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ライター ツボイ

2019.5.17

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teto 2nd Single『正義ごっこ』インタビュー

「聴いてくれる人を常に驚かせたい」

1stフルアルバム『手』から半年、4月24日にリリースされた2ndシングル『正義ごっこ』は、収録4曲全て表情が違う。一聴すると掴みどころのないように思うが、歌詞をじっくり紐解くと、ソングライティングを手掛ける小池貞利(Vo/Gt)の伝えたいことがぼんやり見えてくる。今作にはどのような思いが込められているのか。本人に訊いた。

―4月24日にリリースされたシングル『正義ごっこ』を聴かせていただきました。前作のアルバムから変わった印象を持ったのと同時に、収録4曲の曲調はバラバラで掴みどころのない作品だなと

小池貞利(Vo/Gt): 音楽でどう表現すれば自分のこだわりを伝えられるかだけを考えているので、特にジャンルはどうでもいいかなと。でも、4曲で言っている事はそんなに変わっていないです。「結局tetoってそういうバンドだよね」と思って聴いてもらえたらうれしいですね。

―収録4曲で小池さんのこだわりを表現しているだけだと

小池: そうですね。でもシングルなので、tetoを聴いてくれている人がどこまで受け入れてくれるかなと思って挑戦もしています。

―その挑戦についてもう少し詳しく教えていただけます?

小池: 自分たちはガシガシ音を鳴らすバンドなんですけど、2曲目の『ラムレーズンの恋人』は逆に音の数を減らしてみたり、これまであまり使ってこなかった<恋人>という単語を使ったところです。

―音数を減らしているからなのかBGMとしても聴けますね

小池: そうですね。『ラムレーズンの恋人』はカフェのBGMでも流れているようなイメージで作ってみました。でも、難しかったです。僕が歌うとそうならなくて(笑)。向き不向きがあるなと思いましたが、僕のできるやり方でこれからもこういう感じの曲を作っていきたいですね。

―今後に期待しています。最後の曲『こたえあわせ』はすごくしっくりくるなと。今って何でも答え合わせをしたがる世の中だと思うので。それに対して<好きや嫌いはどうでもいい>と言っている。確かになと思います

小池: 基本的にはどうでもいい事ばっかりですよね(笑)。みんなそう思ってるんじゃないですか。言わないだけで。

―そうかもしれないです。今回のシングルは、最終的に『こたえあわせ』の<どうでもいい>に落ちているんじゃないかと

小池: 『こたえあわせ』は、お笑いでいうオチの部分になるような曲ですね。

―『こたえあわせ』がオチになるということは、今回のシングルはコンセプトを設けて作られたのでしょうか?

小池: 「結局何がしたかったの?」という作品にしたくないのはあります。このシングルはかき集めた4曲だったんですけど、作っている時期が近かったので、まとまりはあると思います。

―タイトルの『正義ごっこ』ですが、“ごっこ”って正義ではないですよね

小池: もしかしたら正義になりたい人もいるかもしれないとは思いますけど、常に正義である必要はないと思っていて。僕自身も別に正義へのこだわりはないですし。

―でも、世の中は正義が正しいみたいなところがありますよね

小池: 誰目線でそれは正しいのかなとは思います。結論として、その人がそう思っているならそれでいいし、僕は世直しをする気もない。そういう人たちと争うこともしたくない。だから、どうでもいいにオチるところはあります(笑)。

―やっぱりそこにオチるわけですね(笑)。今のお話を聞くと、最初にバラバラな4曲だと言いましたが、タイトルも含めひとつの作品としてまとまっていますね

小池: 僕は音楽をあくまで表現方法だと思っているので、どんな音楽性とかではなくて、自分の思っていることが曲の雰囲気にあって、それで表現できていればいい。だから曲調のことは意識していなかったです。

―なるほど。少し話は変わります。tetoはここ1年くらいで知名度がぐっと上がった印象なのですが、周りの環境も変わっていく中で戸惑いなどはあります?

小池: 価値観や人生観、音楽に対する思いはその人その人にあって、お客さんも増えれば増えるほどtetoに対する価値観や求めるものは変わってきますし、多様化されますよね。それはまとめられないので、結局は自分のやりたいことをやろうというだけになりますね。

―あまり周りからの評価は気にされない?

小池: どうでしょう。でも、聴いてくれる人を常に驚かせたい、考えさせたいのはあるので、それを考えている時点で他人の評価を気にしているのかもしれないです。

―驚かせたい気持ちはアーティストのみなさん持っていると思いますが、そのためにしていることってあります?

小池: 僕には偏屈で天邪鬼みたいなところがあって、それが勝手に活動にも現れているので、たぶん驚かせるような表現ができていると思います。人間性が出ると思うので。道が均されていると疑っちゃうというか、違う道へ行ってみたくなるんですよね。

―例えその違う道がすごく悪い道でもですか?

小池: そっちの方が面白そうじゃんってなっちゃいますね。だから、音楽の話になると音楽性がアルバムと変わったという話をされましたが、それも順調に進みたかったら正直そんなことをする必要がないと思うんですよ。同じような曲だけを作って着実に聴いてくれる、好きになってくれる人を増やすやり方の方が絶対にいいと思うんですけど、それはどうなんだろうと。楽な道はやろうとすればできちゃいますよね。

―そうなると、「あの曲良かったのに変わっちゃったな」と離れていくリスナーも出てくると思います。それは気にしないですか?

小池: どれだけ許容できるかだと思います。恋人や友達に対してどれだけ受け入れられるかと一緒な気がしますね。お客さんが自分たちを受け入れなかったら、それまでのこと。例えば僕には地元に数少ない親友がいるんですけど、その人が何をしても何でそうしたのかを考えるし、その人の気持ちも汲みたいので友達を止めることはない。それと同じかなと思います。

―なるほど。僕は次どういうことをしてくるんだろうとドキドキさせてくれる方が好きです。似たような曲が並んでいるより

小池: 曲だったり何かを作ったことがある人なら分かると思うんですけど。癖で似たような物はいくらでも作れるんです。それを作り続けるのはカッコいいと思うけど、僕はドキドキしていたいので。

―そして、5月30日からツアーも始まります。名古屋は6月16日(日)のクアトロですが名古屋のお客さんの印象はいかがですか?

小池: 名古屋は、アンコールの時に僕が選んだ終演BGMの『デイ・ドリーム・ビリーバー』をみんなで歌ってアンコールをしてくれた最初の街なんです。それから他の地方でも起こるようになったので、名古屋ってすごいなと思っています。お客さん側から歌うことは勇気のいることだと思うので、僕もその熱量に負けないようにしたいですね。

―全公演ワンマンなので、セットリストを含めtetoの世界観を存分に表現できますね

小池: ツアーのタイトル「正義売買 -seigi bye bye-」をみんながイメージできるようなセットリストになればいいなとは思っています。

―楽しみにしています。では最後に、ライブを心待ちにしているファンへ向けてメッセージをお願いします

小池: 僕からは正義を提示することはしないので、好きにしてくださいという感じです。それが正解だと思ってやっているのならそれが正解なので、たまにちょっと気を使いながらお互い好きなようにやっていけたらいいなと思います。

teto『夜想曲』MV

■リリース情報

『正義ごっこ』
2nd Single
2019.4.24 発売
1,500円(+tax)

■LIVE情報
tetoツアー2019 正義売買 -seigi bye bye-
5月30日(木) 宮城 仙台CLUB JUNK BOX
6月08日(土) 北海道 札幌cube garden
6月14日(金) 新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
6月16日(日) 愛知 名古屋CLUB QUATTRO
6月17日(月) 岡山 PEPPER LAND
6月19日(水) 広島 CLUB QUATTRO
6月20日(木) 福岡 DRUM Be-1
6月22日(土) 大阪 BIGCAT
6月23日(日) 香川 高松DIME
6月30日(日) 東京 TSUTAYA O-EAST
※全10公演ワンマンライブ

■オフィシャルHP
http://te-to.net

■プロフィール
2016年1月、小池貞利(Vo/Gt)を中心に山崎 陸(Gt)、佐藤健一郎(Ba)の3人でtetoを結成。同年10月、自主音源となる1stE.P.『Pain Pain Pain』を発売(現在廃盤)。12月に福田祐介(Dr)が加入し現編成となる。2017年6月に、Helsinki Lambda Clubとのスプリットシングル『split』を発売。同年8月、1stミニアルバム『dystopia』を発売。8月度のタワレコメンに選出される。2018年3月、1stシングル『忘れた』、9月26日に1stフルアルバム『手』を発売。9月30日の千葉LOOKを皮切りに、全22本の全国ツアー、tetoツアー2018 「結んで開いて」を開催。ファイナルの恵比寿LIQUIDROOM含め、各地でSOLD OUT公演が続出。2019年2月、全国9カ所を廻る「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2019」に出演。そして4月24日に2ndシングル『正義ごっこ』を発売。5月30日から全10公演ワンマンライブとなる「tetoツアー2019 正義売買 -seigi bye bye-」を開催する。

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