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ライター ツボイ

2019.10.28

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ウソツキ 4th Mini Album『0時2分』インタビュー

「その瞬間が来てくれた人の思い出になって、それが永遠になったらなという気持ちです(竹田)」

“0時2分”という同じ時刻に、それぞれの登場人物に起こったであろう5つの出来事をパッケージしたコンセプトアルバム『0時2分』。この時間が持つ意味から、バンド初の共作となったスキマスイッチ常田真太郎氏との『大丈夫。』、さらにツアータイトル『timeless tour』の意味まで、ウソツキのメンバー全員に語っていただいた。

―ミニアルバム『0時2分』のリリースからちょうど1ヶ月になりますが、反響はいかがですか?

竹田昌和(Gt/Vo): 2日ぐらい前にYouTubeにアップしている『0時2分』のコメントを読みました。いいことが書かれていたのでうれしいです。

林山拓斗(Dr): 僕はあまりコメントを読まないです。思わぬ一言に傷ついたりするタイプなので。

藤井浩太(Ba): 僕はいつも見ています。『0時2分』と『大丈夫。』には、今のところ批判的なコメントはないです。ただ、これがいいのか悪いのか…。

―それだけいい作品なんだと思います。今作は3人になって初めての作品になりますが、制作面でこれまでとの違いはありました?

竹田: 僕たちはメンバーとセッションしながら、全員が客観的に全部の楽器を聴いてアレンジしていくスタイルなので、そこまでどうしようとはならなかったです。

林山: 3人になっても他の楽器に対して「こう弾いてほしい」と言いながら音源化していくので、プレイ面での個性はありますが、曲作りの段階での違いや変わったところは正直あまりないです。

―今回の作品はコンセプトアルバムとなっていますが、最初から決めていたんですか?

竹田: 制作に入る前の会議で「次はコンセプトアルバムがいいよね」という話になって、その時はコンセプトが決まらず終わっていました。それから自分が「0時2分ってどうですかね」と言って決まったんです。

―その“0時2分”は何がきっかけで出てきたんですか?

竹田: 最初、全ての曲が同時刻だったら面白いなと思って、同じ部屋の中にいる男女を男目線と女目線で書こうと思い、男目線で『0時2分』を書きました。そこから女目線で書こうと思ったんですけど、それだと音楽としてつまらないなと。そこで、世界を広げて0時2分の時間帯に起きたことを書こうと思ったんです。

―なぜ“0時2分”なんですか?

竹田: 昔から「明日というか、もう今日」という文章が好きなんですよ。0時2分って、明日というかもう今日じゃないですか。日付が変わっているので明日だけど、今日のような気もするし、今日なんだけど、明日みたいな。その曖昧さがすごく好きで。その曖昧な時間帯には曖昧な出来事、狭間的なことが起こるぞと。それは歌にしやすいし、いいなと思ったので“0時2分”という同時刻のコンセプトに決めました。

―ということは、収録されている5曲は全て0時2分に起きた出来事ということですか?

竹田: そうです。タイトル曲はそのままですが、他の曲にも<明日はもう早いから 今日は寝なくちゃいけない>など、0時2分を匂わす言葉を少し入れています。ただ、僕の中で一番大事なのは狭間。恋が実るかもしれない、もしかするとこの人を好きなのかもしれないという、いろんな狭間を描くことが実は大事なんです。

―林山さんはそのコンセプトにどのような印象を持ちました?

林山: ウソツキはラブソングに自信があるので、何かにフォーカスしたラブソングを作っていく方向になったんですけど、『0時2分』という曲ができたことで、今まで時間を切り取ることをやっていなかったのもあって、ここにフォーカスしようと。挑戦しがいのあるテーマだったので、やってみようという感じでしたね。

―その時間の影響からか、今回は夜っぽい雰囲気やシティ感がありますね

竹田: それは意識したかもしれないです。前回の『Diamond』というアルバムで、シティポップの感じがちょっとずつ出てきて「この感じいいね。目指してみようか」という話はしていました。でも制作になるとそこまで意識できなくて…。

林山: 後付け感はありますね。常に一番いいなと思うものを目指していくので、雰囲気やニュアンスというか、本当に細かいところでそうなっていったんだと思います。

―歌詞はウソツキらしい情景の見えるものになっていますが、その中で『スープ』はちょっと怖いなと思いました

竹田: そうですか?僕にはよく分からないです(笑)。実はメンバー全員から「怖い」と言われて、めちゃめちゃ書き直しているんですよ。それでもまだ怖いですか?

―はい。最初はもっと怖かったんですね

林山: 実際に文字で読むと怖いんだよね。曲で聴くとちょっと中和されるけど…。

藤井: 字面だけでは怖いよね。最初はもっとホラーでした。

竹田: 自分的には意識して書いています。今回はスキマスイッチの常田(真太郎)さんと『大丈夫。』という曲で共作しているんですけど、まだその曲が出来ていない段階でどんな曲を書こうかなどの話をしていて。その流れで、常田さんから「一皮向けたウソツキを見てみたいな。竹田くんは歌詞も含めて毒を出し切れていない」と言われたので、本当に皮を剥く歌詞を書いたろうと思って(笑)。実は、歌詞の<君の強がりを全部剥いて>の部分は、最初<君の皮を全部剥いて>だったんです。それもあって、この『スープ』を常田さんと共作する曲にしようと自分が草稿を作っていました。最終的に共作しなかったんですけど、最初に出した曲は実はこれで。

―ある意味、常田さんの言葉から生まれた曲なんですね。次の曲『ネメシス』は、いま同じことを思う人は結構いるんじゃないかなと

竹田: 最近オンラインゲームを始めたんですけど、今ってすごいですよね。自分がもし中学生の男の子でマッチングした相手がOLさんだとして、話しかけられたらめちゃめちゃいいなって(笑)。

林山: 僕はまさにこのタイプ。オンラインだけじゃなくて小説でもそうなんですけど、面白いと思うほど最終章を読み進めなかったり、ラスボスを倒さなかったりするんですよ。倒すと終わっちゃうじゃないですか。終わりという結果に行かなければ続いているから、例え進めてなくても楽しんでいる途中なので。だから、結末を知らないゲームが結構ある。<クリアなんてしたくないんだ>じゃなくて、「クリアしないんだ」(笑)。

一同: (笑)。

―結末を知らないものがいっぱいあるんですね

林山: ありますが、結末はネットで調べます。自分でやるのと調べるのとは違うんです。終っちゃったという気持ちにならなければセーフという。

一同: (笑)。

竹田: 確かによく考えたら、漫画でも終わりをその都度確認しちゃうかも。動画も余白がどれくらい残っているか見ちゃうなと今思いました。

―動画って下にタイムラインが出ているからある程度予想できちゃいますよね

竹田: あれ見ちゃうんですよね。残り時間でこの人が犯人だなと推測してしまう。

林山: すごく悪いクセなんですけど、野球のライブ中継って後からでも見れるから、22時から見て最終回で1点差ぐらいの時に、残り時間を見ちゃって延長戦にはなってないなと。

一同: (笑)。

―タイムラインがない方が楽しめるかもしれないですね。すみません、話を戻します。4曲目の『今だけは』は曲の雰囲気が好きです。これまでのウソツキにないタイプの曲ですが、どのように生まれたのでしょうか?

竹田: 最初は全く違うサウンドで作っていたんですけど、(林山)拓斗君が「このサウンドとこれが合うんだ」と言うのでやってみたら、めちゃめちゃ合って。土台を僕が作って足していくことはありますけど、土台からすげ替えるパターンはなかったので珍しい作り方をした曲です。

林山: ボツになりかけていたんですけどメロディはすごく良かったので、もったいないなと思って。だから、J-POPの泣けるバラードのような雰囲気だったものをコードを全取っ替えして、ちょっと気怠い感じの雰囲気にしました。これが歌詞とすごく合って、夜に車の中で聴くと、いい男になった気になります(笑)。

一同: (笑)。

―確かに深夜のドライブに合いそうです。そして最後の『大丈夫。』は常田さんとの共作。一緒に曲を作っていかがでした?

竹田: 一緒に作詞作曲したんですけど、普段は常田さんが歌詞を書くことの方が多いらしく、歌詞に関して自分の考えがありましたし、全ての楽器やボーカルにも持論があるので、常田さんの話を聞いていると、バンドをやって5年目なんですけど、全然違う扉がどんどん開いていって。共作は初めてだったんですけど、相手が常田さんだったからこれだけいろんな扉が開いたのかなと思いました。

藤井: ミュージシャンとして哲学を持っていらっしゃる方で、僕のベースを聴いてくれた時に「ここはもっと強く弾いた方がいいよ」など、すごく具体的な技術面のアドバイスをしてくれました。僕はそこまで気にしたことがなかったので、バンドもだけどイチベーシストとしてもすごく勉強になりました。めちゃくちゃ大変だったですけど、すごく身になったので感謝しています。

林山: ウソツキにおいて自分の中でOKを出すスネアのタイミングを「もうちょっとだけ後ろにして」と言われて。これ以上行ったら自分の中ではもたっている感覚で、結構後ろに引っ張られるんじゃないかと思ったんですけど、常田さんはベースラインとの兼ね合いを見ているので、「Bメロはすごくいいけど、イントロとAメロはもう少し後ろにするとベースとのノリが全然違うよ」と。体がもたるのを拒否するのでスネアを後ろにするのは結構難しいんですけど、目から鱗な感じでした。ドラム単体ではそこまで変わっていないんですけど、リズムのノリを見れている人と一緒にやるのはすごく楽しかったですね。他の視野から見てくれるので、「なるほど」と。『大丈夫。』をライブやっている時もそこを意識しています。

―客観的に見てくれるのは大きいですよね

竹田: そうですね。自分もこうなりたいなと思いました。常田さんに「天才ですか?」って言ったら、「努力だよ」と言われたので頑張ろうと思いました。

―期待しています。そして、12月3日(火)からツアーが始まります。ツアータイトルは『timeless tour』。これは作品の『0時2分』からですか?

竹田: それもあります。意味については拓斗君から。

林山: 直訳したら「時間がない」ですが、ライブの2時間ぐらいってあっという間ですけど、僕らがやりたいことは、その瞬間が永遠に感じられたり本当に一瞬でなくなってしまったりというような空気作り。笑って泣けて踊れるライブをしたくて。ライブに来る人はその一回きりなので、僕らはその一回のライブに何ができるのかを考えていて、出したアルバムが『0時2分』という時間をテーマにしているので、それを掘り下げられるかなという意味も込めて『timeless tour』にしました。一瞬一瞬を大事にしたライブにしたいという思いを込めています。

竹田: その瞬間が来てくれた人の思い出になって、それが永遠になったらなという気持ちです。曲の『0時2分』はネガティブな意味で時間が止まっているんですけど、ライブはポジティブな意味で時間が止まればいいなという気持ちです。

―最後にそのツアーを楽しみにしている方々へメッセージをお願いします

藤井: 1年ぶりのワンマンになります。ウソツキの変わらない良さと、新しく変わったところの両方を楽しみにして来ていただければと思います。

林山: アルバムを発売してから新曲をライブでやっているんですけど、やるごとにすごく良くなって、CDの雰囲気とは違う顔をどんどん見せられるようになってきているなと、やりながら感じています。ワンマンではお客さんが見たいウソツキと僕らが見せたいウソツキを融合させて、まだ見せたことのないものが見せられる素敵な空間を作りたいと思っているので、ぜひライブにお越しください。

竹田: ライブは特別だと思っています。今この瞬間にしかできないし、そもそも音楽ってそこにある。声を出してちゃんと感動できる空間を作れたらなと思っていますので、みなさん是非ここにしかないものを見にきてください。

ウソツキ『0時2分』 MV

ウソツキ『大丈夫。』 MV

■リリース情報

『0時2分』
4th Mini Album
2019.9.18 発売
1,500円(+tax)

■LIVE情報
「0時2分」リリース記念
“timeless tour”

12月03日(火) 宮城 仙台enn 3rd
12月06日(金) 愛知 名古屋ell. FITS ALL
12月11日(水) 福岡 Queblick
12月13日(金) 大阪 梅田Shangri-La
12月18日(水) 東京 渋谷CLUB QUATTRO

■オフィシャルHP
http://usotsukida.com

■プロフィール
決して嘘をつかないバンド、ウソツキ。2013年に結成し、東京を中心に活動。翌年6月にミニアルバム『金星人に恋をした』でデビュー。大型フェスやライブ、サーキットイベントに数多く出演し、精力的に活動している。2018年9月にリリースした3rd フルアルバム『Diamond』の収録曲『名もなき感情』の<愛してるよって君に言ったら は? 意味わかんねえよって言うだろう>という歌詞がTikTokでバズり、MV再生回数も現在200万回超えとなる。2019年初めに3人編成となり、9月18日に4枚目のミニアルバム『0時2分』をリリース。12月3日から全国5箇所、ワンマンツアーを開催。

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