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ライター ツボイ

2019.9.18

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Karin. 1st Album『アイデンティティクライシス』インタビュー

「ここまで来られたのは、自分の勇気や意見があったからだと思います」

2001年生まれの高校生シンガーソングライターKarin.が、8月7日に1stアルバム『アイデンティティクライシス』をリリースした。子供扱いも大人扱いもされる微妙な年齢の心模様を、そのまま写したような歌詞で自身の思いを吐き出すKarin.にとって歌うこととは?本人に訊いた。

―Karin.さんがギターを弾き始めたきっかけからお聞きしてもいいですか?

Karin.: 中学2年生の時の美術の先生が椎名林檎さんみたいでカッコ良くて、一目惚れして毎日うれしかったことや悲しかったことなど、いろんなことを話していました。その先生が私に辛いことがあった時、美術室に呼んで弾き語りを披露してくれたんです。それを見て、私もギターを買って音楽を始めようと思いました。

―その時先生が披露してくれた曲は何だったんですか?

Karin.: 椎名林檎さんの『丸の内サディスティック』です。それから椎名林檎さんの曲を聴きまくりました。

―イメージ通りの選曲だったわけですね。それからすぐにギターを買ったんですか?

Karin.: 中学3年の時に誕生日プレゼントでお母さんに買ってもらいました。私は左利きなんですけど、右利き用のギターしかなかったので頑張って練習しました。今まであまり自分からやりたいと思って行動したことがなかったので、すごく熱中しました。

―熱中して弾いていたのも中学3年生の頃ですか?

Karin.: 熱中していたのは高校1年の時です。することないからギターを弾こうと思って。

―何をきっかけに一人で歌おうと思うようになったのでしょうか?

Karin.: 最初はバンドを組みたかったので、高2の時にツイッターで一緒に活動してくれる人を募集しました。それで集まった人たちとは、初めて入ったスタジオで顔を合わせたんですけど、私がどうしても『丸の内サディスティック』を弾きたかったので、みんなに覚えてきてもらっていて。早速みんなで合わせてみたら「何か違う。これは私のやりたいことじゃない」と思ったんです。自分の持っているものを全て出したかったんですけど、バンドにはそれぞれの個性があるから自分の存在が無くなっちゃうと思って、一人でやることにしました。その時に集まってくれた人たちは他でもバンドを組んでいたので、地元のライブハウスを紹介してもらい、そこのスタッフさんから「この日にライブしてみる?」って言われたので、「します」と。その時に「1曲ぐらい自分で曲を作った方がいいよ」とアドバイスをもらって作ったのが、『あたしの嫌いな唄』。それを持って初めてライブしたのが去年の6月です。

―まだ1年ぐらい前のことなんですね。その初めて作った『あたしの嫌いな唄』は、どのような思いを込めました?

Karin.: 初めて作るので「いま思っていることを全てぶち込んでやろう」と思って、詰め込みたい言葉を全部詰め込みました。

―なるほど。Karin.さんにとって歌詞は、綴る感じですか?それとも、吐き出す感じですか?

Karin.: 吐き出す方ですかね。私は歌にしないと思っていることを言えないので、自分の思っていることを素直に日記みたいな感じで吐き出すようにしています。

―曲はどのように作っています?

Karin.: 私は、ギターでコードを弾いた時一緒に歌詞が出てきます。逆に歌詞からや、メロディから作ることはできないので、それができる人をすごく尊敬します。

―メロディと歌詞が同時に出てくるんですね。だから、いま思っている、感じていることがそのまま歌詞になるのかもしれないですね

Karin.: そうだと思います。今しかできないからこそ、人の記憶に残るものを作りたいと思っているので、今まで思っていたことや今思っていることを全部歌にしています。

―そのKarin.さんの今の思いを1枚の作品にした『アイデンティティクライシス』が8月7日にリリースされました。友達からの反響もありました?

Karin.: どうなんですかね。夏休み中にリリースしたのでまだ分からないです。でも、ちょっと不安ですね。「歌下手くそ」って言われたらどうしよう…。

―そんなこと言わないと思いますが、自分の声はあまり好きじゃないんですか?

Karin.: ずっと昔から「声変だね」と言われていたので、歌うことはすごく好きだったんですけど、自分の歌声を聴いて「申し訳ない」って思うくらい自分の声が好きじゃなくて。今回のレコーディングでも自分との戦いでした。自分の歌声を聴いて「あぁ」ってなる時の方が多くて結構苦戦しました。

―そうだったんですね。歌詞を読んで、自分の居場所を探している感じが伝わってきました。いま自分の居場所はどこだと感じています?

Karin.: ステージに立ってスポットライトを浴びた時に、「私の居場所はここだ!」と思いました。ここでしか輝けないと思ったのでずっとそこにいたいんですけど、たぶん居場所は一生見つからないと思います。今満足しててもこの先満足しなくなると思うし、どんどん変わっていくと思うので。居場所を探して彷徨うのが私の人生なんだと思います。

―ステージに関しては1曲目の『愛を叫んでみた』でそう書かれていますが、個人的にタイトルが気になりました。『叫ぶ』でも『叫んだ』でもなく、『叫んでみた』。これってYouTubeでよく見る『歌ってみた』と同じ感じなのかなと

Karin.: やってみた系ですね(笑)。『叫んでみた』だから自己満足だと思います。私はこういうものを持っていて、音楽で生きていきたいと思っている。それを自分なりの愛情で表現したので自己満足。だから、『叫んでみた』なんだと思います。

―なるほど。先ほど「今しかできないからこそ」とおっしゃっていましたが、Karin.さんの年齢は大人扱いもされれば、子供扱いもされる微妙な時期だと思います。Karin.さんが思う大人についてお聞きしてもいいですか?

Karin.: 大人になるって結局何なんでしょう。今は20歳を迎えると通称大人になる。でも、大人になれていない大人の方が確実に多いと思うんですよ。私たち子供は、そんな大人になれない大人を愛しているので、エゴなどいろんなものが生まれてしまうのかなと思っていて。結局大人って何なんだろうってすごく思います。

―さらに、『teenage』の<嘘つきな大人を見ていると あんな風にはなりたくないなって思う だけ本当はもう出来上がってて 私が1番嘘つきになってた>という歌詞では、大人になることへの葛藤も感じます

Karin.: やっぱり自分は大人になってきてるのかな。急にサンタを信じなくなったのもそうだと思うし。逆に大人が「サンタさんはいるんだよ」という嘘を堂々と教えていたのは、私のためだったのか、それとも自分自身のためなのかなと思うようになって。エゴの塊で生きるような大人にはなりたくないと思っています。

―Karin.さんはこれまで大人を信じて生きてきたんですか?

Karin.: そうですね。私は大人に決められたものは全て正しいと思っていたので、本当に大人を信じていました。だから、私はずっと大人に決められた道を歩んでいて、親が「大学へ行きなさい」って言うなら「行きます」と言うし、「これを習いなさい」と言ったら「習います」みたいな感じでした。でも、初めて自分でやりたいと思ったことが歌だったので、自分の意見がどれだけ大事なことなのかを今回本当に感じました。ここまで来られたのは自分の勇気や意見があったからだと思います。

―それは間違いないと思います。ちなみに曲はずっと書かれていると思いますが、最近どのような曲が生まれました?

Karin.: この『アイディンティティクライシス』を作り終えてからも曲を書いていますが、このアルバムの曲を書いていた頃から環境も変わったので今は違う曲が出来ています。例えば、命の使い方だったり、人の人生を見てかわいそうだと思ってしまった自分が嫌だったり。誰も悪くないよと言われて誰も悪くないんだと思える人なんているのかなど。本当にいろんなことを思うので、曲は結構できてると思います。

―どんどん進んでいますね

Karin.: 進むと思うし、何回もこの作品に戻ってくると思います。成長する分、何か壁に当たった時は『アイデンティティクライシス』に入っているような曲ができて、また違う曲ができて戻ってきてを永遠と繰り返すと思います。

―この作品がKarin.さんの原点になるかもしれないですね。最後に今後の目標をお願いします

Karin.: 目標は武道館でライブすることです。初めて武道館のステージに立ったのはビートルズだと思うんですが、そこからいろんな時代のアーティストがライブしていった音楽の歴史を私も受け継ぎたいと思っています。歴史に何か貢献して次の歴史に送り出したい気持ちがあるので、武道館に立つまでは死ねないです(笑)。

Karin.『愛を叫んでみた』

Karin.『青春脱衣所』

■リリース情報

『アイデンティティクライシス』
1st Album
2019.8.7 発売
2,000円(+tax)

■LIVE情報
10月05日(土) 仙台 Date fm MEGA★ROCKS 2019 出演
10月13日(日) 大阪 FM802 30PARTY MINAMI WHEEL 2019 出演
※サーキットイベントは12日(土)、13日(日)、14日(月祝)の3日間開催
11月16日(土) 水戸 mito LIGHT HOUSE30th anniversary 〜SPECIAL 30days〜 出演

■オフィシャルHP
https://karin-official.com

■プロフィール
2001年5月30日生まれ、茨城の高校生、シンガーソングライター。
幼い頃から自分の気持ちよりも周りを優先することを生きがいとしてきた結果、ある時期から「居心地がいいはずなのに、ここから逃げたい」「あの人のことが嫌いだけど、でも自分が一番汚れてるんじゃないか」「本当の自分でいられる場所ってどこだろう」という想いが強くなり、2018年、地元のライブハウスのステージで歌い始める。初めて曲を作るようになってから半年ほどでレコーディングを開始。
2019年6月8日、初ライブから満1年の記念日にファーストアルバムのリリースを発表し、収録曲『愛を叫んでみた』を先行配信。「誰かのため」ではなく「自分のため」に歌い始めた彼女による、少し不安定に揺らぐダークな心模様を写した歌は、同じように「みんなと同じでいるために」そっと自分の気持ちを押し殺して生きる少年少女の共鳴を呼ぶ。はず。2019年8月7日、1stアルバム『アイデンティティクライシス』をリリース。

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