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ライター ツボイ

2019.1.23

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go!go!vanillas New Single『No.999』インタビュー

「今みんなが気になっているけど言えないことを、俺が言おうという気持ちになりました」

新世代を代表するロックンロールバンドgo!go!vanillasが、1月23日にニューシングル『No.999』をリリースした。TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のエンディング主題歌にもなっているこの曲は、今の時代に対して言いたいことを、彼らなりの言葉とダンサブルなサウンドに乗せて伝えるロックンロール曲となっている。柳沢進太郎(Gt)作詞作曲の曲を、初めて牧 達弥(Vo/Gt)が歌うカップリング曲『触れたら』も注目の今作について、フロントマンの牧 達弥に話を訊いた。

―TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のエンディング主題歌にもなっている、ニューシングル『No.999』を聴かせていただきました。ダンサブルなロックンロール曲でテンションも高いですね

牧 達弥(Vo/Gt): 去年ベースの(長谷川)プリティ(敬祐)が事故に遭ったのもあって、今の自分たちに言い聞かせるような曲になったと思います。曲は事故の前に作りましたが、事故の後に改めて聴いたら、普段自分の曲に感化されることはないけど、今回はすごく響きました。学校や仕事で苦しいと感じた時、頑張ろうという気持ちになれる曲が作れたと思います。

―サビは<デスから デスから デスからアゲイン>や<終わりの終わり リスタート>と、実は前向きなんですよね

牧: ロックンロールはそもそもワーキングクラスの人たちの想いから始まったので、それをちゃんとロックンロールナンバーに乗せたいと思っていました。サビの部分は、人間って飢えている時の方が強いし魅力的に感じたところからきています。バンドもそうですが、何かを勝ち取ったり掴み取ったりできるような人生を送りたいよねという内容になっています。

―それは間違いないですね。タイトルの『No.999』にはどんな意味があるのでしょうか?

牧: ヨーロッパ圏、特にイギリスで使われている緊急コールナンバーです。緊急信号というか、死にかけている時の助けになれるような楽曲になったらいいなと思ってつけました。

―なるほど。歌詞の内容は現代社会に対して物申す部分もあるなと思ったのですが

牧: 最近「ロックバンドとは?」と考えることが多くて。曲を作って楽器を演奏しているからロックバンドというのは違うなと。実際僕が好きなロックスターやバンドを思い浮かべたら、何か違和感を感じたことに対して自分の意思をちゃんと言葉で発している。批判するわけではないですが、一緒にやってきたバンドの中でそういうことを言う人って少ないなと思っていて。このバンドから発せられたこの言葉が響くことってあると思うんですよ。例えば、吉田拓郎さんなどのフォークシンガーの方たちの言葉って、今でもすごく強いと思う。それってなぜだろうと考えたら、世間が言いたいけど言えないことをバシッと言ってくれるからなんですよ。だからカッコいい。それがあったから、今みんなが気になっているけど言えないことを、俺が言おうという気持ちになりました。今後のアルバムでもその方向を引き継いでいるので、それのプロローグ的な曲でもあります。

―アルバムに向けて重要な曲でもあるんですね。その内容は、特にSNSに対してかなと

牧: 重要なのは、発した意見は全部自分に戻ってくるということです。意見の真意をすごく細かく話さないと誤解を生むと思うんです。SNSですごく怖いのが、こういう理由で嫌だと言っているのに、嫌だけをピックアップされて誤解を生んでしまうところ。だからこそ、この曲ではその部分をしっかり丁寧に見せなきゃなと思いました。恨み辛みや嫌なことをバンバン吐き散らかして終わるのは誰でもできるから、因果応報的な感じで自分に返ってくることを言い聞かせて言った方がいい。みんながそう思っていれば、わざわざそんなこと言う必要もないし、今の時代だからこそ起きるようなトラブルもなくなると思うんです。

―確かにそう思います。そういう歌詞の内容でも曲のテンポが早いから、爽快でスカッとしますね

牧: そこのバランスは取りました。もっとダークネスな感じで言っちゃうとそれこそ恨み辛みに近い感じに聴こえてしまうので。音楽の良さは歌詞だけじゃなく音が乗るところで、すごく嫌なことや尖った言葉を使ったとしても、メロディによってそれがファニーになることもあると思うんです。この曲もそういう感覚で書いています。何かに対して思いをガーッと言っているけど、結局自分に戻ってくることも含めて深刻に捉えてほしくなくて、それを楽しむぐらいの感じです。そういう世の中だけど、「そうだよな、やってやろうぜ」という前向きな気持ちを曲の中でちゃんと出せたと思います。

―曲調って大事ですね。そしてカップリング曲『触れたら』は、(柳沢)進太郎さんの曲を牧さんが歌っていますが、実はこれって初なんですよね。どんな思いで歌われました?

牧: 他のバンドの曲でちょっと歌ったことはありましたが、バンドのメンバーが作った新曲を歌うのは初めてだったので、最初はどう歌えばいいのか悩みました。結果的に自分の感じで歌おうと思ったのですが、普段よりすごく丁寧に歌ったとは思います。優しい感じの曲なので、私とあなたという関係値の中で歌う感覚を持って歌いました。

―進太郎さんから曲について何か話はありました?

牧: 進太郎からはあまりなかったのですが、プロデュースしていただいたLOVE PHYCHEDELICOのNAOKIさんからはありました。例えば歌のテイクに関して、NAOKIさんから感情がこもり過ぎていない不器用さがいいから、最初の方に録ったテイクでいきたいと言われたのですが、僕はその後の方がちゃんと歌えていたので「マジかよっ」て(笑)。今までは、自分の曲だから自分が「このテイクがいいです」と決めていたんですけど、最終決定を人に委ねたのは今回が初めてだったのですが、そのおかげで客観的に見た自分を知りました。NAOKIさんにお任せした曲を聴いたら、まだ歌い慣れていないからちょっとふわっとしているなと感じたので、なるほどなと。

―メロディの展開もNAOKIさんの影響からか、これまでの皆さんの曲とは雰囲気がちょっと違いますよね

牧: そうなんです。曲の構成もNAOKIさんカラーが入って、覚えるのがすごく大変でした(笑)。小節数は基本Aメロが8小節でBメロが4小節、サビは16小節というテンプレみたいものがあるんですが、それを崩して急に「ここに2小節だけ入れよう」と。そういうことを今までやってこなかったので最初は大変でしたが、発見もありましたし、この方が次の展開でハッとするだろうなと考えるようになりました。

―変化があると引っかかりますよね。さらに、9,999枚完全限定生産盤にはライブ音源が9曲も入っている豪華な内容です。SEから始まるのでワクワク感と臨場感が伝わってきます

牧: ライブの始まりってすごく大切じゃないですか。一番ドキドキしているその雰囲気をライブ音源に入れたくてSEを作りました。今回その成果が出せて良かったです。それに、俺らの入門編としてふさわしいボリュームになっていると思います。

―確かに。go!go!vanillasの代表曲が入っていますし

牧: ライブの醍醐味を感じてもらえる曲が入ってるし、曲数で言ったらアルバムですから(笑)。今までのファンももちろん、新しいファンの人たちにとって優しい1枚だと思います。

―1枚ですごく楽しめる作品になっていますね。さらにツアードキュメンタリー映像が入ったDVDも付くんですよね

牧: 昨年の春に行った対バンツアーの映像が入っているので、対バンのメンバーとの絡みもあって、すごく面白いと思います。ライブ中では見られない感じが見られると思います。

―そういう裏側は見られないですからファンはたまらないと思います。そして、4月末にはライブもあります

牧: 僕らにとって平成最後のライブになります。しかも4月28日(日)の名古屋だけ最後というのもあって、僕にとっての平成を代表するバンドに出ていただきます。僕ら世代だったらヤバいですね。僕は大分出身なんですけど、バンド名を知ったら地元の友達から超連絡が来ると思います。「行きたい!」って(笑)。

―名古屋はラッキーですね。バンドの発表とライブを楽しみにしています。では最後に、2019年の抱負をお願いします

牧: 去年の年末にかけてすごく考えさせられることがあって、それを踏まえてライブをやって言いたいことがすごく増えました。また、今バンドとして空気もライブの在り方もすごくいいので、このままそれを保ち続けて、プリティが帰ってくるまで待つことがひとつ。あと、いろんな人に支えてもらったので、あいつが帰ってきたら恩返しできるように、音楽以外の刺激もたくさん吸収して、もうひと回りふた回り成長したいですね。個人としても、男としてカッコ良くなることを2019年は目標にして頑張りたいと思いますので、今年もよろしくお願いします。

go!go!vanillas『No.999』Music Video

■リリース情報

『No.999』
Single
2019.1.23 発売
9,999枚完全限定生産盤(CD+DVD) 1,999円(+tax)
通常盤(CD) 999円(+tax)

■LIVE情報
LIVE! \ワー/ RECORDS feat. go!go!vanillas 〜新曲大解禁〜
4月14日(日) 東京 Zepp Tokyo ※ワンマン
4月21日(日) 大阪 Zepp Osaka Bayside ※ワンマン
4月28日(日) 愛知 Zepp Nagoya ※ゲスト有

■オフィシャルHP
http://gogovanillas.com

■プロフィール
牧 達弥(Vo/Gt)、長谷川プリティ敬祐(Ba)、ジェットセイヤ(Dr)、柳沢進太郎(Gt)の4人からなる新世代ロックンロール・バンド。様々なジャンルを呑み込んだオリジナリティ豊かな楽曲で聴く人を魅了し、ライヴでは強烈なグルーヴを生み出す。2014年11月5日、Victor/Getting Betterよりメジャー1stアルバム『Magic Number』をリリース。2015年4月にメジャー初シングル『バイリンガール』をリリース、発売日に東名阪を1日でまわるフリーライブを行う。2016年2月には2ndアルバム『Kameleon Lights』を発表。バンド史上最長となる全国ツアー全24公演を敢行。7月にはTHE BAWDIESとのスプリット・シングル『Rockin’ Zombies』をリリースし、10月に同バンドとのスプリットツアーを成功させた。2017年1月にはホリエアツシ氏(ストレイテナー)をプロデューサーに迎えたシングル『おはようカルチャー』を発表、同ツアーでは初のZepp Tokyoワンマン公演を含む全会場がソールドアウト。5月にはフジテレビ・ドラマ主題歌となるシングル『平成ペイン』をリリース。同年7月に3rdアルバム『FOOLs』をリリースし、全25公演の全国ツアーを完走。2018年は、5月に初の両A面シングル『SUMMER BREEZE / スタンドバイミー』をリリース。そして、2019年1月23日にTVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』エンディング主題歌でもある、シングル『No.999』をリリースした。

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