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ライター ツボイ

2019.8.1

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ヤバイTシャツ屋さん 8th Single『スペインのひみつ』インタビュー

「『かわE』の後に『癒着☆NIGHT』を出せるのは強いなって思います(こやまたくや)」

7月10日に8枚目となるシングル『スペインのひみつ』をリリースしたヤバイTシャツ屋さん。今作にはスプライトのCMソング『癒着☆NIGHT』をはじめ、『案外わるないNHK』、志摩スペイン村25thアニバーサリー夏のTVCMソング『きっとパルケエスパーニャ』のカバーのタイアップ(癒着)曲が収録されている。収録5曲中3曲がタイアップというほぼ癒着シングルとなった今作の曲は、どのように生まれたのか。ヤバTの3人に話を訊いた。

―7月10日リリースされたシングル『スペインのひみつ』についてお聞きします。以前からタイアップのことを“癒着”と言っておられましたが、ついにタイトルにされましたね

こやまたくや(Gt/Vo): はい。数年の伏線を経てついに。

―これまでは今回の『癒着☆NIGHT』への伏線だったんですね!曲は企業のことかと思いきや、男女のことを歌っています。どうしてこのタイトルにされたんですか?

こやま: ずっと企業とのコラボやタイアップのことを“癒着”と言ってきたので、前から“癒着”という言葉を使った曲を作りたいとは思っていました。ただ、それをそのまま歌にするのも面白くないなと考えていたら、癒着って男女の関係にも当てはまるんちゃうかと思いつきまして。それで、今回満を持して出させてもらいました。

―ちなみに、歌詞の男性にはモデルがいるんですか?

こやま: モデルにした男の子がいます。その子が関西で学生だった頃はあまりモテなかったのに、東京へ出たらモテるようになってちょっとおかしくなっていったことを歌にしています。でもこれって、あるあるな気もするんですよね。東京って怖いなみたいなのも込めてます。

―この曲はスプライトのCMソングにもなっています。CMバージョンは歌詞がちょっと違いません?

こやま: 気付きました? 実は歌詞ちょっと変えてます。そこは寄り添ってかなあかんなと思って。癒着だけに。

しばたありぼぼ(Ba/Vo): 寄り添い版です。

―なるほど。メロディもキャッチーでCMとの相性もバッチリですが、タイアップ曲はすんなりできる方です?

こやま: タイアップ曲は時間がかかりますね。作り直すことも多いですし。

―いいメロディが出てこないとか?

こやま: メロディは割とすんなり出来る気がします。テーマを決めるのが一番難しいですね。今回も癒着で男女のことを歌うのを思いつくまでにすごく時間がかかりました。それが思いついてからは、メロディも歌詞もどんどん出てきたって感じです。

―『癒着☆NIGHT』のテーマには結構苦労したと?

こやま: そうですね。今回は特にひどかったです。何もアイデアが出ないままレコーディングがあと1日しかないところまでいったので。その前日にネタを探すためモデルになった人と飲みに行ったら「これでいける!」というネタが思いついたので、朝まで家でデモを作って2人に送り、「ちょっと寝てから行くわ」と言って先に2人にレコーディングしておいてもらってという感じで作りましたね。結構ギリギリでした。

―そんな短い時間でできるんですね

こやま: いつもそうなんです。ギリギリアウトの時間にならないと出来ひんというか、ほんまに追い込まれへんとひらめきがなくって。それが毎回になってるんで何とかしたいです。

―ギリギリまでデモを待っている2人はどんな心境でした?

しばた: 『ヤバみ』の時から「もうネタがない、ネタ切れや」って言い続けながらも、ずっとやってきたんですけど、「今回はほんまのやつ」ってずっと言ってて(笑)。

こやま: (笑)。

しばた: 「いつものとは違う。ほんまにない」と言ってて。確かに2018年はフルアルバムを2枚も出して、しかも2枚目に入ってる『かわE』を血へどを出しながら産み出したすぐ後のレコーディングやったんですよ。それで「これはほんまにないんかもしれんな」と(笑)。

一同: (笑)

しばた: でも、こやまさんって追い込まれてほんまにギリアウトとなったら出てくるんで、スタジオで「まぁ大丈夫やろうな」と思って待ってました。

もりもりもと(Dr/Cho): スタジオを押さえている最後の日の前日、こやまさんはお酒がそんなに飲めるタイプじゃないのに、飲みに行ってネタを探した後デモを作るって聞いたので、僕はちょっと諦めてたところもあったんですよ。それが、夜中に「行けそう」と。朝にデモが届いて、担当の人も「これでいけるぞ」となったので、僕としばたで出来るところまで先にレコーディングを進めました。そういう意味では、曲のネタ探しからレコーディングまではめちゃめちゃ早かったですね。

こやま: そこに至るまではすごく長かったですけどね。

―でも、ほぼ1日でできたのはすごいですね

しばた: レコーディング作業自体は1日でしたね。

こやま: 気持ちいい曲ができました。

―スプライトにぴったりですね

こやま: まさにね(笑)。できた時も爽快でした。『かわE』の後にこれを出せるのは強いなって思います。

しばた: これが良すぎて、「リードはこれしか嫌や」って言ってたもんね。

―それぐらい気に入ってるんですね。そして、ファン待望の音源化となった『案外わるないNHK』ですが、収録されている声はどーもくんとななみちゃん本人なんですよね

こやま: はい。一言のためにレコーディングに来ていただきました。嬉しかったですね。

しばた: わざわざ来ていただいた上に、ななみちゃんは何パターンも言葉を言ってくださって。オフィシャルじゃないとななみちゃんを呼べないですから、ありがたいです。

―確かに。続いて『sweet memories』はこやまさんの実話だそうですが、上履きを食べる女子って普通にサイコパスじゃないですか?

こやま: でもいたでしょ。小学生の時に消しゴムとか鉛筆をかじってる子。その延長線なんで。

―その延長線上に上履きはないと思いますが…

こやま: そういう子もきっといる(笑)。

―いやいないですよ

こやま: いないですか?

しばた: 汚いから。

こやま: そういえば、「僕もそういうことあったよ」みたいなことを全然聞いてないな。

しばた: 発売して一週間経つけど全然聞いてへんやろ。そういうことやん。

―正直ウソだと思っていました

こやま: イヤイヤほんまですよ!ちゃんと書いといたらよかった歌詞カードに。「実話です」って。

もりもと: そうか。書いてないんか。

しばた: まさか疑われるとは思わんかったな。

―そうですか?好きな女子の笛を咥えるだったらまだ聞く話ですけど

こやま: そのノリです。男の子が女の子の笛を咥えるというノリですよ。

しばた: ノリで女の子が男の子の上履きを食べる…

一同: (笑)。

―(笑)。そもそもどうして疑われるようなエピソードをあえて選んだのですか?

こやま: 基本自分の身の回りのことや実話を歌にしてるんで、別に不思議なことではなかったですね。いつものノリで曲を作ったらこういうサイコエピソードになったという(笑)。

しばた: このエピソード自体ずっと言ってたよな。

こやま: 短めのスベらない話としてずっと持ってたものを、満を持して今回。

しばた: ついに、ね。

―そんなエピソードの曲を青春パンクっぽい曲にしたのは

こやま: そう言えば、デモの時に『青春パンク』って仮タイトルを付けてたかも知れん。

もりもと: 雰囲気でね。

こやま: あと、『ボヘミアン・ラプソディ』を観た後やったから、イントロでギターをちょっとハモらせていこうと思って。

―めちゃめちゃ映画の影響を受けてますね

こやま: あの映画を観たバンドマンは全員影響を受けてるらしいです。

しばた: バンドマンはみんな、な。

こやま: で、一回やっとこと思って。

しばた: せっかくやし。

こやま: この曲ってBPMも特別早くない?

もりもと: ちょっと嫌になりそうなぐらい早い。

しばた: 早いな。

もりもと: あと、今回ソロまわしに初めてトライしてます。ラストのサビ前にドラムソロを入れた曲は過去に何曲かあって。「ドラムソロ入れて」ってよく言われるので。今回もそんな感じやろうなと思ったんですけど、こやまさんが面白がって「倍の尺をやってくれ」みたいな。

こやま: (笑)。

しばた: 言ってた言ってた。

もりもと: 「それは冗談じゃないです。やめてください。現段階でやっても、面白くもないしカッコ良くもならないです」と言ったら、「じゃあまわす」となって。

こやま: でも、いつもの結局1.5倍ぐらいになったよな。

しばた: 確かに。いつもよりちょっと長い。

もりもと: 1曲の中にそれぞれの見せ場があるのはライブ映えしそうなので、通好みな曲として愛され続ければいいなと思います。

こやま: この曲を好きって言ってる人多いんよな。

しばた: この感じが今までのヤバTになかったからじゃない?

こやま: 「『癒着☆NIGHT』より『sweet memories』の方が好きやわ」って言う人めっちゃいて。マウント取ろうとしてくるんですけど、絶対に『癒着☆NIGHT』の方がいい曲。

しばた: そりゃそうやろ。冷静になったら。

―『癒着☆NIGHT』は苦しい思いをして生んだ曲ですからね

こやま: 『sweet memories』なんて2秒っすもん。

しばた: 『sweet memories』の方が良かったら、『癒着☆NIGHT』はリードにならんもんな。

こやま: 『sweet memories』は絶対にリードにならへんよ。

一同: (笑)。

―でもいい曲ですよね

しばた: そう、いい曲。

こやま: 3曲目にこれが入って良かったですよ。

―ですよね。そして、東海エリアの人には耳馴染みの曲『きっとパルケエスパーニャ』ですが、スペイン村のCMって関西でも流れてるんですか?

こやま: 流れてますよ。関西と東海だけ流れてます。

しばた: 大阪とかめっちゃめちゃ流れてますよ。

―そうなんですね。ちなみに、どんな経緯で歌うことになったのですか?

こやま: 元々は収録する予定もカバーする予定もなくて。毎回シングルのタイトルにちなんだ場所へ初回限定盤のDVDのロケをしに行くんですけど、今回はどうしてもスペイン村に行きたくてタイトルを『スペインのひみつ』にしたんです。まんまと会社のお金でスペイン村へ行って、一通りDVD 用の映像を撮ってアー写も撮らせてもらいました。そのあとに社長さんを交えて食事会があったのですが、その際に「CMの曲も歌ってよ」と言ってくれはって、トントン拍子で歌うことになり、それがCDにも収録されることになったんです。

―その場で決まったんですね

こやま: その場で決まりました。社長さんの決断力はすごいですね。

もりもと: 曲も聴いていただいて。すごく喜んでくれたみたいです。

―その曲の原曲にはドラムは入っていないと思うのですが、どうアレンジされたんですか?

もりもと: そこを気付いてくれて、ありがとうございます!本当に苦労しました。でも基本的に曲作りはギターを中心に肉付けしていくので、ドラムはギターのリフやキメに合わせて考えていきました。ここはキメるのかキメないのかという相談の量は今回かなり多かったですね。

こやま: キメ多かったなこの曲。

しばた: 構成も難しいからね。

もりもと: あまりドラムとして組み立てていかずに、スタジオへ行って考えながら録った感じです。

―よくよく考えると変わった曲ですよね

しばた: かなり転調してるから。

こやま: メロディも難しいし転調もするし、構成も結構変わるし。

もりもと: 知らない音楽だったので勉強になりました。

こやま: でも、自分らの得意な感じのアレンジにはしてるので。

しばた: テンポも早めやしな。

もりもと: 声がハマったのが面白かったですね。

こやま: もともと男女ツインボーカルの曲やから、ハマりましたね。

しばた: ちょうどな。

こやま: もりもとのコーラスもサビで入ったりしてるし。

―実際スペイン村へ行かれていかがでした?

こやま: 最高でした。自虐もされてますが、人があまりいない感じがちょうど良くて。アトラクションもショーも食べ物もクオリティがすごく高いので、満足度もすごく高いですね。もりもとは初めて行ったんですけど、喜んでたな。

もりもと: いい所だとは聞いていたんですけど、想像をはるかに超えてくるエンターテインメント施設でした。あと、本格的なパエリアとかご飯がすごく美味しいんですよ。そこはポイント高いですね。この曲きっかけで、東海や関西以外のエリアの人も僕らの好きな施設へ遊びに行ってほしいです。

―もう夏休みですしね。そして、昨年に引き続き今年の夏も多くのフェスに出演されるヤバTですが、フェスは好きですか?

こやま: フェス好きですよ。どんどん知ってくれる人が増えていく感覚もあるし、毎年曲数も増えていくので、内容も変わっていくし。

しばた: 今年の夏から『癒着☆NIGHT』も増えるからね。

こやま: 『かわE』も出来るようになったし、激しい曲も増えたし。毎回新しいお客さんを掴まなあかんなという気持ちでやってるから、フェスはフェスでワンマンとかツアーとは違ったギラギラ感がね。

しばた: キメキメのセトリでね。

こやま: 楽しんでもらえると思います。その代わりワンマンでは、フェスでやらん曲をたくさんやるから、深いところまで楽しんでもらえると思う。

―そのワンマンツアーも10月から始まりますね

こやま: はよやりたいですね。今回はアルバムのツアーじゃないので、セトリの自由度が高いから昔の曲もいっぱいやると思います。

しばた: 幅がすごいですよ。会場によってセトリの感じも違うと思います。

―そう言えば、昔ライブでよくやられていた土地の説明って今やっていないですよね

こやま: 時間がもったいなくて。あの時間で1曲できるんで。

―確かに。でもあれこそヤバTの良さがみられるなと思っていて

こやま: あの時やからいいんですよ。学生サークルの感じでやってたので。今はそれを求められてない。でも古参の人はそう思ってるかも知れないから、やれるときやりますわ(笑)。

もりもと: PAさんも「やったらいいのに」って言ってた。

しばた: それは昔から見てるからですよ。もう私たちは大人になったんです。昔から見てる人はずっと5歳で止まってるんですよ。「おっきなったね」といつまでたっても言うんです。でも初めて見た人からするとウチらはもう25、6歳なんですよ。

こやま: いま5歳の感じでやってたら…。

しばた: 何このバンド?ってなっちゃうんで、やっぱり。

こやま: でも、特別公演でスタイリッシュにプロジェクターとか使ってやる?

しばた: 25、6歳っぽく?

一同: (笑)。

こやま: そもそも説明してやる曲が今セトリ落ちしてますからね。『喜志駅周辺なんもない』、『ウェイウェイ大学生』、『天王寺経由してなんば』は、今ライブでひとつもやらないこと多いですから。

しばた: でも、そういう曲ばっかりやる日はぜひ来てほしい。

こやま: ワンマンでそういう曲をやるかもしれないですね。

―期待しています!では最後に、そのツアーを楽しみにしているファンへ向けてメッセージをお願いします

こやま: まずはCDを聴き込み曲を予習してから来てもらって、楽しんでいただければなと思います。ワンマンなのでCDにすら入っていない曲をやる可能性もありますからね。

しばた: 予習のしようがない。

こやま: そういう曲もあったりするかも知れないので、本当に気軽に遊びに来てほしいと思います。ヤバイTシャツ屋さんのライブに来て一緒に楽しみましょう。そして、パルケエスパーニャにもぜひ近鉄特急で行ってください。

ヤバイTシャツ屋さん『癒着☆NIGHT』Music Video

■リリース情報

『スペインのひみつ』
8th Single
2019.7.10 発売
初回限定盤(CD+DVD) 1,700円(+tax)
通常盤(CD) 1,300円(+tax)

■LIVE情報
ヤバイTシャツ屋さん
“スペインのひみつ” ONE-MAN TOUR 2019

10月07日(月) 東京 Zepp Tokyo
10月08日(火) 東京 Zepp Tokyo
10月14日(月祝) 広島 BLUE LIVE
10月16日(水) 岡山 YEBISU YA PRO
10月18日(金) 福岡 Zepp Fukuoka
10月21日(月) 大阪 Zepp Osaka Bayside
10月29日(火) 愛知 Zepp Nagoya
10月31日(木) 石川 金沢EIGHT HALL
11月02日(土) 新潟 LOTS
11月04日(月祝) 宮城 仙台GIGS
11月10日(日) 香川 高松festhalle
11月15日(金) 北海道 Zepp Sapporo
11月24日(日) 京都 KBSホール
12月07日(土) 沖縄 桜坂セントラル

■オフィシャルHP
http://yabaitshirtsyasan.com

■プロフィール
こやまたくや(Gt/ Vo)、しばたありぼぼ(Ba/ Vo)、もりもりもと(Dr/ Cho)からなる男女ツインボーカルの3ピースバンド。2013年10月、大阪芸術大学に通っていた3人で結成。2015年に本格的に活動を開始。王道のメロコアサウンドと秀逸なリリックがロックファンのハートをつかみ、2016年11月にフルアルバム『We love Tank-top』でメジャーデビュー。2018年1月リリースの2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』は、iTunes週間アルバムランキングで1位を獲得。12月には、中島健人(Sexy Zone)と中条あやみのダブル主演映画『ニセコイ』の主題歌『かわE』を含む3rdフルアルバム『Tank-top Festival in JAPAN』をリリース。2019年1月よりスタートした全国ツアー「ヤバイTシャツ屋さん "Tank-top Festival in JAPAN" TOUR 2019」の追加公演は、東京のサンリオピューロランドでも開催。そして、7月10日にスプライトのCMソング『癒着☆NIGHT』を含む8thシングル『スペインのひみつ』をリリース。10月から「ヤバイTシャツ屋さん “スペインのひみつ” ONE-MAN TOUR 2019」を開催する。

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