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ライター ツボイ

2019.11.27

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the shes gone 2nd Mini Album『MORE』インタビュー

「シンプルに聴いてくれた人がいいと思ってもらえるものを作りたかった」

前作のミニアルバム『DAYS』に収録されていた『想いあい』のミュージックビデオがYouTubeにて570万回再生を突破し、今話題急上昇中のバンドthe shes gone。彼らが11月6日に2枚目となるミニアルバム『MORE』をリリースした。“もっと好きになってもらいたい”、“もっと知ってほしい”という想いが込められた今作には、幅広い年代が共感できる曲が収録されている。その曲はどのように生まれたのか?ソングライティングを手掛ける兼丸に話を訊いた。

―まずは、the shes gone結成の経緯からお聞きしてもいいですか?

兼丸(Vo/Gt): 僕が入った大学のサークルにギターのマサキもいて、知り合いではなかったんですけど、好きな音楽のジャンルが近かったし、実際に彼のプレイを見て「いいな」と思って声を掛けました。それからなかなかメンバーが集まらなかったので、マサキの高校の頃の軽音部の人たちに声を掛け、何回かメンバーチェンジした後、1年半前に同じ軽音部の後輩のDaishi(Ba)が入って今に至ります。

―ちなみに、2人の近かったという好きな音楽ジャンルについてもお聞きしていいですか?

兼丸: 僕は邦ロックと呼ばれるジャンルをよく聴いていて、中でも声にちょっと特徴のあるバンドが好きでした。マサキもindigo la Endやandymoriなどの邦ロックシーンにいるバンドが好きだったので、意気投合したところはあります。

―そういったバンドに影響も受けました?

兼丸: 個人的にはback numberに1番影響を受けていて、音楽性ではindigo la Endです。他のメンバーは洋楽も聴いていて、エド・シーランやレッチリをめちゃくちゃ聴いて育ったみたいです。

―レッチリはちょっと意外ですね。現在『想いあい』が570万回(11月15日時点)ほど再生されていますが、この状況をどう感じています?

兼丸: 不思議なもので、『想いあい』を自主でリリースした時は反応がなかったのに、それから3ヶ月ぐらい経って自分たちで作ったMVをYouTubeにアップしたら反響があって。それによっていろいろ変わっていきました。それに、MVを公開してから1年以上経つのに、モデルをやられていた方がSNSに上げてくださったり、web CMのBGMに起用していただいたりと、時間が経っているのに新しく知ってくれる人が増えていることにずっと驚いています。

―今だからこその注目のされ方ですよね。兼丸さんの書く詞からはリアリティを感じるのですが、自分の経験を反映されているんですか?

兼丸: 全体的にフィクションとノンフィクションをごちゃ混ぜにしています。ただ、あった事柄や曲の中に落とし込んでいる感情は、ノンフィクションで入れているつもりです。

―その歌詞はどういう時に浮かびます?

兼丸: 『想いあい』はメロディとサビが一緒に出てきてくれたんですけど、その他のほとんどの曲はメロディ先行で作って、バンドサウンドも完成した最後の最後に机に向かって歌詞を書いています。

―メロディと詞が一緒に出てくるのではないんですね

兼丸: ぽろっと歌詞が出てこないんですよ(笑)。ずっと歌詞のないオケを聴きながら、しっかりペンを持って机で「この言葉じゃない、この言葉じゃない」と言いながら書いています。

―『シーズンワン』は男子学生の片思いを書いているのかなと思ったのですが、歌詞はどのようなイメージで書かれました?

兼丸: MVにはキラキラした高校生が出ているけど、歌詞に高校生だと分かるワードは入れていないんですよ。<登下校>、<授業>、<教室>という普遍的なワードだけにすることで、中学生も大学生も含め多くの人に自分の曲なんじゃないかと落とし込んでもらえたらいいなと思って書きました。

―<なんなら泣いてる君も見たくて>という言葉は、某バラエティ番組のアイドルをプロデュースする企画でプロデューサーの芸人さんが同じことを言っていましたよ

兼丸: そうなんですか!? タイミングめっちゃ悪いですね(笑)。でもそういうことなんですよ。自分から溢れ出す好きを言葉にしちゃうと、きれいな好きだけじゃなくなると思って。触れてみたいとか手を繋いでみたいとか、そういう部分を書いちゃった(笑)。

―単純にタイミングですね(笑)。そして、この曲の主人公は結局「好き」って言わないのかなと僕は思いました

兼丸: それは聴いた人の捉えた方でいいと思っています。この後ちゃんと「好き」と言ったんだなと思う人もいると思いますし。僕は告白ソングじゃなくて、告白するまでの泥臭いマインドを書きたかったので、そうおっしゃっていただけたのはうれしいです。

―ありがとうございます。『君のパレード』は『シーズンワン』とは違う関係性ですが、どのようなイメージで書かれたんですか?

兼丸: Cメロの<パレードは続く 君の歩幅に合わせ>という歌詞が最初に出て、それがずっと頭から抜けなくて。最初は僕のパレードだと思っていたんですけど、思わせぶりな人に自分が勝手に付いて行ったわけで。彼や彼女が勝手に始めて率いて行ったから、僕のパレードじゃなくて君のパレードじゃないかと思って、このタイトルにしました。

―自分から振り回されにいっているような感じもありますよね

兼丸: ダメなのは分かっているのに、振り回されているのも含めて楽しんでいるというか。だから歌の途中で笑ってみたりしています。

―そして『panorama』は結構雰囲気変わって大人っぽい曲になっていて、ベースで進んでいくAメロが印象的です

兼丸: 他の4曲は今年に入ってから作った曲ですけど、この曲は3年前のデモにあった曲を再録しました。その時よりキーを下げたんですよ。それもあって大人っぽい印象になったと思います。確かにAメロのベースが聴こえやすくなっていて、いい意味で重さが出せました。アレンジもそこまで変えていないし、歌詞も全く変えていないので、自分たちのプレイや音作りで以前とは違う『panorama』という曲が出来たと思います。

―その歌詞の内容も重めですし、他の曲とは雰囲気が違いますね

兼丸: ずっと曲の雰囲気は重いけど何となく温かさも残っていて、難しい塩梅の曲になっています。それに、いま高校生の子たちが僕たちの曲を聴いてくれているのは知っているんですけど、後半の2曲に関しては高校生や学生の子が曲を聴いてくれた時に歌詞や曲の意味を分からなくても良いやと思って、共感を考えずに書きました。

―なるほど。確かに『ふたりのうた』の世界観は高校生には分からないと思います。この曲は、幸せそうな雰囲気が伝わってきます

兼丸: それはすごく考えました。悲しい部分ばっかりに向き合うんじゃなくて、インディーズで2枚目だからこそ幸せな部分にしっかり向き合った曲を、自分たちでちゃんと考えて作るべきなんじゃないかと思って書いてみました。

―特別なことをしていないのがいいですね

兼丸: 今回のアルバムを通して技術的に突拍子もないことをしたいわけじゃなくて、シンプルに聴いてくれた人がいいと思ってもらえるものを作りたかったのはあります。時代が経ってもいいと思えるものはいいんだなと、いろんな音楽を聴いて感じ取っていたので、それを目指しました。この曲こそ、一番年代や時代問わず歌詞を見て当てはめていただける曲だと思います。

―印象に残った歌詞があって、<気付いてる? 気付いて 当たり前は存在しないこと>というCメロの部分は、幸せだからこそふと思うことなんだろうなと

兼丸: ここは珍しく自然に出てくれました。歌や演奏面的にちょっと抑揚が出てくる場面で、素直に言えたなと思っています。普遍的な言葉こそ素直に言えた方がいいんですよね。

―それこそ自然体ですね。そして、今作のタイトル『MORE』にはどのような意味を込められたのでしょうか?

兼丸: 今年に入ってアルバムかシングルを作ろうとなった時に、『MORE』というタイトルを先に付けたんです。曲それぞれの場面や環境、音楽的なアプローチもしっかり違うものにしたいのと、もっともっとバンドとして自分たちに出来ることがあるんじゃないか、もっともっといい曲を自分たちは作れるよねという意味を込めて曲を作っていて。曲が揃った結果、自分たちも愛せるアルバムになったので、今まで知ってくれてる人にもまだthe shes goneを知らない人にももっともっと知ってほしいし、もっと好きになってもらえたらいいなと最終的に思いました。実際、その思いが入ったアルバムになっていると思います。

―その想い伝わると思います。そして、リリースから3日後にツアーも始まっています

兼丸: これは良く言えば時間を掛けて作った作品ではあるんですけど、悪く言えば押してしまって(笑)。

―そうだったんですね(笑)。名古屋は12月1日(日)ですが、名古屋のお客さんのイメージはいかがですか?

兼丸: まだ自分たちのツアーで名古屋は2回しか行けてないので、正直まだあまり分かっていなくて。方言の「でら○○」というイメージしかないです。えびふりゃーとか(笑)。

―言わないです。忘れてください(笑)

兼丸: そうなんですね(笑)。まだ名古屋を知り始めている段階なので、僕らがずっと伺っていたらお客さんも伺うし、「名古屋いけるー!」って聞いたら、ちゃんと準備してくれてたんだという反応が見えて安心するイメージですね。

―なるほど。さらに、2月からワンモアツアーも始まります。それに向けて今のツアーで自分に課していることはあります?

兼丸: アンコールツアーをやること自体が異例なので、そこはシンプルに嬉しいんですけど、全公演終わっていないのに発表しているからこそ、来てくれたみなさんにじゃなく、来てくれたあなたにという一人一人への向き合い方を、各公演でちゃんと感じてそれをアウトプットしなきゃなという思いです。

―ワンモアツアーも楽しみにしています。最後にツアーを各地で楽しみに待っているファンへ向けてメッセージをお願いします

兼丸: ライブに来たときはノリ方は考えなくていいので、自分の思うままに楽しんでください。ライブに足を運んでくれたらうれしいです。

the shes gone『シーズンワン』Music Video

■リリース情報

『MORE』
2nd Mini Album
2019.11.6 発売
1,500円(+tax)

■LIVE情報
MORE TOUR 2019
12月01日(日) 愛知 CLUB UPSET
12月08日(日) 宮城 仙台LIVE HOUSE enn 3rd
12月21日(土) 東京 渋谷TSUTAYA O-WEST

ONE MORE TOUR 2020
02月15日(土) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
02月23日(日) 北海道 札幌BESSIE HALL
02月26日(水) 東京 渋谷WWW X
03月01日(日) 福岡 graf
03月05日(木) 大阪 Music Club JANUS
03月06日(金) 愛知 RAD HALL
03月27日(金) 宮城 仙台LIVE HOUSE enn 2nd
04月04日(土) 岡山 IMAGE

■オフィシャルHP
http://theshesgone.com

■プロフィール
Vo&Gt兼丸の優しく甘い歌声と、誰もが感じたことのある恋愛の儚さや切なさが表現された歌詞が最大の魅力であり、“そっと寄り添う”バンドアンサンブルで歌詞の情景を表現している3人組ロックバンド。前作『DAYS』収録曲の『想いあい』がYouTubeで570万回再生を突破しており、若者を中心に大きな話題を集めている。全国6ヶ所にて開催される「MORE TOUR 2019」は全公演SOLD OUT。急遽、2020年2月15日から全国8ヶ所を回る「ONE MORE TOUR 2020」を開催。

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