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ライター ツボイ

2019.1.29

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Ivy to Fraudulent Game 2nd Single『Memento Mori』インタビュー

「お客さんも俺たち自身も自由にさせてくれる」

前作『Parallel』から約4ヶ月という短いスパンでリリースされる2ndシングル『Memento Mori』。生きていればいつか必ず訪れる死を意識することによって、日々をどう生きるのか。その考えさせられるテーマを、疾走感あるサウンドに乗せて届ける。さらに、カップリングには寺口宣明(Vo/Gt)作詞曲『低迷』と、インディーズ期の楽曲『trot』が収録。そのシングルについて、バンドのフロントマンである寺口宣明に話を訊いた。

―前回のシングル『Parallel』から約4ヶ月でのリリースとなりますが、短いスパンでのリリースにちょっと驚きました

寺口宣明(Vo/Gt): 前回のシングルは、アルバム『回転する』から約10ヶ月ぶりのリリースだったので、みなさんを待たせてしまったなと。だから、次は間髪入れずにいい曲を作って出せたらいいよねとメンバーで話していました。それが実現できて良かったです。

―そのシングル『Memento Mori』は、歌から始まり一気にサビまで疾走します。これまであまりなかった構成じゃないかと

寺口: 確かにそうかもしれないです。1stシングルでは俺たちらしさ、2ndシングルではそこからさらに普遍的なものをというテーマから生まれた曲なので、これまでとは少し違うかもしれません。

―その普遍的なものとして、『Memento Mori』では“死”をテーマにされていると思います。生きていれば必ず死ぬ。その当たり前の中に込められた思いをお聞きしてもいいですか?

寺口: 今までの楽曲は、不安や苦悩、恥ずかしさと共に行けいう曲だったかもしれないけど、この曲はちょっと観点が変わっていて、いつかは消えゆくからこそ今を生きると考えたら、悩みや足踏みしてしまうことってすごくちっぽけに見えてしまう。だから一歩踏み出せるよねということです。

―なるほど。寺口さん自身は死について考えたことあります?

寺口: 考えたことないと思っていたんですが、見つめ直したり、この曲を聴いて改めて振り返ってみたら、ふと考える時があったなと。しかも、俺がそれを考える時は普通に幸せな時が多くて。例えば、歳を取ってもずっと一緒にいるであろう心許せる友人や愛している人と他愛もない時間を過ごしている時に、いつかはどっちかがいなくなるということが頭をよぎって、どうしようもなく嫌になったり怖くなったりしたことがありました。残されたらすごく悲しい思いをすると思うし、もし僕が先に死んだら同じように悲しむかもしれない。どっちが先だったら幸せなんだろうと考えていたことに、ふと気付きました。

―幸せな時ほど死を考えてしまうのかもしれないですね。個人的に、サビの<生きる為生きていたってさ いつかは死んでしまうから>という言葉が刺さりました

寺口: この考え方ができることによって、本当にやりたいことをしようとする人が結構いるんじゃないかと僕は思います。心の動く方へやってみたい人はいるんじゃないかと。

―その歌詞を表現するサウンドは結構シンプルに作られていますね

寺口: 俺たちの楽曲を知っている人はシンプルに感じるかもしれないですね。今回はなるべく音を間引いて、必要最低限の音で勝負するのがテーマとしてあったと、福島(Dr)は言っていました。ギターの絡みももちろんあるのですが、それ以上にやっていることはあまりなくて。ドラムも、福島が「普段だったらこんなドラムは恥ずかしくて叩きたくない」と言っていました。それぐらい今回は音数が少ないと思います。

―だからこそより歌が入ってくると思います。そして、寺口さん作詞作曲の『低迷』ですが、この言葉自体はネガティブな言葉ですけど、歌詞の内容は最終的にポジティブだなと思いました。歌詞はどのような心境の時に書かれたのでしょうか?

寺口: この曲はすごく落ち込んでいる時に書きました。作った時は、別に前向きになる必要はないというか、いま思っていることや痛みを鷲掴みして、それを言葉にして曲にすることに精一杯で、前向きになれない状態でした。それから4年経ってバンドサウンドでアレンジした時、曲が自分の中にはない印象を纏ったんです。白い光にふわっと包まれているような。そこで、家も出たくない、音楽もしたくない、誰にも会いたくないと思っていた時期もあったけど、結局助けを求めている自分がいたし、音楽もやっている。何だかんだ言って乗り越えてきた今の自分を歌詞に入れたいと思い、最後の<目を開いて 胸を押さえて>からの歌詞を、今の自分の言葉で書き加えました。だから、前を向ける曲になったのだと思います。

―なるほど。そこまでは、<目を閉じて 朝が来て 生きる意味なんてない><目を閉じて 朝が来て 死ぬ理由だってない>だったのが、間奏で開けて最後は前向きな言葉で終わるのはそういう気持ちになったからなのですね

寺口: 間奏の開けた感じも含め今のバンドアレンジになったことで、今の自分ともう一回照らし合わせてみた時に言えた言葉だったりするのかな。

―そのバンドアレンジですが、この曲をプロデュースされたトオミ ヨウさんの影響が大きいのでしょうか?

寺口: そうですね。この曲は、4人で行き詰まったというか弾き語りを超えられなかったので、バンドの外の人がこの曲をどう捉えて、どうアレンジしてくれるんだろうという挑戦も含め、トオミさんにアレンジをお願いしました。その結果、自分の中にあったイメージとは全く違うものになって。すごく暗い曲になるんだろうなと思っていたんですけど、光を纏った曲になって、自分が4年前に作った曲がこんな曲になるんだと初めて聴いた時すごく感動しました。

―挑戦が功を奏したというわけですね。そして、今回のシングルには完全生産限定盤にドキュメンタリー映像を収録したDVDが付きます。あまりこういうことをするバンドではないイメージだったので、ちょっと驚きました

寺口: 実は僕、すごくドキュメンタリー好きなんですよ。好きな人たちの裏側や本音って聞きたいじゃないですか。音楽番組に出ている姿は見慣れているけど、ちょっとだらしなかったり乱暴だったりする生々しさが好きで。ファンの人たちも同じだと思うので、今回はドキュメンタリーにしました。そんなに砕けたところは入っていないですけど(笑)。

―ファンのことまで考えているんですね

寺口: 結構僕はファン目線なのかも(笑)。好きな人の裏側を見る時ってすごくワクワク、ドキドキするから、今回は特典としてですが、いつかツアードキュメントを作りたいですね。たぶん上手くいっていない時にカメラを向けられたらすごくイライラすると思うんですけど、後から見たら絶対面白いじゃないですか。ライブ映像もいいけど、こういうのも喜んでくれそうな気がします。

―完全生産限定盤を買わなきゃですね。ジャケ写も気になるのですが、おそらく妊婦さんのお腹のエコー写真ですよね

寺口: そうです。カッコいいですよね。この写真は、いつもデザインしてくださっている方に持ってきていただきました。残念ながらメンバーの子供ではありません(笑)。いつも何案か持ってきてもらい、その中から自分たちのイメージと合うものを選ぶんですけど、これは一目惚れでしたね。

―今回のテーマにも沿ったジャケ写だと思います

寺口: 俺もそう思います。写真からすごく美を感じますよね。

―その感覚分かります。そして、2月2日(土)からツアーも始まりますが、どんなツアーにしたいですか?

寺口: 『Memento Mori』はこの間初めてライブで披露したんですが、歌っていてすごく気持ちいいし、聴いても気持ちいい曲だなと。お客さんも俺たち自身も自由にさせてくれる曲だと、鳴らして改めて分かりました。レコーディングでは分からなかったことが分かったし、新しく生まれた曲を今までやってきた曲に入れるだけで、景色も空気も違ってくることを特にこの2曲は感じさせてくれました。今まで僕たちのことを好きでいてくれた人も新しさを感じられるワンマンになると思うし、この曲で知ってくれた人もうちのワンマンライブは緊張感から始まるので、その空気を楽しんでもらえると思います。

―名古屋は、ファイナル前の3月3日(日)のCLUB QUATTROですね

寺口: 名古屋はセミファイナルになるので、ワンマンの集大成になると思います。ぜひ期待していてください。お腹いっぱいにしたいと思います。

―期待しています。では最後に、2019年の抱負をお願いします

寺口: バンドとしては、安定に走らずチャレンジし続けて、面白いと思えるものであったら何でもやりたいですね。あと、自分たちのことを好きな人をもっと増やしたいです。自分というかボーカリストとしては、「ありがとう」「ごめんね」という当たり前の言葉を伝えるのが苦手なので、それをちゃんと伝えられる人になりたい。当たり前の言葉でもちゃんと歌って言葉にして、目の前の人に伝えられる人になりたいです。

Ivy to Fraudulent Game『Memento Mori』MUSIC VIDEO

■リリース情報

『Memento Mori』
2nd Single
2019.1.30 発売
完全生産限定盤(CD+DVD) 1,980円(+tax)
通常盤(CD) 1,200円(+tax)

■LIVE情報
one-man tour 2019
2月02日(土) 新潟 CLUB RIVERST
2月03日(日) 宮城 SENDAI CLUB JUNK BOX
2月10日(日) 北海道 札幌cube garden
2月16日(土) 香川 高松DIME
2月23日(土) 福岡 BEAT STATION
2月24日(日) 広島 CAVE-BE
3月02日(土) 大阪 BIGCAT
3月03日(日) 愛知 名古屋CLUB QUATTRO
3月10日(日) 東京 新木場STUDIO COAST

■オフィシャルHP
http://www.ivytofraudulentgame.com/

■プロフィール
2010年10月に群馬県にて結成された4人組ロックバンド。楽曲の世界観をリアルに表現する寺口(Vo/Gt)の唄を軸としたライブパフォーマンスの圧倒的な求心力は、多くのファンを魅了する。2016年4月の全国デビュー作品がオリコン週間インディーズチャート3位を記録。2017年3月8日に2ndミニアルバム『継ぐ』をリリース。そのミニアルバムを携え、恵比寿LIQUIDROOMワンマンを含む計20本の全国ツアーを大成功に収めた。12月6日、ビクターエンタテインメントのレーベルGetting Betterより、1stアルバム『回転する』をリリース。12月9日から最新作を携えた初の全国ワンマンツアーを開催。2017年7月1日には自身初となるZepp Divercity TOKYOでのワンマンライブを成功に収め、9月には待望の1stシングル『Parallel』をリリース。そして、早くも2019年1月30日に2ndシングル『Memento Mori』をリリース。

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