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ライター ツボイ

2019.11.18

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teto 2nd Album『超現実至上主義宣言』インタビュー

「『光るまち』を47都道府県で歌ってこそ意味があると思っています」

10月23日に2ndアルバム『超現実至上主義宣言』をリリースしたteto。前作と同じく15曲が収録された今作には、彼ららしい感情を揺さぶられるような曲をはじめ、シンセを使ったポップな展開をみせる曲など幅広い楽曲が詰まっている。その曲たちはどのような想いから生まれたのか?tetoのソングライティングを手掛ける小池貞利(Vo/Gt)に、47都道府県ツアーが目前に迫った11月12日(火)に話を訊いた。

―10月23日に2ndフルアルバム『超現実至上主義宣言』をリリースされてから3週間ほど経ちますが、反響はいかがですか?

小池貞利(Vo/Gt): 僕は自分の作品について賞賛も批判も受け付けないタイプなので、聴いた人の感じたままでいいです(笑)。でも、リリースしたばかりの曲をライブでやったとき、みんな一緒に歌ってくれたり騒いでくれたりしたのはうれしかったですね。

―それだけでアルバムを聴いてくれたことが分かりますね。そして今作も前回と同じく15曲収録されています。多い方だと思うのですが、今作へ向けてたくさん曲を作られました?

小池: ちょっと頑張りました。前回も15曲ですから、2枚で30曲。それをもう少し切り分ければ、3枚分ぐらいになってラクできたのに(笑)。でも、効率悪いことやすごく遠回りに見えることなど、意味の無さそうなことに意味を持たせるのが僕は好きなので、今の活動には満足しています。

―今作のタイトル『超現実至上主義宣言』はどのタイミングで付けられました?

小池: タイトルがこれだからこういう曲を作ろうというのはなく、曲が出揃ってからこのタイトルでいこうと思って付けました。でも、単語自体は前回のアルバムを出したぐらいから考えていて。造語なんですけど、自分の中でちょっと引っ掛かっていたので、いつか何かで使えたらいいなとは思っていました。

―収録曲は様々なタイプの曲があって幅広いですが、結局は日常の狭い世界のことを歌っているなと思いました。歌詞は今回どういう時に書かれたことが多かったですか?

小池: ツアーしながら作った曲が多いですね。いろんな土地で知り合った人たちと会話をしながら生まれた思考や言葉、帰ってきてほっと一息つきながら考えたものが入っていると思います。ツアーをやってバンドがデカくなるのも大切ですけど、自分自身の感性をどんどん磨いていくというか、いろんなものを吸収しながら、最終的に個性が出せればいいなと思っています。

―既に個性は出ていると思います。1曲目の『光るまち』は、以前リリースしたシングル『忘れた』の4曲目にアコースティックバージョンで入っていた曲。その曲をバンドアレンジしてこのタイミングで入れた意味をお聞きしてもいいですか?

小池: アコースティックの時からバンドでいつかやろうとは思っていました。今回47都道府県ツアーをするので、みんなの住んでいる街がある県へ必ず行きますし、バンドの規模もちょっとずつ上がって広がっていく感じも含め、今のタイミングがベストなのかなと。

―この曲からアルバムを始めたのは?

小池: 僕自身が『光るまち』から始まるアルバムを聴きたいと思ったので、1曲目にしました。あと、前回のアルバムはポップでアッパーな曲から始めたので、今回は違うところを出したいのもあって、この曲が1曲目かなというのもありましたね。

―今回はシンセが入っている曲もあります。バンドとして初の試みですね

小池: バンドを組んだ時からシンセを入れたいと思っていたんですけど、単純に技術不足だったし、最初から入れるのではなく、ある程度tetoという土台を作ってから新しいことをした方が聴いている方も、やっている方も面白いんじゃないかと。それに、ずっと同じことをやっていると僕ら自身もマンネリ化しちゃう。そういうものは出したくないので、新鮮なタイミングでシンセ…。ごめんなさない(笑)。

―(笑)。シンセを入れた曲作りはスムーズに進みました?

小池: 音色というところでシンセに合った曲作りは意識しました。シンセは初心者なんですけど、上手くハマるフレーズが出来たと思います。

―確かに。個人的に、4曲目の『ねえねえデイジー』の<革命より君への水の方が大事>という歌詞が印象に残りました。世界で大きなことが起ころうとしているけど、そんな事よりも自分の目の前のことの方が大事。それがリアルなんだろうなと

小池: 自分の身の回り以外のことに敏感になっている世の中もいいんですけど、俺はそんなことより、すごく身近な例えば今日ご飯何食べよう、好きな人はいま何してるのかなみたいなことばかり考えちゃうので。

―なるほど。もう1曲『コーンポタージュ』は詩的で雰囲気も好きです

小池: コーンポタージュはスナック菓子のことで、大好きなんですよ。高校生の頃、友達とよくそれを食べながらコーラを一緒に飲んで、音楽を聴いていました。ツアー先で僕らのことを観に来たお客さんの中には高校生ぐらいの人もいて、それを見て自分が高校生の頃にライブハウスへ行っていたことと重なり、『コーンポタージュ』の歌詞の内容のことを結構思い出すことがあったのですんなり書けました。

―フィクションなんですね。やっぱり曲って自分が体験したことじゃないと…

小池: 没頭できないですよね。僕は嘘くさいなと思うと入り込めなくなっちゃうし、僕自身も嘘つくのが苦手なタイプで、すぐ態度に出ちゃうから、たぶんバレちゃう。そうなると伝わらなくなるから、なるべくいい塩梅でリアリティがあるものを作れたらいいなというのはありますね。

―そして『全肯否定』は、これまでとは違いちょっとスケールの大きい曲ですね

小池: 比較的身近な曲が並んでいる中で、ちょっと哲学的になっているところはありますし、2人や3人ぐらいの話だったのが、いきなり何千万、何億ですから。まぁ星の話だからというのはありますけど。

―そういう意味で歌詞の雰囲気も違います

小池: それこそツアーでいろんな人たちと出会って、中には分かり合えないだろうなと思うことがあったり、だからこそ分かり合えた時はうれしかったり。そういう数少ない分かり合える人と出会った時はすごくうれしい。歳を重ねた分、その規模が上がったのはあります。

―本当にツアーで感じたことを曲にされているんですね

小池: 自分が何でも体験しないとダメだなと思いましたね。体験しないと考えられない。人から言われて何となく理解はしてることより、体験したことの方が自信を持って言えるし説得力も変わってくると思います。

―その体験も嬉しいことや楽しいこともあれば、その反対もありますが…

小池: 反対でもいいと思います。もちろん悲しいことなどは、少なければ少ない方がいいとは思いますが。でも、あっても意外と悪いものじゃないと思います。

―楽しいことと悲しいことではどちらが歌詞を書きやすいですか?

小池: そこは全部引っくるめてです。昔の悲しいことや辛いことも、後に曲のネタやお酒のつまみというか笑い話になればオールOKだと思うので。

―小池さんは自身が体験したリアルを大切にしていきたいと

小池: 散々リアリティの話はしたんですけど、結局表があるから裏があるし、白と黒が両極端であるように、リアリティじゃない部分がダメかと言われたら僕はそうじゃないと思います。ただ、僕はフィクションの中でもぶっ飛んでいてよく分からないけど、何か面白くて体が勝手に感じちゃうフィクションを大切にしたい。超現実至上主義宣言を交わしたけど、それが中途半端な感じが僕という人間らしさなのかなとは思ったりします。

―なるほど。そして最後は軽やかな『LIFE』。昔を振り返っている曲ですよね

小池: 今まで歌った日常だけじゃないところも大切にしたいなと。昔は街がキレイなんだから、ビー玉に写るような街は嘘でキレイじゃないと思ったりもしたんですけど、最近はこれはこれでキレイじゃんと思うので、その歌詞から始まっています。

―前回と今回のアルバムの間にシングルも出されています。tetoにとってのシングルの立ち位置についてお聞きしてもいいですか?

小池: シングルはあくまでアルバムへ行くまでの途中経過というか、「今こんな感じだよ」という報告みたいな意味も込めて出しています。出さなくていいのかもしれないですけど、シングルにしか見せられない一面もあって、前回の『正義ごっこ』は4曲入っていましたけど、その内の2曲はアルバムに入っていない。それはシングル用に作った曲という意味でもあるので、シングルはシングルで楽しんでやれています。

―そういうことなんですね。そして、11月15日の千葉LOOKから47都道府県ツアーが始まります

小池: 始まりますね。…(沈黙)。神妙な面持ちになっていました(笑)?

―ちょっと(笑)。今週末から来年の7月までですからかなり長いですね。ツアータイトル「日ノ出行脚」というのは

小池: 47都道府県へ行くので僕らの修行という意味もあるんですけど、全ての会場でベストパフォーマンスをしたいので、心身ともに健康でいなければなと思っています。そして、その土地土地でしか見えない景色や出来ないことを意識してやっていきたいですね。

―これまでの話から、このツアー中に曲も生まれそうですね

小池: たぶん生まれちゃうんじゃないかな。そのきっかけをみんながくれるので。身内もお客さんも含めいろいろな人がきっかけをくれると思うので、それでまたいい曲や面白い曲が作れたらいいなとは思います。

―新曲も楽しみにしています。では最後にツアーへの意気込みをお願いします

小池: アルバムは『光るまち』で始まります。この曲は自分にとって特に思い入れのある曲であり、それを47都道府県で歌ってこそ意味があると思っています。対バンを一般公募したんですけど、高校生の頃の僕らみたいな人たちともやれる機会があるので、身近なものから大切にしていって、それが大きくなったり広がったりしたら面白いんじゃないかなと。そして、このツアーを成し遂げたいです。

teto『蜩』 MV

■リリース情報

『超現実至上主義宣言』
2nd Album
2019.10.23 発売
2,600円(+tax)

■LIVE情報
teto 47都道府県ツアー「日ノ出行脚」
2019年
11月15日(金) 千葉 千葉LOOK
11月28日(木) 福島 郡山CLUB #9
11月30日(土) 山形 山形ミュージック昭和Session
12月01日(日) 秋田 Club SWINDLE
12月05日(木) 長野 LIVE HOUSE J
12月07日(土) 富山 Soul Power
12月08日(日) 岐阜 yanagase ants
12月13日(金) 兵庫 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
12月15日(日) 和歌山 和歌山CLUB GATE
2020年
01月19日(日) 埼玉 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
01月21日(火) 滋賀 B-FLAT
01月23日(木) 長崎 DRUM Be-7
01月25日(土) 大分 DRUM Be-0
01月26日(日) 佐賀 SAGA GEILS
01月28日(火) 岡山 PEPPERLAND
02月08日(土) 徳島 club GRINDHOUSE
02月09日(日) 愛媛 Double-u studio
02月11日(火祝)静岡 静岡 UMBER
02月19日(水)奈良 奈良NEVER LAND
02月21日(金)熊本 熊本B.9 V2
02月23日(日祝)鹿児島 SR HALL
02月24日(月祝)宮崎 SR BOX
02月26日(水)三重 CLUB CHAOS
02月29日(土)高知 X-pt.
03月01日(日)京都 磔磔
03月07日(土)沖縄 桜坂セントラル
03月14日(土)栃木 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
03月28日(土)山梨 KAZOO HALL
04月02日(木)北海道 苫小牧ELLCUBE
04月04日(土)北海道 北見オニオンホール
04月05日(日)北海道 旭川CASINO DRIVE
04月18日(土)福井 福井CHOP
04月19日(日)石川 金沢AZ
04月23日(木)山口 周南rise
04月25日(土)島根 松江 AZTiC canova
04月26日(日)鳥取 米子 AZTiC laughs
04月29日(水祝)群馬 高崎club FLEEZ
05月14日(木)茨城 水戸 LIGHT HOUSE
05月16日(土)岩手 盛岡CLUB CHANGE WAVE
05月17日(日)青森 青森Quarter
05月31日(日)神奈川 CLUB CITTA'
06月11日(木)香川 高松DIME
06月13日(土)大阪 なんばHatch
06月14日(日)愛知 名古屋CLUB QUATTRO
06月20日(土)福岡 DRUM Be-1
06月21日(日)広島 広島セカンド・クラッチ
06月27日(土)新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE
07月03日(金)宮城 SENDAI CLUB JUNK BOX
07月05日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
07月17日(金)東京 Zepp DiverCity TOKYO

■オフィシャルHP
http://te-to.net

■プロフィール
2016年1月、小池貞利(Vo/Gt)を中心に山崎 陸(Gt)、佐藤健一郎(Ba)の3人でtetoを結成。同年10月、自主音源となる1stE.P.『Pain Pain Pain』を発売(現在廃盤)。12月に福田祐介(Dr)が加入し現編成となる。2017年6月に、Helsinki Lambda Clubとのスプリットシングル『split』、8月に1stミニアルバム『dystopia』を発売。2018年3月、1stシングル『忘れた』、9月26日に1stフルアルバム『手』を発売。9月30日の千葉LOOKを皮切りに、全22本の全国ツアー、tetoツアー2018 「結んで開いて」を開催。ファイナルの恵比寿LIQUIDROOM含め、各地でSOLD OUT公演が続出。2019年4月、2ndシングル『正義ごっこ』を発売。そして、10月23日に2ndアルバム『超現実至上主義宣言』をリリース。11月15日の千葉LOOKから47都道府県ツアー「日ノ出行脚」がスタート。

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