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ライター ツボイ

2019.4.8

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NoisyCell New Mini Album『Focus』インタビュー

「昔はカッコつけたい気持ちがあったけど、今はそれを取っ払って制作をしている(Ryosuke)」

3月6日にミニアルバム『Focus』リリースしたNoisyCell。“変化し続ける”という、バンドとしての在り方に焦点を絞って制作されたという今作は、一言で言うならばキャッチー。ただそこには、進み続けることをやめないNoisyCellしての確固たる意志と姿勢があった。今作はどのような思いの元で制作されたのか。Ryosuke(Vo/Gt)とRyo(Gt/Pro)の2人に話を訊いた。

―早速ですが、3月6日にリリースされたミニアルバム『Focus』はどのような作品になりました?

Ryosuke(Vo/Gt): 自分たちがバンド活動をする上で大切にしている“変化し続ける”に焦点を当てて曲作りしたので、NoisyCellの今を表現した作品になっています。

Ryo(Gt/Pro): 前作『Wolves』で自分たちを出し尽くしたのですが、リリース後のライブでまだまだ出来ることがあるなとすごく感じて、ツアーの合間に曲作りしていました。その結果、やりたいことを形にできた作品になったと思います。

―Ryoさんは常に曲を作っているんですね

Ryo: それが趣味というか(笑)。たぶんギターだけを弾いていたら、音楽は続けていなかったかもしれないです。ドラム、ベース、ギターを考えてRyosukeの声がのってと、メンバーが演奏する姿を想像しながら曲作りすることは、パズルを組み立てている感覚ですごく面白くて。割と日常的に作っています。

―それが変化し続けられるひとつの要因なのかもしれないですね。では、前作の『Wolves』と『Focus』とで一番違変わった点はどこだと思われます?

Ryosuke: 俺とRyoとでは違うかもしれませんが、これまではRyoが作ったデモを聴いてから作っていたんですけど、今回は作曲の段階から「こういう曲が欲しい」「こういう曲にしたい」と言ったり、歌詞を先に書いてそれに曲をつけてもらったりしました。結構制作に食い込んだので、そこが『Wolves』とはちょっと違うかな。前も少しやっていましたが、より我を出している点が一番変わったところだと思います。

Ryo: メンバーの個性がより反映されていると思います。プレイヤーだからこそ分かるこだわりを、僕がプロデューサー的な観点でバンドとしてのバランスを取りながらまとめたので、演奏しているメンバーの顔が浮かぶ感じになっているなと。それがバンドらしくてすごくいい。

―曲は前作よりもキャッチーだなと思ったのですが、曲作りにおいてそこは意識されました?

Ryosuke: キャッチーさは前作から意識しています。でも、多くの人に聴いてもらいたいなど理由はいろいろありますが、今やりたいことがキャッチーだったから、結果的にこういうアルバムになっただけです。

―昔の曲が好きというファンもいると思います。変化し続けることで、そのファンが離れてしまうのではと考えたことはないですか?

Ryosuke: それを気にして活動はしていないです。俺たちがワクワクする方向へ向かっていくのが前提にあるので、新しいことを取り入れたいし変化し続けたいと思っています。また、バンドの許容量も大きくなった気がします。キャッチーになることって、人によってはダサいことでもあると思うんですよ。でも、俺らはあまりそこを気にしていなくて。今回はキャッチーになったけど、別のところに関心が向けば変わる可能性もある。向かうベクトルにバンドが制限をかけていないだけです。

Ryo: 前々作の頃は考えることも多かったですが、今は吹っ切れてさっき言ったみんなの個性が生きる曲作りを心掛けるようにしています。キャッチーさもRyosukeの声がどんなメロディラインがいいか、歌い方や響きもどの音域が気持ちいいのかを考えるようになったことが大きいですね。そういう曲作りをするようになって、よりブラッシュアップできているからキャッチーさが増して聴こえるのだと思います。

―なるほど。収録曲についてですが、今回は特に日本語の歌詞が多いなと思いました

Ryosuke: そうですね。僕は元々J-POPが好きなので日本語で歌いたい気持ちがずっとあて。最初の頃英語で歌っていたのは、ラウドというジャンルに流されていた部分があったと思う。もちろん英語の良さもありますが、意思を持って歌っていなかった気がします。今は明確に日本語で歌いたいと思っているので、今回は日本語で僕の歌いたいことを書いています。

―その歌詞について。先ほど歌詞から作っていった曲があるとおっしゃっていましたが、どのように作られたのでしょうか?

Ryosuke: 『追憶』がそうなんですけど、NoisyCellとして歌詞先行で曲を作りたいというところから始まって、僕が書いた歌詞をRyoに見せてオケを作ってもらいました。

Ryo: Ryosukeから歌詞とどういうことを歌っているかがLINEで送られてきたのですが、今まで歌詞から作ったことがなかったので、正直それをどうしたらいいのか分かりませんでした。これにメロディをつけてオケを作ってみようと考えたけど、書いた人の符割りや呼吸感が表現できなくて。そこで、一旦この歌詞のBGMみたいなイメージソングをAメロ、Bメロ、サビみたいな構成で作って、「メロディを考えてほしい」とRyosukeに渡しました。Ryosukeが付けたメロディが美しかったのでこのままいけるなと。今まで作ったことのない方法だったので難しかったですけど、お互いの個性がより出た気がして、結構インパクトのある独特な曲になっていると思います。

―Ryoさんからよく個性という言葉が出ますが、NoisyCellとしての音楽的個性とはどのようなことでしょうか?

Ryo: お互いの気持ちを汲むようになってきたということです。本当にやりたいのなら、自分はこうしたくても任せようと思える。そういうお互い寛容になっているところがあって、それはすごくいいことだなと。俺が作った伴奏を信頼してそのまま進めてくれるので、俺もそうしてあげたくなる。考えてきてくれたメロディを俺が直しちゃうと個性を潰すことになるので、あえて個性として残そうと。仕上がったものは本人にしか作れないものになっているので、意識して残すようにしています。それが個性的な音楽になるのだと思います。

Ryosuke: 作曲者だからそこは大変だと思います。自分の中に完成像があるだろうから。俺らは言うだけなので(笑)。でも、Ryoの癖もだいぶ分かってるから、俺は違うなと思ってもここはこうしたいんだなと譲りますね。

Ryo: お互い信頼し合っているからこそだと思います。

―バンドはいい雰囲気なんですね。先ほど『追憶』を独特な曲とおっしゃっていましたが、僕は『ヒューマニズム』が独特というか面白い曲だなと思いました。これはどういうアイデアからできた曲ですか?

Ryo: 趣味で曲作りをしているところもあるので、ある程度バンドのことを考えて作った後に、例え昔の曲と被っていても御構いなしで、とりあえず頭の中に浮かんだものを形にする時があるんですけど、『ヒューマニズム』はデモの段階ではその類の曲でした。割と無個性な曲だったので個性を出そうという話をして、思いついたことをどんどん入れていったら最終的に今の形になって。この曲には「OK」という声が入っているのですが、それも昔だったら制限をかけて出来なかったけど、今の自分たちはやってもいいんじゃないかと思って入れました。実はこれ、マネージャーの息子さんたちの声なんですよ。そういう遊び心を取り入れていたら自然と面白い曲になって。他にも、サビの折り返しにちょっとメタルっぽフレーズを入れたり、早口で歌ってもらったりしています。

―いろいろなことをしているけど、ちゃんとバンドの曲曲としてまとまっているますよね

Ryo: 結果レコーディングに入ると上手くまとまっていくというか。声やドラム、ベースのキャラクターがしっかり出ているので、最終的にNoisyCellになるんですよね。だから好き勝手やれる。

―バンドの中で軸がしっかり出来上がっているから、何をしてもNoisyCellになるのかもしれないですね

Ryosuke: 昔はカッコつけたい気持ちがあったけど、今はそれを取っ払って制作をしています。制限をかけないで活動することがNoisyCellらしさだと思うから、キャッチーに振り切ってもお客さんはNoisyCellらしさが残っていると言ってくれる。耳で聴こえる部分じゃないところからお客さんはNoisyCellらしさを感じ取っていると思います。だから、自分たちが自信を持ってこれがNoisyCellなんですと言えることが大事な気がします。

―そう言う意味では『流星の街』はキャッチーですごくメジャー感もあって、これまでのNoisyCellにはない曲だと思います。どのようなイメージで作られたのでしょうか?

Ryo: いろんなデモを聴いた中からTatsuya(Dr)が「この曲はめっちゃキャッチーだし、イントロのラインも覚えやすくていいからやろうぜ」と言うので作り始めました。その結果、自分が思っている以上にポテンシャルを持っている曲になって、歌詞をのせたらめちゃくちゃリードっぽいじゃんみたいな。Tatsuyaは曲への思い入れが1番強くて、「今までNoisyCellをやってきた中で1番好き」と言っていたのがすごく印象的でしたね。だからドラムにすごく力入れて作っていて。そういうメンバーの思い入れが強い曲はいい曲になるなと思いました。

―王道な曲もいいですね。そして最後の曲『Ballad12_02』はバラード曲ですが、何よりもタイトルの意味が分からなくて

Ryosuke: まず読み方が分からないですよね(笑)。タイトルはデモのままなんです。「弾き語りから音源化した曲は今までなかったからやりたいね」という話になって作り、録り直しはしましたが、ほとんど変えずに入れた曲です。そもそも俺は、1曲でもこのアルバムに詰め込みたいと思っていて。『Focus』の制作も元々はフルアルバムを作るつもりでした。俺の中で曲数はバンドの姿勢でもあるので、1曲でも多く入れたいと思っていました。

―なるほど。ちなみに、タイトルの数字は日にちですか?

Ryo: 俺がデモを上げた日付です。毎回デモにタイトルと日付を付けてみんなに聴かせているので。あと、僕的にこの曲は未完成なんです。弾き語りで軽く歌ってもらった曲なので、これをちゃんと完成させたい気持ちがあって。その完成形は、ライブなのか別の音源として出すのかまだ分からないですが、その過程として残すのも進み続けるという意思表示になるかなと思って入れました。

―未完成ってXの『UNFINISHED』みたいですね。インディーズ作品では未完成のまま収録されていましたが、メジャー作品では完成した『UNFINISHED』が収録されていたんですよ。だから、例えば同じタイトルで日付が更新されていると進んだ感あっていいですよね

Ryosuke: それいいですね!

Ryo: 面白そうですけど、今年中に作らないといけないですね(笑)。

―確かに(笑)。でも楽しみにしています。そして、4月12日(金)から今作のツアーが始まります。どんなツアーにしたいですか?

Ryosuke: タイトルに『ReFocus』とつけました。この言葉には、「もっとよく見る」という意味があります。そのタイトル通り、俺たち自身が『Focus』の8曲を解釈し直して、それぞれの曲が持っているポテンシャルをもっと引き出すためにはどうしたらいいか、お客さんも含めてどういう曲にしていくのかを今全員で話し合っていて、それを表現するライブにしたいと思っています。音源の状態ではこういうアレンジだったけど、ライブでは全く違うアレンジになる曲も出てくると思いますし、音源を聴いてる人が「こんな感情を覚える曲だったんだ」という気付きがあるライブにできたらいいなと思って準備しています。

―どんなライブになるか楽しみにしています。では最後に、そのツアーを楽しみにしているファンへ向けてメッセージをお願いします

Ryosuke: ライブの後にもう一回音源を聴いて、ライブの印象と音源の印象を聴き比べしたくなるように、お客さんを「はっ」とさせる、楽しませるライブにするので、ぜひ遊びにきてほしいなと思います。

Ryo: 僕もそうでしたが、初めてライブハウスへ行くのって怖くてハードルも高そうに思えるんですけど、行ってみないと分からない場所だと思います。実際NoisyCellのライブへ来たお客さんから、「人生で初めてライブへ行ったんですけど、すごく楽しかった」という声を聞いて、そういうきっかけ作りになれたことがすごく嬉しかった。今回のツアーも臆せず来てほしいと思っているので、音を聴いて興味があったらぜひ来てください!

NoisyCel『流星の街』

NoisyCell『透明』

■リリース情報

『Focus』
Mini Album
2019.3.6 発売

■LIVE情報
NoisyCell 2019 Tour "ReFocus"
4月12日(金) 新潟 CLUB RIVERST
4月14日(日) 富山 Soul Power
4月19日(金) 岡山 CRAZYMAMA 2nd Room
4月21日(日) 島根 出雲APOLLO
5月10日(金) 千葉 千葉LOOK
5月12日(日) 神奈川 横浜B.B.STREET
5月17日(金) 福岡 Queblick
5月19日(日) 香川 高松TOONICE
5月22日(水) 岩手 盛岡Club Change
5月23日(木) 宮城 仙台enn 3rd
5月31日(金) 茨城 水戸LIGHT HOUSE
6月07日(金) 兵庫 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
6月08日(土) 大阪 心斎橋BRONZE
6月09日(日) 愛知 APOLLO BASE
6月23日(日) 東京 代官山UNIT

■オフィシャルHP
http://www.noisycell.com/

■プロフィール
圧倒的な声量と超絶ハイトーンボイスのボーカルRyosuke、エモーショナルで多彩なメロディを紡ぐギターRyoを中心に結成。新世代邦楽ラウドロックの旗手として注目を浴び、2014年にVAPよりデビュー。2016年8月より現体制となる。2018年7月に2ndフルアルバム『Wolves』をリリース。そして、2019年3月6日にミニアルバム『Focus』をリリースした。様々なアーティスト遺伝子を継承したハイブリッドサウンドで唯一無二の存在感を放っている。

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