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ライター ツボイ

2019.6.12

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Rude-α Major Debut E.P『22』インタビュー

「目標は武道館でワンマンライブをすること」

第6回全国高校生ラップ選手権で準優勝を飾ってから5年、遂にE.P『22』でメジャーデビューを果たしたRude-α。そのデビュー作品は、自身の年齢をタイトルにつけ、新たなステージへと向かう強い意志が込められている。沖縄から東京へ出てきて感じた悔しい思い、上京して気付かされたこと。それらを中心に描かれた今作に込めたものは?Rude-α本人に訊いた。

―メジャーデビューおめでとうございます!デビューから一週間ほど経ちますが実感はあります?

Rude-α: やっていることはずっと変わらないので実感はないですが、今まで以上に身を引き締めて、やるべきことをやっていき立つべき所に立ちたいと改めて思っています。

―周りからの反響はいかがですか?

Rude-α: ずっと応援してくれているファンの方々や家族、友達から「おめでとう」という言葉をいただきました。でも、自分自身が描いている場所はもっと先のところにあるので、メジャーデビューはそこへの第一歩だと思っています。

―メジャーデビューは、その先への階段を一段上ったに過ぎないんですね。作品のことをお聞きする前に、Rude-αさんのことを知りたいのでいくつか質問させていただきます。まずは音楽に興味を持ったきっかけから教えていただけますか?

Rude-α: 小学校2年生の頃に、同じ街出身のORANGE RANGEを聴いたのが音楽として認識した最初だと思います。それからORANGE RANGEのライブへ行って、俺もこういう人になりたいなと子供ながらに思ったのは今でも覚えています。

―ORANGE RANGEはバンドですが、今の音楽スタイルになるきっかけになったアーティストは誰になります?

Rude-α: 音楽性に影響された方はたくさんいますが、特定の人はいないですね。僕はラップを始める前にダンスをやっていたので、J-POPだけでなくソウルやファンク、ブラックミュージックも聴いてきました。だから、自然と今の音楽性になったのかなと思います。

―何がきっかけでラップを始められたのですか?

Rude-α: 公園に座っていたら知らない人が近付いてきて、急にフリースタイルを吹っかけられたんです。やったことないけど返していたら、そいつが「お前は明日からラッパーな」と言ってきて。そこからのメジャーデビューなので不思議な感じはします。

―奇跡的な出来事ですね

Rude-α: その出来事がなかったら今の自分はいないと思います。

―では、本格的にアーティストになろうと思ったきっかけを教えていただけます?

Rude-α: 音楽をずっとやっていこうとは思っていなかったんですが、高校3年生の時に高校生RAP選手権にノリで出たら準優勝してしまって。それまでは、ただラップが好きで曲を作ってと遊びの延長だったんですけど、準優勝してからは応援してくれる人も増えて、県内外でライブもやらせてもらえるようになったので、本気で目指すようになりました。

―準優勝は大きいですよね。曲はどのように作られているんですか?

Rude-α: 自分でイチから完成度の高い音を作れないので、トラックメーカーさんからもらったトラックに英語でも日本語でもない宇宙語って呼んでいる言葉を入れてメロディを決め、その後に日本語の歌詞を当てはめています。あと、トラックメーカーさんの家へ行って「こういう曲を作りたいのでヒントもらえないですか?」と弾いてもらったものをベースに「こういうドラムを入れたらどうなりますか?」と一緒に作っていく時もあります。

―5月29日にリリースされたEP『22』を聴かせていただきました。キャッチーで聴きやすく、所々にラップも入っていますが、ヒップホップという感じはしなかったです

Rude-α: 元々ヒップホップやラップだけという認識ではなく、ミュージックと捉えてやっているので。実は、今回からジャンルをヒップホップからJ-POPへと変えたんですよ。TWICEやあいみょんさんと同じステージで戦ってみたいと思って。

―そうなんですね。最初の曲『wonder』は、沖縄から上京して東京で生活する中で思ったことや感じたことを書かれているなと思ったのですが

Rude-α: 『wonder』は、東京という忙しい街で生活している中で、女の子が毎日一人でいるのが寂しくて、携帯の画面をスクロールして誰か遊べる人がいないか探したり、寂しさを埋めるために好きでもない男の家へ行ったりすることもあるのかなと。自分も東京の生活で見失いがちなことはたくさんあるし、みんな見失いがちだけど本当に大切なものは実はそばにあるんだぜと、上京して感じたことを書きました。

―『世界は僕を置いて朝になる』も同じく東京へ出てきたことで感じたことを書かれていると思いますが、内容は『wonder』よりもパーソナルな感じがしました

Rude-α: 僕のリアルをストレートに書いた曲です。街を歩いていると「Rude-αさんですよね」って、たまに声を掛けられるんですよ。声を掛けた人たちから見ると僕の生活は華やかに見えていると思うんですけど、実際は違う。苦しい悔しいという思いで生きている時間の方が多いし、売れているわけでもない。東京で3年間音楽をやってきて、ライブをしてもお客さんがガラガラで悔しいなと思ったり、下積みのような時間が苦しいなと思ったりした時もありました。その度にいつも自分が流した涙や悔しかった日々が、いつかデカいアーティストになった時に誰かの孤独を照らすんだと思っていました。僕が悩んだ今日が必ず未来につながると。未来でデカいステージに立った時、誰かの孤独を照らすためだったら流した涙は必然なのかなと思う。だから、<いつか誰かを照らしますように>という歌詞は、自分の中にあるリアルな言葉だと思います。

―タイトルだけ見るとネガティブな曲なのかなと思ったのですが、曲を聴くとポジティブなんですよね

Rude-α: ツラいな孤独だなと思っても、前に進むしかないと思うんですよ。時間は進んでいくし、毎日朝がきて夜になることは変わらない。逃げるのは簡単で、前へ進むのは怖いけど、その痛みや傷も全部自分の中に取り込んで、それを愛せる人間がどんどん前に進んでいけると思う。だから、この曲が誰かのそばに寄り添ってくれたらうれしいなと思います。

―東京って地方から来てる人の方が多いので、当てはまる人もいっぱいいると思います。逆に『22』は力強くて意志も感じる曲。年齢をタイトルにされていると思いますが、それは結構勇気がいることなのかなと

Rude-α: そういう青さは大人になった自分が見たら恥ずかしいと思うかもしれないですけど、同時に例えば10年後に22歳の子が聴いた時に、その時のRude-αってこんな気持ちだったんだとか。自分の子供が生まれた時にお父さんが22歳の時ってこんな感じだったんだねと、人の教科書や参考になるものとして残るからいいなとは思います。

―歌詞に<名刺代わり>と書かれていますが、今の自分のことを書かれています?

Rude-α: 前作の『20』は沖縄から東京に出て、沖縄で過ごした日々や東京での日々という過去と現在、未来を詰め込んだんですけど、『22』に関しては今の自分を書いています。沖縄っぽさのないEPになったと思います(笑)。

―東京でやっていることを曲にしたかったということですね。思いが伝わる曲だなと思います。その曲とは真逆の最後の曲『YOUNG LOVE』は休日に聴きたくなるような曲で幅広いですね

Rude-α: いろんな自分を見せたかったのもあったので。昔聴いていたソウルやファンクなど、自分の中にあるいろんなジャンルの顔を出せたなと思っています。

―英語が多用されていますが

Rude-α: マイケル・カネコさんという方と2人で公園の桜を見ながら書きました。

―先ほどジャンルはJ-POPだとおっしゃっていましたが、いろんな曲が収録されていてジャンルレスな感じも含め確かにJ-POPですね

Rude-α: J-POPとして聴いてほしいからJ-POPにしました。自分の音楽はどのジャンルの人も拒まないし、聴く人を選ばないよという意味でもJ-POPにしました。

―そんなRude-αさんのライブが7月に大阪と東京であります。ライブも楽しみです

Rude-α: 僕にとって生きているなと感じる瞬間がライブをしている時なので、自分のことを照らしてくれる、観てくれるお客さんがいるから、僕は音楽ができているんだと思っています。僕はこうやって生きたから光が見えていると言うつもりは全くなくて、自分を見て明日ちょっと頑張ってみようとか、ちょっとでも前に進んでみようと思わせられる勇気を与えられるライブができたらいいなと思います。

―メッセージが届きそうなライブになりそうな気がします。楽しみです。さらに7月31日にシングル『LIFE』をリリースされますが、少しだけどんな作品か教えていただけます?

Rude-α: 『Dr.STONE』というアニメのエンディング曲として書き下ろしました。『Dr.STONE』の主人公は、困難の中で前に進もうとする姿勢だったり無理だと言われてる中でひとつずつ希望やいろんなものをつないで、点を線にしていくんですけど、その様子が音楽で前に進もうとしている自分とすごく重なって。困難の中で傷ついてる人や、助からないと言われている人も俺が救うというメッセージを込めた曲になっています。他の曲は2年前ぐらいからずっと温めていた曲と踊れる曲が入る予定です。

―その新曲も楽しみです。最後に今後の展望をお願します

Rude-α: 目標は武道館でワンマンライブをすることです。今は行き着く場所としてそこしか考えていません。夢はずっとあって、人の夢になりたいです。普通の少年がORANGE RANGEのライブを見てこうなりたいと思ったように、与えられたものをちゃんと下の世代に与えてあげることが筋なんじゃないかと。人の本質は繋ぐことだと思っているので、上からもらったものをちゃんと下の人へ渡していくことができたらいいなと思っていて。街でくすぶっている子供、何か不安がある人、今から生まれてくる子供たちの夢になれたらいいなと思います。そのために「武道館でワンマンする」とずっといろんな人に言ってるので。本当にできた時に「あいつ本当にあそこまで行ったな」と前に進み続ける勇気を見せたいし、自分にも出来るかもと思わせたいです。

Rude-α『wonder』

■リリース情報

『22』
Major Debut E.P
2019.5.29 発売
1,500円(tax in)

■LIVE情報
Rude-α LIVE「22」
7月13日(月) 大阪 梅田Shangri-La
7月15日(月) 東京 渋谷CLUB QUATTRO

■オフィシャルHP
https://www.rude-alpha.com

■プロフィール
沖縄市出身。現在22歳。高校1年の時からストリートダンスを始め、各種ダンスバトルやイベントに出演。高校2年の時、近所の公園でフリースタイルを仕掛けられたことをきっかけにラップを始める。翌年、第6回全国高校生ラップ選手権に出場し準優勝。2015年6月、1st E.P『098 ORCHESTRA』リリース。収録曲『co co ga okinawa』のMVは250万再生を超える。2016年4月から東京に拠点を移動。同年9月、DALLJUBSTEPCLUBのドラマーGOTOと、ドラムとラップだけの新曲『19』を発表。2017年からバンド編成でのライブ活動をスタート。自主企画ライブイベント"TEEDA"を立ち上げ現在までに、韻シスト、Creepy Nuts、DATS、Lucky Tapes、SUSHIBOYS、ゆるふわギャング、Michael Kaneko、踊Foot Works、Anly、SPiCYSOL、吉田凜音など幅広いジャンルのアーティストと共演。2018年2月にE.P『20』(Nijyu)をリリースし、iTunesヒップホップアルバムチャートで初登場1位を獲得。3月にはアメリカの音楽フェスSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト) 、そして全米7都市を廻るSXSWジャパンツアーに参加。10月には自身初のワンマンライブを実施しソールドアウト。そして、2019年5月29日、メジャーデビューE.P『22』(Nijyuni)をリリースした。

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