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ライター ツボイ

2019.10.8

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魔法少女になり隊 3rd Mini Album『POPCONE』インタビュー

「ポップな部分もありつつ尖った部分もあるのが、ましょ隊の楽曲にすごくフィットしているなと(明治)」

魔法少女になり隊が9月25日に3rd Mini Album『POPCONE』をリリースした。今回のテーマは“遊園地”。それにちなんだタイトルからもこだわりを感じるが、遊園地のワクワクするような高揚感やホラー感、さらには帰る寂しさまで表現した楽曲たちも秀逸。その作品について、ウイ・ビトンと明治のギター陣に話を訊いた。

―9月25日にリリースされた3rdミニアルバム『POPCONE』は、“遊園地(テーマパーク)”がテーマということですが、そのテーマになった経緯からお聞きしてもいいですか?

明治(Gt): アルバムのためにウイ(ビトン)さんがデモを7曲ぐらい作ってきてくださったんですけど、その後にgariさんから“遊園地”というテーマの提案があり、そのテーマでアルバムを作ることになったんです。そして、そのイメージに合う曲を作りたいねとなって、ウイさんが出してくれたデモの中の曲をアレンジしていくのか、それとも新しく作るのかを話し合い、結果半分以上新しく作りました。

ウイ・ビトン(Gt): テーマが決まってから、「もっと遊園地感を出すためにメリーゴーランドやお化け屋敷というかホラーを連想させる楽曲が欲しい」と言われて。

明治: あと、エレクトリカルパレードね。

ウイ: そうだったね。メリーゴーランドを連想させる楽曲を作るにあたって、「三拍子でお願いします」という指定がきたので、「えーっ」と(笑)。今まで四拍子の曲しか作ったことなくて。で、「三拍子ってなんだよ」とウィキペディアに頼るところからスタートしました(笑)。だから、ワンコーラス出来るまでにすごく苦労して。こんな感じかなと一旦自分の中で納得したワンコーラスをメンバーに聴いてもらったら、「すごくいい」と言ってもらえたので、これでいいんだなと。そこからは順調に進んでいきました。

―ちなみに、ホラーな曲は『zombies bop』だと思うのですが、どのようなイメージで作られたんですか?

ウイ: 音楽的なところで言うと、この音を使ったらホラー感が出るとかあるじゃないですか。その音色選びであーでもないこーでもないとやっていたので、すごく大変でした。おかげで、僕なりのホラーを音で表現するところはすごくこだわれました。

―そのメロディにgariさんが歌詞を乗せて完成したわけですね。そもそも今回はgariさんがあまり登場していないですね

ウイ: そうなんですよ。『メリーゴー エンドオブザワールド』と『zombies bop』を作る前に、先にできた3曲はアルバムに収録しようという話になって、それを見たら「gariの出番がないね」と。じゃあ思いっきりgariを入れようと思って『zombies bop』を作りました。

―ある意味gariさんのために作った曲なんですね。『コースター』と『メリーゴー エンドオブザワールド』の2曲は明治さん作詞ですが、それぞれどのようなイメージで書かれたのでしょうか?

明治: 『コースター』は、最初のデモの中に入っていた曲で、『セグロイワシ』という仮タイトルがついていて…。

ウイ: (笑)。

明治: 意味が分からないなと思いつつ歌詞を書くことになって、平行していた遊園地の中での曲の割り振りで「この曲ってジェットコースターっぽいよね」となったので、ジェットコースターを想像しながら書きました。

ウイ: 今回は歌詞を書くテーマが先行してあった感じでした。この曲は開幕感がありますよね。スピード感があって、これからどんな曲が来るんだろうというワクワクが伝わるいい曲だなと。

明治: 私もそう思います。

―逆に『メリーゴー エンドオブザワールド』は可愛らしい雰囲気がありますね

明治: 『コースター』も『メリーゴー エンドオブザワールド』もタイトルは遊園地ですが、それぞれジェットコースターの歌、メリーゴーランドの歌にするのではなく、そのタイトルで自分の書きたいことを書いていった方がいいなと思って。自分の中のメリーゴーランドのイメージが、円環状だから繰り返してずっと終わらない感じで。それがいいのか悪いのかは分からないけど、輪廻感があるなと。そこに死生観みたいなものを感じて、終わったり終わらなかったりする中で、自分たちは繰り返して生きているということを書きました。<ラッパを吹く天使>という歌詞があるんですけど、これは世界が終わる時の描写なんですよ。聖書に書いてあるんですけど、その世界が終わる時というのが自分の中でしっくりくる題材だったので、そこに基づいて書いていきました。アウトプットはキャッチーでポップを意識したので、そことのギャップを楽しんでもらえたらと思います。

―曲調とのギャップもいいですよね

明治: 曲がキャッチーでポップになっている分、歌詞の部分で遊んでも最終的には聴きやすくなるかなと思って書き上げましたので、そう言っていただけると嬉しいです。

ウイ: 僕はすごく語感を大事にしていて。歌詞を付けてくれた後、レコーディングする前に自分で歌ってみたりするんですけど、その時にすごく気持ち良くハマっていると気分がアガるんですよ。明治が作ってくれたのは大体ドンピシャでハマってくれるから最高です。

明治: 良かったー。

―明治さんが歌詞を書くようになったのは最近ですが、歌詞を書くのも慣れました?

明治: 作詞は昔からやってたんですけど、単純にこのバンドで書く機会がなかっただけで。前作から「書いたらいいじゃん」と言ってくれたので書かせてもらったんですけど、前作はいろんな目を気にして書いていた部分があって。ここはこうしないとこう言われるかなとか、これだと歌いづらいかなとか考えながら書いていました。今回はそういう気の使い方をせずに書けたと思います。

―歌っているのは火寺バジルさんですからバジルさんに合わない言葉は使えないですしね

明治: ハマらない表現は嫌だろうなというのもあるし。極端な話、バジルさんが<俺>って言うのは違うじゃないですか。最低限そういう言葉を使わないというのはありつつも、割と自由に書いています。

―そのバジルさん作詞の『シャボン』は他と趣が違って寂しさを感じます

明治: 遊園地の帰り道をイメージしながら書いたそうです。情景が思い浮かぶように書いたと言っていました。

―帰りたくないという感じが伝わります。そして最後はgariさん作詞の曲『まぶた裏のLEDライト』。独特な表現のタイトルですね

明治: どこへ行ってもそう言われています。

ウイ: 僕はパッと見、痛そうだなと思いました(笑)。

―まぶた裏ですからね(笑)。この曲はエレクトリカルパレード感ありますね

ウイ: すごくキラキラしたサウンドですからね。

明治: デモはめちゃくちゃ最初の頃からあって、良すぎていつ出そうという感じでしたよね。

ウイ: そうそう。今回の“遊園地”というテーマにマッチしたので、満を持して。すごくいい楽曲になったと思います。

明治: 初期の頃の曲というのもあって、すごくましょ隊感のある曲でもあります。

ウイ: ごちゃつき感とか情報量が多いなっていうサウンドではありますよね。すごくメロディーがキャッチーなのに切ない雰囲気もあって、僕はこの曲すごく好きです。何回聴いてもジーンとできる。

明治: 初期の頃からましょ隊を好きという人は、「この感じだよね」と思ってくれると個人的には思っています。

―この遊園地感あふれる5曲を収録したミニアルバムのタイトルは『POPCONE』ですが、造語ですよね?

明治: タイトルの表記は、三角コーンの「尖った」という意味の英語に変更して『POPCONE』という造語にしました。ポップな部分もありつつ尖った部分もあるのが、ましょ隊の楽曲にすごくフィットしてるとなり、このタイトルになりました。

ウイ: 僕らのサウンド面を一言で表す言葉としたら、この言葉がすごくマッチしているのですごくいいと思います。

―その感じすごく分かります。そして今作のワンマンツアーが10月27日(日)からスタートします。名古屋は11月29日(金)にE.L.Lで行われますが、名古屋の印象はいかがですか?

明治: 名古屋ってすごいグルーヴ感ありますよね。

ウイ: 今でも覚えてるのは、お客さんがお手製の幕を作ってくれて、ライブ中に思いを告げてくれて。

明治: ありましたね。幕に赤いバッテンが書いてあって、こっちからもちゃんと見えるようにアピールしてくれたことにすごく愛を感じました。

ウイ: それが前々回のワンマンツアーだったと思う。その時はすごくアグレッシブな感じに盛り上がって、楽しいから体を動かす人が多かった印象がありますね。直近のライブではじっくり聴いてくれる人もいて、楽しみ方の幅が広がってきた感じはあります。

―そのツアーを楽しみにしているファンへ向けて一言いただいてもいいですか?

ウイ: 名古屋のお客さんと一緒に楽しめるのは最高に幸せなことので、これからも続けていきたいと思っています。みなさん、これからもよろしくお願いいたします。

明治: 新しく『POPCORN』というミニアルバムを出させていただきました。聴いていただいた人もいるとは思いますけど、まだ聴いていない人はぜひ手に取って聴いてほしいです。ライブではVJを使うなど演出にもこだわって楽しいライブを心掛けていますので、この曲いいなと思ったらライブにも足を運んでください。

魔法少女になり隊『メリーゴー エンドオブザワールド』(lyric)

■リリース情報

『POPCONE』
3rd Mini Album
2019.9.25 発売
完全生産限定盤(CD+ラバーバンド) 2.315円(+tax)
通常盤(CD) 1,852円(+tax)

■LIVE情報
魔法少女になり隊 ワンマンツアー2019
“まほうランドへようこそ!” 〜ガリ館長と不思議な遊園地〜

10月27日(日) 東京 渋谷WWW X
11月03日(日) 石川 金沢AZ
11月10日(日) 福岡 BEAT STATION
11月29日(金) 愛知 Electric Lady Land
12月07日(土) 大阪 BIG CAT

■オフィシャルHP
https://mahousyoujoninaritai.com

■プロフィール
2018年だけで14本のフェスに出演、2019年もROCK IN JAPANをはじめ多くのフェスに登場し、各会場で「ライブが楽しすぎる!」と話題のラウドでポップでファンタジーなRPG系バンド、魔法少女になり隊。ツインギターが鳴らすラウドでヘビーなサウンドに、バジルの歌声、そしてgariのシャウトが融合したサウンドは唯一無二。さらにライブではgariによるVJの映像も加わる。魔女のおにぎりを勝手に食べて、しゃべられなくなる呪いをかけられたボーカル・火寺バジルは、gari、ウイ・ビトン、明治を仲間に入れて魔法少女になり隊を結成。歌という魔法を使って、呪いをとくため冒険中。

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