持ちが残っているから、それは本当の終わりではないなと思って、離れてからその気持ちが完全に消えてしまう悲しさや、全く新しい自分に変わるみたいな瞬間を描きたいなと。鳴っている曲がそういうイメージだったので、四つ打ちで鋭利にも関わらず、伸びやかなセクションに入ったら優しく包み込む理不尽さや目まぐるしさのある歌詞になっています。あと、歌詞は語感重視というか、それこそ海外の楽曲っぽさを意識しています。だから、詞を読んでも意味が汲み取れないかなと。

Tsuruta: 歌詞を見ながら歌ってもなかなか歌えないよね。だからこそ、歌詞を見ながら曲を聴いたらもっと面白いかも。俺、歌詞を見た時「すげー」って思ったから(笑)。

Uchikawa’: ちょっと嬉しいな(笑)。

―確かに一番と二番の語感のシンクロがすごい。文節の切り方も独特なので、聴いただけでは歌詞が分からないです

Uchikawa’: そうですね。楽曲のアレンジの段階でかなり自分の表現したいものが出来たなという感覚があったので、雑という意味ではなく歌詞は流れていくものでいいなと思ってこの歌詞に落ち着きました。楽曲にも寄りますが、曲の中で情景を表現出来ている認識があったら、言葉が与える成分は極力削っていきたい。そのバランスは考えて作ったつもりです。だから、インストと思って聴いてくれてもいいぐらいな気持ちです。

―でもサビの<Enter Key>という言葉は印象に残ります。変換した時の決定や改行時に押すボタンで、ひとつの終わりに使う…

Uchikawa’: まさに終わりという意味なので(笑)。この曲は終わりを歌っているので、ここから始まるよみたいな意味合いはそんなに含みたくなくて。

Tsuruta: <Enter Key>にはそういう意味があったのか…。

Uchikawa’: そうなの。分かってくれた?(笑)

―曲の構成についてお聞きしたいのですが、最後の合唱感あるセクションはどのように?

Uchikawa’: 一回デモをお互い持ち帰る期間があって、そのとき友達にこれを送ったら、「めちゃめちゃいいけど、最後にもうひとパンチ必殺技みたいなセクションがあると、よりKreamっぽいよね」って言ってくれて。そこで足したセクションがこれです。サビはファルセットが基調なので、最後はチェストで歌って違うテイストでガツン!というサビにしたいなと思って追加しました。

Tsuruta: 最後もうひと盛り上がり欲しいなとは思っていたので、これはめちゃめちゃいいなと思います。確かもうひとパターンあったよね?

Uchikawa’: めちゃ細かいんですけど、サビ直後に最後のセクションへ行こうという話があって。今のパターンは一旦ステイして徐々に上がっていってバンドが入り、大サビへいくじゃないですか。それを「サビから続けてバンバンと歌っていく方がいいんじゃない?」と今のものが出来た後に言ったんですけど、彼(Tsuruta)が「これがいいじゃん」って言ったので今のものになりました。

―そうだったんですね。曲は昨年の4月ぐらいから作ったとおっしゃっていましたが、今回のリリースにあたり当時からアレンジ面は変わりました?

Uchikawa’: 初期のものより、よりみんながイメージする木枯らしに近付いたと思います。最終的にアレンジの確認をする時間や、スタジオでエンジニアさん含めてミックスをする過程でどんどん美しくという方へ行ったので、個人的にはすごく気に入っています。

Tsuruta: 当初はライブでやるには楽しいし、お客さんにも楽しんでもらえている気はしたんですけど、ひとつの芸術作品としてはひとつ足りないなという部分があって。でも、改めてレコーディングした時にいろんなアイデアをいただいたので、当初ライブで『Kogarashi』を聴いた人からしたら2度おいしいぐらい違うものができたなと。僕たちがリリースする意味のある曲になりました。

Ushikawa’: その分ちょっと反応が怖いですけどね。

―『See The Light』の印象があると思いますので、今回の『Kogarashi』の反応は楽しみでもあるし不安でもありますよね

Uchikawa’: 個人的には、『See The Light』が好きだったらこれも気に入ってもらえると思うんだよねという感じではなく、こういうことも出来ますという気持ちの方が強いので、ちょっと怖いです(笑)。

―前回のインタビューで「楽曲は結構作っている」とおっしゃっていましたが、その中で『Kogarashi』に決めた理由をお聞きしてもいいですか?

Tsuruta: 春に出すミニアルバムも意識して、『Kogarashi』という曲をこのタイミングで選ばせてもらったのはあります。

Uchikawa’: 伝わるか分からないですけど、僕的には野球で例えると2番バッターっていう感じの曲で。バントもできるし足も速い、長打は狙えないけど堅実みたいなイメージの曲です。これ、伝わるかな(笑)。

―分かる気がします。それだけに、Kreamにとってこの曲は次(得点)へ向けて重要ということですね

Uchikawa’: 個人的に『See The Light』から『Kogarashi』という順番もすごく大切なのかなと思っています。結果的に2020年はこの曲で始まったんですけど、『See The Light』は確実な一歩目だったんだよというのを自分で確信に変えていくというか、自分たちの自覚もそんなにないまま今の状況に立ったことを実感していきたいという意味では、ここから『See The Light』も含めて一緒に上へ登っていければいいなと思っています。だから本当に2番バッターです。攻撃はもう始まっていました(笑)。

―なるほど。先ほど春にミニアルバムを出すとおっしゃっていましたが、このリリースから始まる2020年はどんな年にしたいですか?

Tsuruta: 春にミニアルバムというひとつの作品を出せるので、単純にその喜びがすごく強いです。そして、それが広まってくれたらいいなと思っています。あと、ライブや他にもいろんなことをしたいですね。メンバー2人で好き放題やっていける1年にしたいです。

―そのライブも2月に色々なバンドのライブに出演されますね

Uchikawa’: そこで僕が楽器を弾こうかなと思っています。音源とライブで違った表現をしてもいいんじゃないかと思っているので。音源通りにライブ出来るけど、この曲にはこういう表現もあるよという提示をライブでしてもいいんじゃないかと。音源そのままを生で聴きたいリスナーもいるとは思うけど、個人的にはどんどん挑戦していきたくて。その第一歩として楽器を弾こうと思っているので、是非ライブを観に来てどう変わったのか確かめてほしいです。今までとは違うバンドライブになると思います。

―違ったKreamを見られるのは楽しみですね。最後に『Kogarashi』の配信を楽しみにしているファンへ向けてメッセージをお願いします

Tsuruta: 最初は「変な曲だな」と思うかもしれないけど、探せば探すほど発見があって面白いポイントもいっぱいあるので、とにかくいっぱい聴いてください!

Ushikawa’: 最近音楽の在り方を考えることが多くて、例えば街の雑踏も入って聴こえる『Kogarashi』と、静かな夜に一人で散歩している時にイヤホンで聴く『Kogarashi』は違うと思うんですよ。だからこそ、歌詞で情景を伝えきらないことを意識しました。それぞれの人生にある瞬間を一時的に彩って寄り添い、輝かせてあげられるような曲になればいいなと思っています。『Kogarashi』以外でもそうなんですけど、そういう感じで聴いてくれたら嬉しいです。

■リリース情報

『Kogarashi』
2nd配信シングル
2020.1.22 配信開始

■LIVE情報
2月17日(月) 東京 三軒茶屋GRAPE FRUITE MOON
※いつかのネモフィラpre. Special Acoustic Live「日々のかけら」に出演
2月20日(木) 京都 京都GROWLY
※NEXT2020に出演
2月23日(日) 愛知 豊橋Club KNOT
※Cellchrome 1st Live Tour 「From Now On」に出演
2月29日(土) 愛知 名古屋APOLOB BASE
※PLUE 2nd mini album "Sense"リリース記念自主企画「ITOSHIKI」名古屋編に出演

■オフィシャルHP
https://www.kream-web.com

■プロフィール
2018年4月2日、ロックバンドKreamを始動。5月25日、名古屋APOLLO BASEにて初ライブを企画。100人を超える動員を記録。8月に1stシングル『星に願いを』を数量限定カセットテープにてリリース。12月には1st E.P.『Supernova』をリリース。2019年7月の「TREASURE05X AUDITION トレチャン2019」にて準優勝を獲得。10月に配信シングル『See The Light』をリリース。地元ラジオ局にリクエストが殺到し注目を集める。11月22日に自身初のワンマンライブ「Theatre -1-」を開催。ソールドアウト。そして、2020年1月22日に2nd配信シングル『Kogarashi』をリリース。

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