

ツボイ
2017.1.10
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スロウハイツと太陽が『匿名希望』で伝えたかったコトとは
「オブラートに包みたくなかった(シミズフウマ)」
儚くも引き込まれる世界観で注目のバンド、スロウハイツと太陽。彼らが2017年1月11日にシングル『匿名希望』をリリースする。その1曲目『本当につらくなってしまったあなたへ』は、リアルで強烈なメッセージを全編語りというスタイルで聴く者の心に突き刺す。そして、2曲目『O2.』では自分たちの存在意義を問いかける。この作品について、スロウハイツと太陽のメンバー全員に話を訊いた。
―まずは、スロウハイツと太陽の結成から今に至るまでを聞いてもいいですか?
シミズフウマ(Vo/Gt): 2013年に大学の軽音部の仲間とバンドを結成し、最初は軽音部内で活動していました。徐々にライブハウスでライブをするようになったんですが、2014年の12月にベースとドラムが脱退して。その後ベースの浅井くんが加入してドラムはずっとサポートでしたが、ようやく今年の5月にドラムのたきちゃんが入って、今の体制になりました。
―今の体制になってから初の作品となる1月11日リリースのシングル『匿名希望』は、まずタイトルが意味深ですね
シミズ: 今の世の中は、名前を出さなくてもいろいろと発言できると思うんです。そう思ったら、CDショップで僕らのCDを手に取ってくれる人たちも僕からすると匿名で聴いてくれている。そういう人たちが言いたい事を今作で僕らが言っていると思ったのと、発信しているのは僕らですけど、本当に発信したいと思っているのは僕らじゃない匿名の聴いてくれている誰かなんだろうなと思って、このタイトルにしました。
―1曲目の『本当に辛くなってしまったあなたへ』は全編語りとなっています。最初だけや曲間というかたちではなく、全編にしたのはどうしてですか?
シミズ: 歌詞はずっと自分の中で持っていました。それをどういう形にすれば一番届くのかなと考えた結果、そのまま音に乗せて語りで表現してみようと思ったのが一番ですね。
―詞の内容も含めかなり攻めていますよね
シミズ: 今回は攻めました。オブラートに包みたくなかったので。
―なるほど。その歌詞はずっと持っていたとおしゃっていましたが、何かきっかけがあったんですか?
シミズ: いろいろあるんですが、ニュースで詞にあるようなことを見た時に、ニュースにならない人たちが世の中にはたくさんいるんじゃないかと思ったんです。その全ての被害者に向けて何かを発信できたらなと思ったのが強いですね。
―確かにニュースになっているのはごく一部だと思うから、この曲がひとつのきっかけになればといいと思います。ずっと語りの曲作りは大変じゃなかったですか?
シミズ: めちゃくちゃ大変でした(笑)。僕がアコギで作った曲を持ってきて、メンバー全員で試行錯誤しながら何とか作った感じです。
瀧田恵太(Dr): 原型は昔からあったんだよね。
シミズ: 実は去年(2015年)の夏ぐらいから作り始めたんですけど、なかなか上手くいかなくて一回諦めたんです。
山田楓記(Gt): お蔵になりかけました(笑)。
シミズ: でもたきちゃんが入ったことでもう一回やりたいと引っ張り出して来て、やっと今回かたちになりました。
―1年半越しで完成した曲なんですね。メンバーはこの楽曲について最初どう思いました?
山田: 去年(2015年)の夏に聴いた時は、すごくパンチ力のある曲だと思いました。このエグミを失くさないよう上手くバンドアレンジできないかをまず考えました。
瀧田: 僕はスロウハイツに加入する前から他の曲は知っていましたが、それとは違うバンドの転換点となりそうなこの曲にたまたま携われたので光栄だと思っています。
浅井洸亮(Ba): この曲はバンドがこれまで歌ってきた核の部分だと思ったので、それをどう表現するかを考えました。
―今後もこのようなメッセージ性の強い曲を作っていきたいですか?
シミズ: 今回初めてこういう形で作ったんですけど、それを必要としてくれる人がいるのならもちろんアリなのかなと思いますし、僕らもやらなきゃいけないなと思います。
―歌詞もサウンドも刺さる人はたくさんいると思うので、バンドとしてこの曲を機に変わるかもしれないですね。そして2曲目の『O2.』ですが、そもそも何て読むんですか?
シミズ: 「オーツー」です。酸素と言う意味です。
―この曲は、どういう心境で書きました?
シミズ: この曲は1曲目の後に書いたんですが、『本当に辛くなってしまったあなたへ』みたいな曲はない方がいいですよね。誰も共感しない方がいい曲だし、僕らの曲が必要ない方がいい。『O2.』はその逆で、僕らの存在をあなたが必要としてくれることが、僕らの存在意義なんだなと思いながら作った曲です。
―それを“酸素”に例えたというわけですね
シミズ: 僕らの存在は、僕らが発信するまで無かったですよね。それは、僕らが無くても生きていけるということで。でも発信している今は、僕らがあなたの酸素みたいな存在であればいいなと。
―なるほど。メンバーのみなさんはこの曲を聴いた時にどんな印象を持ちました?
山田: 単純にキャッチーな曲だなと思いました。
瀧田: 1曲目とは正反対だよね。柔らかい言葉を使っているし、それに沿えるようなちょっとドラマチックな展開に曲がなっていけばいいかなとは思いながら作りました。
浅井: 1曲目と正反対の曲だから、シングル的にもいいのかなと思いました。
―そういう意味では、この2曲でスロウハイツと太陽のイロが見えたのかなと思います。そして、1月13日(金)にリリースイベント『少年A』を開催しますが、どんなライブになりそうですか?
シミズ: 今準備中ですが、当日はかなり違った景色を見せられると思います。
―楽しみにしています。では最後に、2017年の抱負をお願いします
浅井: 来年はワンマンライブをやりたいです。
瀧田: お店にCDを置いてもらうのは初めての経験なので、それをきっかけに2017年はいろんな景色を変えていける1年にしたいと思います。
山田: 今年は正規メンバー4人でのバンド活動ができるし、店頭にCDも置いてもらえるので、勝負の年だと思っています。この1年で一回り成長したいですね。
シミズ: 1月で5年目に入ります。そのタイミングでCDショップにCDを置いてもらえるので、僕らとしてはここが出発点でもあると思っています。滝ちゃんが入ってからの半年間は、走り出すための準備期間で、今年1年はこれから走り続けるためスタートの年。今年は、4人で楽しみながら真っ直ぐ進んでいける年にしたいと思います。
スロウハイツと太陽 本当につらくなってしまったあなたへ (Official MV)
■リリース情報

『匿名希望』
2017.1.11発売
4th Single
700円
※タワーレコード名古屋パルコ店、近鉄パッセ店、大高店にて販売
■LIVE情報
『匿名希望』リリースイベント「少年A」
1月13日(金) 名古屋APOLLO BASE
■オフィシャルHP
http://www.slow-heights.net/
■プロフィール
感傷的で抑揚のあるシミズフウマ(Vo)の放つ言葉と、ディレイを活かしたリフが特徴的な4ピースロックバンド。幾度かのメンバーチェンジを経て2016年5月に現体制となる。儚くも引き込まれる彼らの世界観をその耳で感じてほしい。



















