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ライター ツボイ

2019.7.23

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Ivy to Fraudulent Game 3rd Single『模様』インタビュー

「人は模様を自分の中に作っていく生き物なのかも」

Ivy to Fraudulent Gameが7月24日に3枚目のシングル『模様』をリリース。その作品は、TVアニメ『トライナイツ』のエンディングテーマにも決定しており、話題性充分。今作の作詞作曲を手掛けた寺口宣明(Vo/Gt)は、歌詞について「自分自身と向き合って書いた」と言う。どのような思いからその詞は生まれたのか。寺口本人に訊いた。

―7月24日にシングル『模様』をリリースされますが、今作はTVアニメ『トライナイツ』のエンディングテーマ曲なんですよね。初タイアップが決定した時のお気持ちからお聞きしてもいいですか?

寺口宣明(Vo/Gt): 初めて聴いた人でもすっと入ってくるような、普遍的な曲がルーツにあるのでそういうものを描きたいなと思って『模様』を書きました。その曲にタイアップをいただけたのは、そのテーマがちゃんと伝わった結果なのかなと思うので、すごくうれしかったです。

―『模様』の歌詞は、今までの寺口さんの人生経験を元に書かれているのかなと思ったのですが

寺口: そうですね。バンドを始めた頃は、東京へライブに行くと全てが新鮮で、「東京なんだ」という感じがあったんですけど、最近は何も思わなくなっていて。東京は苦手な街だったのに、慣れてきている。そんな自分が不思議だということを書いています。最初から最後まで自分の中の一個について言っているわけではないですが、自分と向き合って書いた曲ではあります。

―鱗の傷と心の傷を同じ模様とする発想になるほどと思いました。これはどこから生まれたのでしょうか?

寺口: すごくバカバカしい話なんですけど、魚って鱗がすごくキラキラしてるじゃないですか。それを見たときに、他の生物からすると人間はキレイな鱗も模様も、たてがみも牙もない、すごくヘンテコな生き物に映ってるのかもなと。その代わり僕らは、言葉と心を持っている。もしかしたら、人は模様を自分の中に作っていく生き物なのかもしれない。と思えてこの詞が出来ました。

―確かに<言葉を持ってしまった 僕らの心は 鮮やかじゃないけど>という歌詞があります。ただ中盤に出てくる歌詞には<雑草にまみれて>とあります。雑草とはどのような意味なのでしょうか?

寺口: 言葉を持っていることは、幸せなのか不幸なのか分からない部分もあって。言葉があるから喜びもあるけど、傷つくことも多かったりする。そのせいで美しいものを美しいと言えなかったり、幸せなことも幸せと思い辛くなってきたりすることの表現として、雑草と言っています。

―なるほど。その後の<いつも角を曲がるたびに 後ろ振り向くたびに>から続く歌詞は、道を選ぶことは今まで一緒にいた人とも別れてしまうことでもあると

寺口: その通りです。選択することは、選ぶことであり捨てることでもあるじゃないですか。その中で、そっちを選んだから持っていたものが自分の手の中から無くなってしまったり、数年前まで一緒にいた人も、行く道が違ったりすれば中々会えなくなるわけで。自分が思ったところを目指している過程で、無くなってしまうことは誰にでもあるなと。それでも行きたい場所がある。それは夢がある人もない人も一緒のような気がして。

―間違いないです。今作は寺口さん作曲ですがメロディと歌詞は一緒に浮かんだのでしょうか?

寺口: 先にメロディができて、歌詞は後から付けました。ギター1本で作っているので、メロディは結構最初から自信がありましたね。

―その時点で歌始まりは考えていました?

寺口: そこまでは考えていなかったです。

―ストリングスも入っていますが、そのアレンジのイメージも最初からありました?

寺口: そのイメージはあったんですけど、今回アレンジャーにトオミヨウさんに入っていただいたことで、描いていたものが具現化できました。さらに、自分に無かったアプローチもプラスされて、すごくいい曲になってくれたと思います。

―さらに、今作にはライブ音源も入っています。『水泡』から『低迷』までワントラックとなっていますが、選曲はどのようにされたのでしょうか?

寺口: これまでのライブ音源の中から自分たちで選びました。『模様』きっかけで僕たちのことを知ってくれた人には、こんな曲もやるんだという意外性も見せたいし、ライブ音源は今まで無かったので、今まで自分たちの音楽を好きで聴いてくれている人に喜んでもらえるかなと。

―だから、バンドの歴史を感じられるような選曲になっているんですね。そしてジャケ写ですが、これは一体何の模様なのでしょうか?

寺口: 初めて見た人は何か分からないですよね。実はこれ水着を着ている女の人なんですよ。生き物の模様をパッと見て、キレイと言うかカッコいいと言うか、気持ち悪いと言うかは人によるじゃないですか。音楽もそうだと思っていて、僕たちのバンドもそうでありたいなと。受け取った人が思う正解でいい。

―だからこういうジャケットなんですね。余談ですが、子どもの頃にセミやカブト虫って触れました?

寺口: 触れました。

―大人になった今でも触れます?

寺口: 今でも触れるんですけど、それちょっと分かります。大人になると気持ち悪く見えますよね。何なんでしょう、あの現象。

―聞いた話ですが、子どもの頃は好奇心があるけど、大人になるとそれが無くなって知識が付くから気持ち悪いものに見えるそうですよ

寺口: 好奇心ではなくなるんですね。じゃあ、もうあの頃には戻れないということですよね。

―そうなると思います。『模様』の歌詞を読んでそんなことを思って。大人になっていくにつれ模様が増えていく分、見えなくなるというか失うものも増えるんだろうなと

寺口: なるほど。新しい解釈の仕方を教えてくれてありがとうございます。いいですね、そういう話。いろんな人から私はこういう風に解釈したという話をいっぱい聞きたいです。

―ありがとうございます。でも、模様に感じる気持ちって本当に人それぞれだと思います

寺口: 自分の中に作っていく模様がずっと美しいとは思えないけど、今の自分にとっては嫌いだ。でも、前を向いて歩いて振り返ったときに自分の中に生きてる模様がキレイに思える、痛かったことや苦しかったことすらも少しでも美しく見える時がくるんじゃないか。そう信じて前を見て生きていきたいと思うし、そういう人でありたいなと思います。

―『模様』を聴いて、寺口さんと同じように思う人もいると思います

寺口: ライブでまだやっていないですけど、ライブではもっと訴えかけられるような気がしているので、CDを聴いてライブにも来てほしいですね。

―そのライブについてですが、9月23日(月祝)に地元の群馬で自主企画『揺れる 0.9』を開催されます。この企画はずっとやられているんですよね

寺口: バンドを組んで2、3年経ったときに、自分たちの周りにいる好きなバンドを誘って初めて開催した企画です。高校生の頃からやっているんですが、0.1から始まって今回で9回目。だから0.9なんです。

―地元でのライブですが、どんなライブになりそうですか?

寺口: 群馬県でライブすること自体とっても減ってしまっていて。ただ、群馬県でのライブは一味違うらしく、「いつもとはちょっと違う」と言ってもらったり、お手紙に書いてあったりするんですけど、自分たち的にも違って。しかもその感じは、歳を重ねるにつれて強くなっています。地元に対する思い入れって離れてから出てくるものだと思うから、故郷の群馬でライブをすることへの熱量は今から持っていますし、自分自身の記憶の中で特別なものにしたいという思いがあります。ぜひ群馬県の人じゃない方にも群馬での僕たちのライブを見てほしいですね。

―一味違うIvyを見てみたいです。さらにアルバム『完全が無い』のリリースも9月4日に予定されていますが、今どういう状況ですか?

寺口: 制作がやっと終わりました。とてもいい作品です。というぐらいしか今は言えないですが(笑)。アルバムに自分の曲が入るのも初めてなので、それも楽しみですね。驚きもあるだろうし、寄り添えるだろうし、背中を押せるだろうし、気分を落とすこともできるアルバムになっているので、早く聴いてほしいです。

―すごく楽しみです。その前に、先行で7月24日にリリースされるシングル『模様』を楽しみにしているファンへ向けてメッセージをお願いします

寺口: 言葉に注目して自分を照らし合わせてみると、新しい模様が見えるかなと思います。僕自身とても好きな曲なので、ぜひ聴いてください。

Ivy to Fraudulent Game『模様』 MUSIC VIDEO

■リリース情報

『模様』
3rd Single
2019.7.24 発売
完全生産限定盤 1,000円(+tax)


『完全が無い』
2nd Album
2019.9.4 発売
完全生産限定盤(CD+DVD) 4,600円(+tax)
通常盤(CD) 3,000円(+tax)

■LIVE情報
Ivy to Fraudulent Game Presents “揺れる 0.9”
9月23日(月祝) 群馬 高崎club FLEEZ

Ivy to Fraudulent Game Presents “揺れる 1.0”
10月21日(月) 東京 渋谷WWW X

Ivy to Fraudulent Game One Man Tour "One Complete"
11月24日(日) 札幌 BESSIE HALL
11月29日(金) 石川 金沢vanvan V4
11月30日(土) 新潟 CLUB RIVERST
12月08日(日) 宮城 仙台darwin
12月15日(日) 香川 高松DIME
2020年
01月11日(土) 広島 SECOND CRUTCH
01月13日(月祝) 福岡 INSA
01月18日(土) 大阪 BIGCAT
01月26日(日) 愛知 名古屋CLUB QUATTRO

■オフィシャルHP
http://www.ivytofraudulentgame.com

■プロフィール
2010年10月に群馬県にて結成された4人組ロックバンド。バンドの世界観を司り、主に作詞・作曲・アレンジをも手がける福島(Dr/Cho)が紡ぎ出す楽曲、その世界観をさらに鮮烈なものとし、ライブパフォーマンスから生み出される寺口(Vo/Gt)の圧倒的な求心力は多くのファンを魅了する。2017年12月、ビクターエンタテインメントのレーベルGetting Betterより1stアルバム『回転する』をリリース。2018年7月には自身初となるZepp Diver City(Tokyo)でのワンマンライブを成功に収め、9月には1stシングル『Parallel』をリリース。2019年1月には2ndシングル『Memento Mori』をリリース。その直後よりスタートした全国ワンマンツアーCarpe Diem Tourを成功させた。そして、7月24日に3rdシングル『模様』をリリース。

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