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ライター ツボイ

2020.12.2

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怒髪天 増子直純インタビュー

「ライブっていいな、バンドっていいな」

11月11日に怒髪天のニューアルバム『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』が発売された。こんな時代だからこそ、ユーモアを交えながら、ひとつのアングルを提示したい。この作品を聴いて楽しい気持ちになってほしい。そんな思いが込められた作品となっている。そして来年2021年には、その思いを日本各地へ届けるため、全国のライブハウスを回るという。コロナ禍でも前へ進み続けるのは何故か。怒髪天のフロントマン増子直純に訊いた。

―11月11日にリリースされたアルバム『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』は、コロナ禍の今を表している楽曲もありますが、曲はいつ頃に作られたのでしょうか?

増子直純: 3月、4月ぐらいから作り始めたかな。歌詞って日記と同じなので、今思っていることを書いていく。だからコロナを避けられないよね。というか避ける必要もないなと思って。ただ、現状を提示するのではなく、じゃあどうするのかをユーモアを交えながら、ひとつのアングルを提示したいなと。ロックってそういうもんだと思うし。真っ正面から見るとこういう事態だけど、俯瞰して見れば自分たちだけが不幸なわけではない、何かしら避けられる道はあるよというのを伝えられればいいなと。

―1曲目の『SADAMETIC 20/20』からその雰囲気があります。しかも、「人間たちよ」という、かなり規模感が大きい曲になっています

増子: 今地球が人類規模で大変な目に遭っているので、そこにメッセージをするならば、往年のスタジアムロック的な力強くてスケールがデカくないとダメなんじゃないかと(笑)。さらに、人間目線じゃなく、宇宙や神の目線から俯瞰して見れば自分の悩みが小さく見えたり、何とかするしかないと思えたりするんじゃないかなと思って。

―確かに。曲調は往年の洋楽の感じがありますよね

増子: 80年代の洋楽にありそうな感じのね。まさに様式美だよね。

―この曲も含め今作は今の世の中を表している歌詞であっても、言葉に遊び心があるし、あ基本前向きなので暗い気持ちにはならないです

増子: ユーモアってシリアスな局面になればなるほどすごく重要なもので、メッセージを伝える時にすごく大事だと思うんだよね。楽しい気持ちになることが今すごく大事だと思うので、そこは意識したかな。ちょっとバカっぽいというか、基本的にデッカくいこうぜと(笑)。

―アルバムの最後の曲『H.M.A.』はアルバムタイトルとリンクします。今作を表しているデカい曲でもあるのかなと

増子: そうだね。鋼の精神は持つのが難しい、でもどんな形であれとにかくデカい心があれば視点も変わるだろうから、そういう気持ちを持っていこうというのをスローガンにして書いたね。ジャケットもある意味デカいから(笑)。

―80年代の洋楽のジャケット感がありますね

増子: 70年代80年代を感じるよね。当時のスケールのデカい音楽ってみんなこういうジャケットだったのよ。ちなみに顔はメンバー4人をコラージュしてるんだけど、めちゃくちゃになってて(笑)。

―よく見ると歪んでますね(笑)。今作の初回盤には7月26日に京都磔磔で行われた配信ライブの映像DVDが付きます。配信ライブはいかがでした?

増子: そりゃあ、やりやすくはないですよ。どこを見ていいのか分からないし(笑)。ずっとカメラ目線でも、中空を見つめているのも変でしょ。あとMCが一番困った。反応ないから。ウケてるのかウケてないのかが分からない(笑)。だから、次の曲へ行くタイミングも取りづらかったね。それでも、2月末のツアーファイナルが終わってからここまでライブできなくて、半年ぶりぐらいのライブだったからすごく気持ちが溢れるライブになったよ。

―配信はお客さんと会話ができないところが難しいですよね

増子: ライブってメンバーだけでやるものじゃなくて、会場に来ているみんなとやりとりしながら作るものだし、その流れで次の曲へと入っていく。配信はそれが一切できないから、タイミングに関しては本当大変だったね。

―そうですよね。そして現在、9月に日比谷野音で行われたライブの上映会とトークのツアー中ですが、野音はお客さんを入れてのライブでした。お客さんの前でライブするのは久しぶりだったと思うのですが、どんな感情が沸きました?

増子: やっぱりライブっていいな、バンドっていいなと。それが一番。マスクしててもいつも来てくれる顔がチラチラ見えて、グッとくるものがあったね。ただ、ライブは会場に来ているみんなと作るものだと思ってずっとやってきたけど、今はコールアンドレスポンスもできない。だから、ステージ上で全て完結させないといけない。そこは、勝手が違うなと思ったね。

―ライブの仕方そのものが変わりましたよね

増子: 今までお客さんに歌ってもらっていた部分も全部自分で歌わなきゃいけないから。長年歌ってもらってきた部分を自分で歌うことにすごく違和感があって(笑)。曲ってライブで育っていくのに、ここで俺が歌うのかみたいな。それでも、この状況でもライブできるのは贅沢というか幸せだよね。

―間違いないです。また、12日(土)と13日(日)には京都磔磔でお客さんを入れての配信ライブも行われます。お客さんと配信という形式ですが、どのようなライブにしたいです?

増子: 会場に入れるお客さんの数を絞るとはいえ、目の前にお客さんがいるので楽しいものになるんじゃないかな。とにかくそこで何ができるかを最大限に考えてやっていくしかないんだよね。

―そうですよね。さらに、来年1月には東名阪で新春ツアーを行います。こちらは今回のアルバムのツアーですよね

増子: やっとやれるなと。本来曲はライブで育っていくので、自分たちがそれを楽しみにしていて、こっちの曲の方がウケるんだというのがすごくある(笑)。そういう想定と違うのも面白いから早くツアーをやりたいよね。

―その後全国を回りますが、コロナ禍のなか全国のライブハウスを回るのには覚悟が必要だと思います。それでも行かれるのは、やはりライブハウスのことを考えてのことでしょうか

増子: それもあるよね。俺たちと付き合いの長いライブハウスが困った時に助けないのはありえないから。お客さんを半分にしたからといってチケットを倍にするわけにはいかないから、その分売上がないわけ。それでも繋いでいかなきゃならない。今はそうやってでもやっていくしかないんだよ。かといって絶対に無理できないから本当に困っちゃうんだよな。

―何かもどかしいですよね。それでも怒髪天は来年もライブすることをアナウンスしています

増子: 希望は持っていたいから。スケジュールを出しづらい状況ではあるけど、ライブをやるよというメッセージを出していくのは大事だなと思って。それが自分たちも、観に来るお客さんの希望にもなるんじゃないかなと。このコロナで、アナログな部分ってすごく大事というか、自分の肝になっているんだなと再確認したので、生身の部分を大事にしていきたいね。

―最後に、来年のツアーへ向けて意気込みをお願いします

増子: まだ現状来年どうなるかは全然分からない状態なんで確約はできないけど、とにかく希望を持ってやれることをずっとやっていこうかなと。今回のアルバムもそうだけど、今必要なのは楽しい気持ち。それはロックにあると思うので、来年みんなとワイワイできたらいいなと思っています。それが一番かな。

ニューアルバム『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』ティザー映像

■リリース情報

『ヘヴィ・メンタル・アティテュード』
Album
2020.11.11 発売
初回限定盤(CD+DVD) 4,000円(+tax)
通常盤(CD) 3,000円(+tax)

『ライブ&ドキュメント
怒髪天 必要至急特別公演キャプテン野音2020
〜1/2の神話(キャパ)〜』

DVD2枚組
2020.12.11 発売(通販限定)
5,500円(+tax)

■LIVE情報
怒髪天 presents 響都ノ宴
有観客生配信ライブ
会場:京都磔磔
12月12日(土) 〜ナイスバディ&グッドソウル 太陽浴びて編〜
12月13日(日) 〜ナイスバディ&グッドソウル 踊り出そうよ編〜
※配信アーカイブ期間(両日共に) 〜2020年12月20日(日) 23:59まで

怒髪天 新春TOUR "SADAMETIC CARNIVAL 2021"
1月09日(土) 大阪 BIGCAT
1月10日(日) 愛知 BOTTOM LINE
1月17日(日) 東京 神田明神ホール

ヘヴィ・メンタル・アティテュードツアー2021
〜Mr.ジョーク参上〜

2月16日(火) 千葉 千葉LOOK
2月23日(火) 福島 南相馬BACK BEAT
3月06日(土) 埼玉 HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1
3月07日(日) 長野 松本LIVEHOUSE ALECX
3月27日(土) 栃木 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
3月28日(日) 宮城 仙台Rensa
4月01日(木) 兵庫 神戸 太陽と虎
4月03日(土) 福岡 Livehouse CB
4月04日(日) 福岡 小倉FUSE
4月06日(火) 滋賀 滋賀U☆STONE
4月17日(土) 石川 金沢AZ
4月18日(日) 新潟 GOLDEN PIG RED STAGE
5月07日(金) 北海道 札幌ペニーレーン24
5月08日(土) 北海道 札幌ペニーレーン24
5月14日(金) 広島 広島CLUB QUATTRO
5月16日(日) 香川 高松DIME
5月22日(土) 大阪 umeda TRAD
5月23日(日) 愛知 名古屋CLUB QUATTRO
5月29日(土) 東京 恵比寿LIQUIDROOM

■オフィシャルHP
https://dohatsuten.jp/

■プロフィール
1984年に札幌で結成。自らの音楽性をJAPANESE R&E;(リズム&演歌)と称し、独自のロックンロール道を確立している。現在のメンバーは増子直純(Vo)、上原子友康(Gt)、清水泰次(B)、坂詰克彦(Dr)の4人。2014年1月、結成30周年を記念して初の東京・日本武道館公演「怒髪天結成30周年記念日本武道館公演 “ほんと、どうもね。”」を開催。大成功、満員御礼におさめる。春の「湯ナイテッド・アワーヅ」(石川県粟津温泉粟津演舞場開催)、夏の「中京イズバーニング」(名古屋CLUB UPSET開催)、秋の「響都ノ宴」(京都磔磔)、冬の「長野闘気オレリンピック」(長野CLUB JUNK BOX)、10月20日のドハツの日(開催会場不定)といった自主企画公演をはじめ、東京で開催される「トーキョーブラッサム」、地元北海道で開催される「カムバック・サーモン」シリーズ、怒髪天の一大アミューズメント企画「大怒髪展」なども行っている。さらに、楽曲提供、映像作品/舞台出演、アイドルとのコラボ/バンド結成など、通常のリリース&ツアーやロックバンドというイメージにとらわれることなく、自分たちの好奇心を最優先にした怒髪天流の活動で、飄々と颯爽とさまざまな垣根を越えて活動を続ける。

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