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ライター ツボイ

2019.4.2

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藤巻亮太 New Album『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』インタビュー

「これまでソロで培ってきたものを作品に注ぎ込めるかどうかが、一番大事なことだと思っています」

今や卒業シーズンに欠かせない『3月9日』や大ヒット曲『粉雪』をはじめ、レミオロメン時代の名曲たちをアコースティックアレンジでセルフカバーしたアルバム『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』を4月3日にリリースする藤巻亮太。バンド活動休止から7年経った今、なぜ藤巻亮太はレミオロメンの楽曲をアレンジして世に届けるのか?その理由を本人に訊いた。

―まずは、4月3日にリリースされる『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』を作ろうと思った経緯からお願いします

藤巻亮太: 2012年にレミオロメンの活動を休止してから、藤巻亮太としてソロ活動することが増えました。ライブではレミオロメンの曲も歌っていたのですが、その時にファンはその曲を聴きたいんだなと感じました。また、今自分が歌わなければレミオロメンの楽曲が聴かれなくなってしまうのではないかと。そこから、自分が歌うことは使命だと思うようになっていきました。さらに、今まではレミオロメンの藤巻亮太として活動してきましたが、その枠に留まるのではなく、むしろ自分の中にあるレミオロメンって何なんだろう?を再確認したい。そして、それを作品にすることでより新鮮なレミオロメンの楽曲たちを掘り起こせるんじゃないか。そう思ったので、10年以上前に作った曲たちをソロ活動してから増えたアコースティックライブや弾き語りのサウンドに乗せた作品を作りました。

―その今作の選曲にあたり一般公募もされていました。その中で最終的にこの15曲に決めた理由を教えていただけますでしょうか?

藤巻: いくつかあるのですが、ひとつはファンの皆さんからのリクエストに応える。もうひとつは『粉雪』や『3月9日』という、知ってくださっている方が多い曲。レミオロメンのことを知らない方でも、これが入り口になると思ったので入れました。そして、これが一番の理由なのですが、アコースティックアレンジするにあたりピンときた曲。今やったら面白そうだなという曲を選んでいきました。

―そういうことだったのですね。欲を言えばこの他にもたくさんある名曲も聴きたかったです

藤巻: ありがとうございます。今の時点で70分以上あるので、CDに詰め込められるギリギリの曲数なんですよ。でも、今回のレコーディングはすごく楽しかったので、止められなかったら30曲ぐらいやっていたかもしれないです(笑)。

―それは、過去の曲をアレンジして歌うことが楽しかったということでしょうか?

藤巻: 再発見があったり曲の魅力をもう一回生かしてあげたりする作業が楽しかったですね。また、これまでソロで培ってきたものを作品に注ぎ込めるかどうかが、一番大事なことだと思っています。足し算ではなく割と引き算の中にある、それぞれの曲が持っている魅力を立ち上がらせたいという思いで一曲一曲をアレンジしていきました。レコーディングって途中で煮詰まることも多いのですが、今回のレコーディングは本当にそういうことがなく、スルスルっといろんなアイデアが出てきて、素材の良さが際立つアルバムに仕上がったと思っています。

―ちなみに、平成が終わるこのタイミングで名曲『昭和』が入っているのは感慨深いです

藤巻: 『昭和』はあえて入れました。20歳ぐらいの時に書いた曲なのですが、海を見に行った時の思いを回想しながら書きました。大学生になって初めて親のありがたみが分かった時の歌です。それから歳を重ねた今だからこそ、新鮮な気持ちで20歳前後の曲を歌うことができ、それによって当時とは違うメッセージを込めることができたと思っています。

―この他にも『電話』など、その当時に書かれた曲が収録されています。今歌ってみて感じたこともありました?

藤巻: 改めて音楽の素晴らしさに気付かされました。20歳の頃に作った曲は20歳の頃にしか書けないものですが、それでいいと思うんです。今は39歳ですが、今は今の人生と向き合って書ける曲もあるわけなので。それを一生懸命書こうと思えたし、その時その時で曲を作ってきたからこそ、今そういうモチベーションをもらえたんだなと。今回20年近く前の20歳の頃の曲をもう一回歌って、甘酸っぱさは当時のものだけど、これを今自分が歌うことで、ずっと聴いてくださった方には懐かしいものとして聴いていただけるだろうし、今20歳ぐらいの人には新鮮に聴いてもらえるんじゃないかと思っています。そういう年相応で音楽を作っていくことって素晴らしいことだなということに、今回のレコーディングで気付かせてもらいました。

―収録されている曲の中には、雰囲気がガラッと変わった曲も多々あると思います。今回アコースティックアレンジをするにあたり悩んだ曲もありました?

藤巻: 『3月9日』が一番悩みました。元々シンプルな曲だから、どうアレンジしていこうかなと。原点に立ち返った時に、ブルースハープや弾き語りといった素朴な感じが合うと思って、今だからこそできるアルペジオにしました。これまでアコースティックライブをしてきたからこそ弾ける合いの手のギターが浮かんだので、そういうのは素直に入れています。

―『粉雪』はギターリフが印象的なイントロではなくピアノと歌から始まり、その雰囲気のまま進行します。それだからか歌詞というか言葉が頭に入ってきます

藤巻: エンジニアの桑野くんが、『粉雪』はいきなりピアノと歌で始まる方がオリジナルとは違う良さが出るんじゃないかと提案してくれたので、ピアノに引っ張ってもらうアレンジにしました。すごくシンプルな編成でドラムも最後の方まで出てこないので、より耳がメロディと言葉にいくと思います。より言葉に集中するという意味では、オリジナルとはまた違う聴こえ方がする魅力がこの『粉雪』にはあると思います。

―『粉雪』に限らず、今作は全曲で言葉が届く印象を持ちました

藤巻: 歌を聴いてほしいという思いがすごくあったのかもしれません。弾き語りやアコースティックライブをしてきた7年間だったので、そこで培ったものがここで活かせたらこのアルバムは成功だと思っていました。その中心は歌なのかなと思って、今だからこそ歌が届くアレンジを目指しました。

―季節感のある曲が多いので、1年を通して聴きたいですね

藤巻: 日常生活にBGM的に流れていてもいいようなアルバムだし、四季を通して楽しめると思います。春から始まるアルバムたちの季節感を跨ぎながら一年間聞いていただけたらうれしいですね。

―そして、リリース後の4月6日(土)から弾き語りライブツアーも始まります

藤巻: 弾き語りで日本を回りますが、Zepp Nagoyaをはじめ、大阪、福岡、東京では、弾き語りに加えて、バンド編成でライブをしようと思っています。レミオロメン以来、初めてのドラムとベースというリズム隊との3ピースバンド編成でやります。一度福岡でその編成でのライブをやりましたが、すごく自分の原点の音が鳴って。ドラムとベースという最小限のバンド編成なので、僕自身もレミオロメンの楽曲たちも、より伸び伸びと生きた演奏ができるんじゃないかと思っています。7年ぶりとなる3ピースバンドの演奏をぜひ聴きに来ていただきたいです。

―さらに、その後の9月29日(日)には、昨年に引き続きMt. FUJIMAKI 2019を開催されます。昨年はいかがでした?

藤巻: やって良かったの一言ですね。コンセプトは、地元山梨の魅力を県外の人たちに伝えることと、地元に多くの素敵な音楽を届けること。富士山が見えるとてもキレイな場所でライブをしたのですが、県外から多くの人が来てくださり楽しかったと言ってくれたのでうれしかったですね。ミュージシャンとしては、多くの素晴らしいアーティストの方が出演してくださったことが何よりもうれしくて。Mt. FUJIMAKIバンドを組み、それをホストにゲストボーカルをお招きして楽曲を届けるのですが、一人一人のパワーある歌をどうサポートしてどうお客さんに楽しんでいただくか。すごくそこを努力したので、ミュージシャンとしても勉強になりました。今年はどんな素晴らしいアーティストが参加してくれるのか、発表まで楽しみに待っていてほしいですね。

―楽しみにしています。では最後に『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』のリリースを楽しみにしている方々にメッセージをお願いします

藤巻: 今だからこそ歌えるレミオロメン時代の楽曲の魅力が凝縮されたアルバムになっています。歌や言葉の中に心に寄り添える部分がたくさんあるアルバムだと思いますし、皆さんが知っている曲から懐かしい曲、初めて聴く曲までふんだんに取り揃えた15曲が入っています。皆さんの日常の中でこのアルバムを聴いていただけたらうれしいです。

藤巻亮太「RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010」[Trailer]

■リリース情報

『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』
Album
2019.4.3 発売
3,000円(+tax)
※初回生産分のみスリーブジャケット仕様

■LIVE情報
藤巻亮太 弾き語りLIVE TOUR “In the beginning”
4月06日(土) 愛知 Zepp Nagoya
4月07日(日) 大阪 Zepp Osaka Bayside
4月10日(水) 宮城 darwin
4月13日(土) 山梨 桜座
4月16日(火) 新潟 NIIGATA LOTS
4月19日(金) 鹿児島 CAPARVO HALL
4月20日(土) 福岡 Zepp Fukuoka
4月29日(月祝) 東京 Zepp Tokyo
5月03日(金祝) 石川 Kanazawa AZ
5月05日(日祝) 北海道 札幌PENNY LANE24
5月10日(金) 徳島 club GRINDHOUSE
5月11日(土) 香川 高松festhalle
5月12日(日) 広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
5月17日(金) 京都 ライブスポットラグ
5月18日(土) 奈良 Cento LIVE
5月19日(日) 滋賀 Live house Ban Boo Bon
5月21日(火) 兵庫 チキンジョージ
6月01日(土) 山口 Jazz Club BILLIE
6月02日(日) 大分 ブリックブロック

Mt. FUJIMAKI 2019
9月29日(日) 山中湖交流プラザきらら
http://mtfujimaki.com

■オフィシャルHP
https://www.fujimakiryota.com

■プロフィール
1980年、山梨県生まれ。2000年に小学生からの同級生3人でレミオロメンを結成し、2003年にデビュー。数々のヒット曲を生み出し、2009年にリリースした初のベストアルバム『レミオベスト』は60万枚以上のセールスを記録。2012年、レミオロメンの活動休止を発表後、『光をあつめて』でソロデビュー。全国各地のフェスやイベントに多数出演。『オオカミ青年』『日々是好日』に続き、2017年9月に3rdアルバム『北極星』をリリースし、そのツアーのファイナル東京公演を収録したソロ初となる映像作品『Polestar Tour 2017』をリリース。2018年には自身が初めて主催する野外音楽フェス『富士山世界文化遺産登録5周年記念 Mt. FUJIMAKI 2018』を開催。そして、2019年4月3日に、レミオロメン時代の曲をアコースティックアレンジでセルフカバーしたアルバム『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』をリリース。4月6日から弾き語りライブツアーもスタート。

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