1. トップ
  2. インタビュー
  3. THREEOUT 2nd Full Album『REALiZE』インタビュー

ライター ツボイ

2019.11.22

69 good

THREEOUT 2nd Full Album『REALiZE』インタビュー

「THREEOUTがどういうバンドなのかが『REALiZE』で一旦完成させられた(Naoto)」

名古屋を中心に活動するロックバンドTHREEOUT。独自の世界観を持つ彼らが11月6日に2ndフルアルバム『REALiZE』をリリースした。今作で、THREEOUTが1stフルアルバム『TALETELLER』から探し求めていたひとつが完成形に達したという。バンドにとっても個人にとっても大きな達成感を得られたであろう今作は、如何にして生まれたのか?メンバー全員のインタビューから紐解く。

―11月6日にリリースとなる2ndアルバム『REALiZE』の手応えはいかがですか?

Naoto(Vo/Gt): 2枚目のフルアルバムにして、THREEOUTがずっと理想としていたひとつの答えのような11曲が出来たと思っています。クオリティも自信がありますし、スケール感の大きい楽曲たちが揃いました。

Yusaku(Gt/Rap): 前回のフルアルバム『TALETELLER』から固まり始めた自分たちのやりたいことの結晶が、今回に出ていると思います。『TALETELLER』とミニアルバム『THE GLEAM OF DAWN』を経て、ちゃんと『REALiZE』へと辿り着いた感があります。

Nao: 繊細さと力強さと独特な世界観が詰まった、THREEOUTらしい曲ばかりのアルバムになったと思います。

―確かにリリースする度にクオリティが上がっているなと感じます。1曲目の『Welcome To This Magnificent Night』は、ミニアルバム『THE GLEAM OF DAWN』の1曲目に収録されていましたが、敢えてまた1曲目に持ってきたのは何故ですか?

Naoto: この曲を作った時から、「絶対にアルバムの1曲目にしたい」という思いがありました。もちろん、今回も1曲目にすることに抵抗はありましたが、セカンドフルアルバムの最初に俺たちの今やりたいことを表現したいと思ったし、『REALiZE』でTHREEOUTを知った人もこの曲から始まってほしいので1曲目にしました。

―この曲を軸に今作の他の曲が出来上がっていったんですか?

Yusaku: 今のTHREEOUTを表しているのはこの曲なのでそうです。

Naoto: これがあって自分たちのスタイルが決まっていった気がします。

―そのオープニング曲から続く『TRUTH』は、2サビからのラップの流れがキレイですね

Yusaku: ありがとうございます。うれしいです。

Naoto: 引き込む、魅せる雰囲気の1曲目でTHREEOUTの世界観にしっかり浸ってもらい、アッパーな2曲目の『TRUTH』で炎を点けるイメージがありました。だから、YusakuのラップやNaoのラウドなドラムの展開が全部詰まっています。

Yusaku: 『THE GLEAM OF DAWN』まではラップをずっと英語詞にしていたんですけど、3年ぐらい前に出したシングル『MASTERPIECE』の時は日本語詞でラップしていたので、あの時のちょっとダサいけど何かいいなという感じをもう一回出せないかなと思って、今回日本語詞に挑戦しました。ちょっと怖かったですけど、カタチになったときに挑戦して良かったなと思いました。

Naoto: すごくカッコ良くできたと思います。Naoのドラムも力強くてカッコいいよね。

Nao: 力強さを出すためにはドラムのキックが重要だなと思っていたので、そこを一番意識しました。

―なるほど。次の『KEEP BURNING』はかなりパワーのある曲ですね

Yusaku: パワー感とメタル感がどんどん増していく曲です。

Naoto: ここまで振り切ったのは初めてだったので、作る前はすごく心配だったんですけど、完成したらカッコ良くなって振り切って良かったと思いました。

Yusaku: 実はイントロを作るのに8時間ぐらい掛かって(笑)。「俺とNaotoくんの納得できるものが出来なかったら、別のアプローチでやった方がいいぐらいイントロが大事」と言われていたんですけど、全然できなくて。ずっと考えて、もう手もあまり動かなくなってきたぐらいにようやくできました(笑)。一番苦労したのもあってこの曲は気に入っています。

―この曲のラップは英語詞ですね

Yusaku: 今まではずっとドラムのリズムに合わせてラップしていたんですけど、この曲では自分でラップのリズムをちょっと変えてみました。「今までの中で一番いい。私このラップ好きだよ」とNaoさんが言ってくれたので、すごく自信がつきました。

Nao: Yusakuのラップが入る中では、この曲が一番好きです。Yusakuのラップと流れている同期の音の感じがとてもカッコいいので、ぜひ聴いてほしいです。

Naoto: 俺はNaoのドラムのキックもカッコいいと思っていて。特にドゥクドゥクドゥクドゥクってイントロから踏んでいるのところを聴いてほしいですね。

―総じてイントロからカッコいい曲ですね。次の4曲目『Looking for Freedom』は、疾走感あふれるキャッチーな曲で心地良さもあります

Naoto: この曲は爽やかさと疾走感があって勢いよく駆け抜けていく感じです。曲の展開も結構シンプルになっているので、聴いていてすごくスカッとすると思います。

Yuaku: 付けてみたいギターのイメージが膨らんだ上でハメていったんですが、すごく気持ちいい音が鳴っていると思います。それに、お客さんが飛び跳ねている画がめっちゃ見えるんですよ(笑)。

Naoto: タイトルの『Looking for Freedom』は“自由を求めて”という意味なんですけど、自由に向けてみんなが駆け抜けていくのを表現したくて、スピード感のあるサウンドと歌詞を上手くリンクできたと思います。気持ちいい曲になりました。

―リズムと言葉のハマりもいいですよね

Naoto: やっぱり言葉とメロディがリンクしていないと、聴いている方も僕らも「おやっ?」となってしまいますし。この曲はストレートにまっすぐ駆け抜けていきたい曲なので、言葉もより気持ちいい配置感で入れました。

―勢いそのままに聴ける曲だと思います。次の『REBOOT』は独特な世界観の曲ですね

Yusaku: この曲のオケが出来上がってNaotoくんから「歌詞書いてみる?」と言われたので、世界観がすごく好きだった『TALETELLER』に入っている『TRINITY』という曲の続きを書いてみようかなと。この曲のテーマは、ロボットというかAIが愛の正体を知るために悩み続けて、結局何も分からないまま終わっていくという(笑)。愛の正体を知りたいけど痛みだけが残っているというテーマで書きました。

Naoto: 『TRINITY』の歌詞は僕が書いたんですけど、『REBOOT』はYusakuが歌詞を書いていて、アルバムの中でYusakuが書いたのはこの曲だけなんです。僕が書いた『TRINITY』の続きを書いてくれたのが面白いなと思ったし、1stフルアルバムから2ndフルアルバムにかけて繋がっているのもいいなと思っています。

―その歌詞の世界観はサウンドでも表現されていますね

Naoto: 物語を音楽にすることもありますが、自分たちのサウンドでその物語を引き立てるイメージで曲を作りました。だから、この曲は結構重い部分も、バチバチでキメキメな部分も、空間がふわっと広がっているイメージもある。全部この歌詞を引き立てるために作ったアレンジなので、そこはこだわりでもあります。

―歌詞を活かすためのアレンジをしていると。次の『ミッドナイトスター』はミディアムバラード曲ですが、この季節にぴったりですね

Naoto: この曲は本当に今の時期に聴いていただきたい曲ですね。シンプルに星を見に行ってキレイだなという物語の曲なんですけど、僕はドライブで山へ行ったり星を見に行ったりするのが好きで、Yusakuも言ってくれるんですけど、ドライブにめっちゃ合う曲だと思います。

Yusaku: 「THREEOUTのアルバムの中に必ず1曲だけ車のCMみたいな曲がある」って言ってるんですけど、今回は『ミッドナイトスター』がそうで。

Naoto: 夜の冷えた空気の中で飲む缶コーヒーが美味しかった、というシンプルな気持ちが歌詞の所々に入っています。ドライブに合うようなリズミカルな部分もあるので、あまり深く考えず直感的に楽しんでほしいですね。

―ほっとする曲ですよね。その曲とは真逆にあるような『INVISIBLE』は、展開が目まぐるしいなと

Naoto: 僕が変態的なデモを作って「これは選ばれないだろうな」と投げてみたら、2人が「やりたい」って言ったから、「マジか、やりたくないなぁ」と思って(笑)。

一同: (笑)。

Naoto: めちゃめちゃ凝ったので時間もすごく掛かりましたし、難しいんですよ。ただ、完成したらカッコいい曲になった。新しい挑戦もたくさんしましたし、遊び心もたくさん入れた、自分の中では存在感が大きい曲なので僕の推しです。

Yusaku: Aメロのコード進行がすごく変態的で、「何だ?」と思わず2回聴いちゃう。でも、サビではノリノリになっているという不思議体験ができる面白い曲です。

Nao: 展開が独特で、一番好きな曲です。

Naoto: Naoのドラムがカッコいい部分もたくさんあります。スタジオでNaoがカッコいいリズムをたまに叩いている時があって、「このリズムを取り入れたいな」と思って2番のBメロ終わりにその展開を組み込みました。かなり展開が変わるんですが、そこがまたカッコ良くて。

―その分の展開は特にガラッと変わりますよね。次の『共鳴アイソレーション』は結構前の曲。どうして今回入れたんですか?

Yusaku: この曲も今のライブを形作っている大事な曲なので、絶対に入れたいと思っていました。

Naoto: たぶんこの2年間のライブでやらなかったことはないと思います。『F.P.T.F』というE.Pに入っていた曲なので、どうしてもアルバムに入れたかったのもありました。

―それだけ思いの強い曲でもあるんですね。そして『PRIDE』は先行で会場限定シングルとして発売しています。反響はいかがですか?

Naoto: 不思議と「昔のTHREEOUTっぽい」と言われます。この曲は、いっぱい作った候補曲の中から曲を選んだ後に、僕が「何か刺激が足りない。もっと攻めた曲がほしい」と思って最後の方に作りました。だから、NaoのドラムもYusakuのリフも攻めています。さらに、Cメロでかなりスケール感の大きいことがしたくて、賛美歌のイメージでコーラスを入れました。実はコーラスにEARNIE FROGsの三木さんとおがたさんが参加してくれていて。

Yusaku: この2人の声がパワーを発揮してくれました。

Naoto: 「どうしたらCメロが完成するんだろう?」とずっと悩んでいたんですけど、EARNIE FROGsの2人が入ってくれたおかげで理想のカタチになりました。この曲も歌詞とリンクしていて、ずっと“ただ消えていく”と言ってるんですけど、その言葉を中心に置いて歌詞を書いています。サビでもがいていることを表現して、最後にもがき続けて自分と戦っていくことが答えなんだという、音楽への向き合い方に対しても答えを出せたような歌詞になったと思います。

Nao: ドラムとしてこの曲はイントロがすごく重要だと思ったので、そこは全力で叩いて、そこから一回落ち着いて、サビではちょっと苦しい気持ちを表現するためにキックをあまりシンプルにせず、ちょっと複雑にして苦しさを表しました。

―世界観をドラムで表現をしているんですね。最後の曲『My Wings』はタイトル通り広がりがあって、『PRIDE』と繋がっている感じもします

Naoto: この曲はアルバムのエンディングにふさわしい曲だと思っていて、傷ついた鳥が再び羽ばたくという歌詞なんですけど、『PRIDE』からの流れも気に入っています。ひとつの目標に向けてずっと戦っていくんだという思いでみんな生きていると思うので、俺たちもそうだという物語を作ってエンディングにふさわしい曲に仕上げました。

Yusaku: 楽器隊としては難しいことを一切していないけど、THREEOUTでは使わないリズムのサビになっているので、ドラムの一打の音に合わせて音をだんだんクレッシェンドさせていく感じをどう表現しようかなと、すごく悩みながら作りました。難しいことはしていないけど全体の流れを守るために一番難しいことをしているかもしれないです。

―この11曲で『REALiZE』というタイトルですが、どのような思いを込めました?

Naoto: “理想を実現する、実行する”という意味があります。この作品ができた時に達成感が異常にあって、THREEOUTがどういうバンドなのかが『REALiZE』で一旦完成させられたなと。もちろんこれからもずっと探し求めていくんですけど、ひとつの面が完成したという意味も込めて『REALiZE』というタイトルにしました。

―バンドとしてひとつの完成形に達したということですね。そして、11月9日からツアーが始まり、2月15日(土)のAPOLLO BASEでのワンマンで最後を迎えます。どんなツアーにしたいですか?

Yusaku: このツアーを経て誰にも負けないバンドになりたいのはもちろん、何かひとつを完成させたくて。その何かを見つけるツアーでもあるし、対バン相手もそこに繋がるバンドを選んだつもりなので、強いライバルたちに力を貸してもらって、その何かが見つかればワンマンは大成功すると思っています。

―じゃあ見つけないといけないですね

Yusaku: 完全に宿題ですね。

Naoto: このツアーは、ずっと前から一緒に対バンしてきたり一緒に活動してきた先輩や同年代が結構出てくれるので、ライバルであり仲間であるバンドに絶対負けない気持ちと、「俺たちの新しい曲たちカッコいいだろう?」というのを仲間に見せつけたい気持ちもあります。自分の中では、圧倒的にこれまでの楽曲より進化したと思っているので、後はそれをライブでどう表現するかを、Yusakuが言っていたように探し求めていくところではあります。そして、ワンマンはしっかりやりきりたいです。

Nao: このアルバムは、今までの曲よりもさらに自分のカッコいいと思うドラムを1曲1曲に詰め込めたので、それをライブでもちゃんと表現できるようにしたいです。

―楽しみにしています。では最後に作品を手に取るファンへメッセージをお願いします

Naoto: 全てがリード曲という思いで作った11曲が詰まっているので、是非聴いてほしいです。

THREEOUT『Welcome To This Magnificent Night』 OFFICIAL VIDEO

THREEOUT『PRIDE』 OFFICIAL VIDEO

■リリース情報

『REALiZE』
2nd Full Album
2019.11.06 発売
2,500円(tax in)

■LIVE情報
2nd FULL ALBUM「REALiZE」 Release TOUR
2019年
11月09日(土) 愛知 APOLLO BASE
11月24日(日) 新潟 CLUB RIVERST
12月01日(日) 山口 周南rise
12月02日(月) 福岡 小倉FUSE
12月15日(日) 愛知 sunset BLUE ※Acoustic Ver. ワンマン
2020年
01月17日(金) 大阪 心斎橋BEYOND
01月23日(木) 東京 渋谷TSUTAYA O-Crest
02月15日(土) 愛知 APOLLO BASE ※ワンマン

■オフィシャルHP
https://threeout.jimdo.com

■プロフィール
美しくもパワフルでエモーショナルな歌声を持つ直人(Vo/Gt)。ハイトーンなラップを歌い、テクニカルかつ鋭いギターサウンドを鳴らす優作(Gt/Vo)。女性とは思えないほどの重圧で、正確に様々なリズムを創り上げる直(Dr)。ミクスチャー、ラウドロック、ギターロックから生まれる音楽で研ぎ澄まされたTHREEOUT独自の世界観を魅せる。

関連キーワード

RANKING

RECOMMENDED

KEY WORD

WRITER


トップへ